見出し画像

韓方ウィーク@韓国文化院に行ってきたよ

韓国文化院で 5/24~27まで開催されていた韓方イベントに行ってきました!

私は中医学を学んで国際中医薬膳師という資格を持っていますが、実は「漢方」とか「薬膳」とか「食治料理」について、興味を持ったのは、韓国がきっかけです。

世界の中でアジアというと、「中国」「韓国」「日本」となりますが、韓国で言う「韓方医学」日本の「漢方医学」はもともとは、中国大陸で発生した「中医学」を根本として、昔は韓国でも日本でも、中国の中医学の理論をそのまま使っていたのですが、それぞれの国の気候や生活を反映して、独自に韓国は韓医学、日本は漢方医学へと発展していきます。
もちろん根本の理論は変わらないんだけど、日本には日本の四季があるし、採れる薬草や野菜は違うから、より日本に住む日本人に合うように、一生懸命研究して体系立てられています。こんにち、漢方薬が保険適用されるようになったのも歴史の努力の結果なのです。

さて、今回のこの韓国文化院で開催されたイベントの目的はというと、平たく言っちゃうと、もっともっとカンポウのこと知って、興味を持ってもらって、韓国でも日本人が気軽に韓方医療が体験できるように体制を整えているから、日本人の皆さん韓国の韓医院に遊びにきてくださいね!ってことなんです。(笑)

なんて言っちゃうとアレですが、イベント自体は韓国では5日市というものがあって、おばあちゃんたちが山で採ってきた山菜(山菜はその多くが薬草だったりします)を売ってるんだよ〜とか、それぞれの体質に合わせた네만에(ネマネ)茶(私だけのお茶という意味)をもらえたり、作れたりするイベントで、薬膳茶とか好きな人にはたまりません(笑)今回、講演会や体験会は事前申込制で、私は上のチラシで印を付けた、四象体質セミナーと講演会を申し込んでいました。これね、完全に私のミスなんですけど、セミナーも講演会も5/27と思い込んでいて、講演会が終わった後、体質診断受けに5階に行こうとして、あまりにも大勢の人が1階に降りていくから、不思議に思ってチラシ見返してびっくり!

5/24(水)って書いてあるやないかーい!
もうとっくに日付過ぎてるやないかーい!

っていうね。自分がバカすぎてにくい。
ドタキャンどころか、無自覚スルーです。
本当に運営の方には申し訳ない。゚(゚´Д`゚)゚。

そんなこんなで、イ・サンジェ先生の講演会はというと、相変わらず韓医学と日本が大好きで、韓国だけじゃなくて、日本のいいところ好きな所なんかも本当に楽しそうに語って、とにかく薬食同源の思想、古き良き文化を繋いでいき、現代にも紡いで行きたいという使命に燃えるお茶目な先生でした。

実は私は2019年に、このイ・サンジェ先生が主宰する「東医宝鑑アカデミー」の韓医学講座を受講していて、先生の講義は4年ぶりでした。

「東医宝鑑アカデミー」は入門〜上級まで4課程あるのですが、2年前ですかね。コロナのため日本では開催できず、オンラインでビデオ動画作ったり、Zoomで韓国と繫いで質疑応答日作ったり、韓国から茶剤の郵送したりと、本当に心をくだいて頑張っていたんですよね。

やっぱり、日本で中医学は習えるけど、韓医師が教える韓医学が習えるところって、たぶんまだないと思います。(その唯一が東医宝鑑アカデミーだと私は思っているんですけど。もちろん韓国の方が個人的に薬膳を教えているとかはよくあるんですけどね!)

イ・サンジェ先生のこういう活動もあって、現在「韓方医療体験の観光」を軸に韓国政府も力を入れていて、韓国で日本人が気軽に経験できるように、日本人受け入れに興味のある韓医院を対象に通訳の教育をして、価格もだいたい1万円前後で受けられるコースを作ったんですって。
それらの韓医院をまとめたガイド本を制作して、今回のイベントに合わせてたくさん準備したんだけれども、人気過ぎて最終日にはなくなってしまった。とのことです。ほしかった。
(でもまた改めて韓医院を追加した最新バージョンを制作してまた韓国文化院で無料配布できるようにがんばる!とのことでした)

▲最終日には手にできなかった幻のガイド本

私自身10年前から韓国との付き合いがあって、最近の韓国受け入れ度・需要度・注目度っていうのはひしひし感じていて、これ語りだしたら長くなっちゃうから今回は書かないけど、そもそも韓国って美容大国だし、そこで行われてる韓方医療って普通に注目されてあたりまえなんですよね。
更にいうと自分の体は食べた食べ物でできているから、食に気にかけるのも当たり前で、「薬膳料理」って名前もここ2年ぐらいでだいぶ浸透してるけど、そもそも韓国のナムル文化とか、補養文化とか、本当にもっと注目されるべきだと思うんですよ。
k-popや韓国ドラマなどのエンタメ分野よりも、私はもっともっと、こういう韓国の薬草文化、韓方医療、発酵文化をもっともっと知ってほしいって思うので、本当に頑張ってほしいし、もっと若い世代に広まってほしいな~と思います。

今回の講演でびっくりしたのは、事前申し込み制で、当選者にはメールで入場のQRコードが添付されるので、受付でQRコードを読み取って入場しました。その際に、本日の講演会の資料です!と、ハガキサイズ程の紙を配られて、またそれをQRコードで読み取ると、公演のスライドデータがPDFでダウンロードできるんです!
これさ~超画期的じゃない?!
運営側からすると何十ページもある資料を印刷して配るコストも手間も省けるうえ、受講者は画面が見えなくても手元で確認できるし、持ち帰るのも楽だし、まさに今の時代らしいSDGsだなって思います。
もちろん、若干前の人のスマホのちらつきが気にならないといえばウソになるけれども、講演会って電子機器の持ち込みってNGな雰囲気があって(とか言って今時の学生の講義ってPC持ち込みとかあたりまえなのかもしれないから、こういうこと言ってる時点で年齢や価値観が昭和なのかもだけど)なんか、スマートでいいな~って思ったんですよね。
出欠だってさ、きっとQR認証で個人特定まで紐づけてるのかどうかはわかんないけど、従来は名前を印刷した紙を一生懸命名前探してチェックしていって~みたいなのもないし、お互いストレスフリーじゃない?
確かにご高齢の方は大変な世の中かもしれないけれども、これが今後もスタンダードになっていって、私はこれから老いる側の人間にはなっていくのだけど、こういう時代の流れには適応していきたいな~と思いました。

そうそう、韓国文化院は館内の自販機で韓国ドリンクが買えたり、お手洗いの性別の絵柄が韓国風で萌えでした。

▲男性版と自販機は撮り忘れ;


なんだか全然講演会のレポにはなりませんでしたが、久々に韓国語の講演(もちろん通訳がありますよ!)聞けて韓方の今を知れてすっごい楽しかった。
最近は旅行も活発になってきているから、コロナ前から人気の韓国ブロガーだったり薬膳のプロたちと韓国に行くツアーが再開してたり、渡韓の感想とかもよく目にする機会があって、私も何か韓国と繋がれる活動ができたらいいな~と改めて思って、いい刺激を受けた1日でした。



いいなと思ったら応援しよう!