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HSPでHSEの私

  昔から、人の些細な表情の変化とか言葉に敏感だった。 他人の顔色伺い過ぎなのかな とか 人のこと気にしすぎじゃん……てふとした時に自分が嫌になることもあった。

 実家にいた時は 洗濯の仕方だったり 掃除の仕方だったり 生活のちょっとした事が気になる事が多くなってそれが少しストレスで、一人暮らしを始めた時は快適すぎて 人と暮らすのは私には無理かなと思ったくらい。
 潔癖なのかな とも思ったけど ちょっとそれとは違うかなとも思った。 電車のつり革触るのやだな とか思うけど別に手洗えばいいかとも思えるし、洗濯物外干しだと砂埃とか着きそうでやだなー とか でも別に地面に座れるし。

ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly sensitive person, HSP)高度な感覚処理感受性を、気質として持つとされる人のこと

HSPという事に気づいたら

  HSP という繊細な人たちがいるという事を知って、またそのことが世間に知られるようになって来たことで私も出会うことが出来た。
 でも調べていくうちにちょっと違うかも……と感じる事もあって、私は人と会うの好きだし、話すの好きだし、旅行とかどこかに行くとか友達とかと行きたいタイプ。キャンプも好きだけど、ソロキャンよりグループキャンプの方が好き。一人好きなHSPさんたちとはちょっとちがうけれども基本的には同じ事も多い。もっと知りたいなと思って調べているうちに「HSE」のタイプの人が私の性格に完全に当てはまっていた。

 HSS型というのもあるんだけれどもしかしたら私はそれにも少し当てはまる。普段は準備しすぎるくらい事前準備しなきゃドキドキしてしまうし、初めて一人で行く場所は緊張してどんな雰囲気なのかとか調べてしまう。その一方で、「これやりたい!」と思ったら絶対やらなきゃ気が済まないというか海外に行けるチャンスがあって後から考えたらなんでそんな勇気が出たのか全く自分でも分からないけど何も不安にならず行ったりもしていた。探求心が強くて好奇心いっぱいな部分もある。

 自分が あなたはこういうタイプの人ですよ と誰かから言われると安心できる。自分が良くわからなかった時もあって、本当によく考えて考えて考えすぎる性格だったから他人があんまり考えずにいるのが不思議で、時には不信感を覚えたり気持ちが信じられなくなったりすることもあった。でも私にはこういう性質があって、他人にはそうじゃない部分もあって、時には同じような人がいるんだって改めて分かることが出来て良かった。



HSPで良かったこと

 保育士になってからは 言葉もまだ言えない乳幼児相手なのでこどもの気持ちをすぐ汲み取ることも出来たし、 なにが言いたいのかもすぐ気づけた。 多分こういう事かな とすぐに憶測付けられたので 「あれ?多分きっとこういう事なのになんで他の人は分かんないんだろ」と感じたこともある。

だから「先生ちゃんと分かってるよ。〇〇って言いたいんだよね?」とこどもに寄り添ってあげられたから 私この職合ってるかもしれないな と嬉しく思えた。

 人付き合いはHSEの性質上すごく得意なようで、「どうしてそんなに世渡り上手なんですか」と言われたこともある。考えたこともなかったのでびっくりしたしそれを言われて嬉しいとか怒りとかそういう気持ちでもなく、人からそう見えるのかと印象的だった。学生時代のバイト先で対立しているパートさんの2大勢力があって、その両方のボス(?)ともご飯に行くし仲良かった。それだけど別にどちらからも相談されたりしていたし、私がどっちとも仲がいいのはみんなにも知られてた。
 無意識のうちに察知して人好かれしやすいように振舞えてたのかもしれない。
 後輩たちのために動きたいタイプだから後輩たちからも慕われていた。

 嘘と建前は敏感に察知できるからなんとなくわかる。そういう人には基本的に近づかないので周りにはちゃんと味方になってくれる人が残る。

HSEの良くないところ

 人付き合い大好きで人好かれしやすいし、慕われやすい良い所を持っているHSEだけれども、実はよくないところもある。

  HSEはどうやら時に攻撃的にもなる用なのだ。

 はっとした。無茶苦茶身に覚えがある。
 確かに私、敵意を向けられたらもう非常に切り捨てられるところがある。そりゃあ人間だから万人に好かれるわけではないし、時には意見のぶつかることもあるのは承知してるけど、たぶん「敵意」に対しては「善」の私はいなくなる。
 深く考えるし、最善のアイディアをすぐに出せる自信はすごくあるのでそれを真っ向から否定されるような意見とかやり方とかには反抗することもあった。納得できるものならば良いのだがそうでないものにはそれって違うよねと自分の意見をぶつける。

 「規定ですから」とシャットアウトされてしまう事もあるが納得させてくれるまで心が静まらない。

 そういう私の性格がHSEの性質のひとつだったのは驚きだ。もしかしてこれもそうだったのかと驚くことがまだまだあるのかもしれない。

 嫌われてる人や敵意ある人に、常に「善」であるほどお人好しでなくても良いかもしれないけれど、ちゃんとそういう人たちの考えとか理由も受け入れて時には冷静に我慢できるひとたちも素晴らしいと思うので、攻撃的な部分は時にはよくないことでもあるんだろう。



 

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