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大学生活の総括と反省


1.背景


大学生活3年間が終わったので総括と反省を数年後の自分と"春から大学生になる新入生"に向けてしようと思います。(創域理工学部機械航空宇宙工学科向け)

アドバイスをしてやろう!!!という気は無いので、「こういう大学生活を送るとこういう風になるんだな〜」のn=1としてください。

2.自己紹介


まず、自分がどのような大学生活を送ったのか所属を含めて軽く自己紹介をします。ある程度はぼかして書いています。また、1年生のときはコロナ禍ですべての活動が制限されていたため現在とは一部状況が異なります。

入学年度: 2021年度(春から4年生)
学科: ME
生活: 一人暮らし
サークル・部活など: 1部体育局運動部
バイト経験: 飲食やカラオケ、週2回(1,2年生時)
成績: GPA2.3程度(中〜下)

部活では主要選手にはなれませんでしたが引退まで続けました。活動頻度は週3,4程度で基本的に土日は部活で埋まっていたと思います。部活の良かったことは良い同期に巡り会えたこと、自分の目標が一つ達成できたこと、人間関係を学べたことです。一方で嫌だったところはテスト期間にも練習ノルマがあったこと、月曜日と火曜日に中間試験があるのに土曜に練習、日曜に練習試合(片道2時間)があったことです。(休むと同輩・後輩に迷惑がかかるため休みませんでした。)

バイトは入って半年程度で辞める、を3店舗やりました。飲食→飲食→カラオケです。2年後期に夜勤のシフトに頻繁入ったことで体調を崩したため3年生からはバイトをしていません。

3.交友関係

主な交友関係は学科のいつも話す友人が2~4人と部活の同期、高校以前の友人(2,3ヶ月に一度遊ぶ)でした。少ない方だと思います。
この学科のいつも話す友人は興味のある分野は違えど、学科の科目の面白いところ、よくわからないところなどを互いに話し理解を深めたり、レポートや課題続きで辛いとき支え合うことができたので一生に得難い貴重な友人となりました。ありがとう!

ですが過去問入手には苦労しました。大人数で仲良くしている集団や交友関係が広い人のほうが大学生活は過ごしやすいと思いますので、新入生は頑張ってください。2年必修は過去問たくさん持ってる人の勝ちです…。(過去問に頼らず勉強して好成績を取る人もいますが、教授のクセもあるので過去問はあるだけ良いです)

4.履修について


一般教養は他学科も共通なのでそれに関してはサークルや部活の新刊紹介を参考にしてください。ここでは機械航空宇宙工学科(ME)について書きます。

MEは履修の手引きと学修簿を見ればわかりますが1,2年生の間はほとんど必修で49単位が埋まります。3年生は実験以外の必修がなくなり好きな科目を選ぶことができます。この頃には多くの人が気になる分野が出来てる頃だと思うのでそれで科目を選べるでしょう。自分はたくさんの科目を履修し、たくさん落としたので落単の割合を考慮して履修を組むことをおすすめします。

また2年生以降の学科の教授が担当する講義の多くは出席を考慮しません。ほとんどテスト100%です。

名前が変わっててよくわからないやつは適当に書きました。また22年度入学から必修科目が一部変更になっているので多少事情は異なります。

1年
・必修全て
・ 体育(前・後)
・図学及び製図
・その他一般教養

2年
・必修全て
・四力学演習(全て)
・微積演習(再履)
・プログラミング(前)
・メカトロニクス演習
・一般教養

3年
・実験(必修)+製図(必修)
・荷重論(AR)
・連続体力学(PH)
・材料力学演習(3年対象)
・熱力学演習(3年対象)
・流体力学演習(3年対象)
・その他選択科目(微細加工学、複合材料、応用流体力学、流体力学3、熱力学3、機械計測学、自動制御2、機械英語、伝熱工学、ネットワーク論)
・再履修(機械設計1、機械設計2、材料力学1、材料力学2、熱力学2)
・2年生用選択科目(応用プログラミング)
・機械工学特別講義

時間割を撮っていなかったので羅列する形にしました。また、一番ハードだとされる2年後期のテスト時間割の写真を貼っておきます。ご覧の通りテスト科目が多い上に16:30-が多数です。後期は毎日講義が終わるのが18時でした。22-26時帯のバイトを見つけそこで働いていました。(体調を崩しました。)
また、法学だけが一般教養です。そのため多くの人は同じような時間割でテストを受けると考えられます。

Fig.1 テスト時間割の一例

逆に3年の選択科目の多くは実験と関わりがあり、講義で学んだことを実験で実際に見ることができて単純に楽しかったです。加えて教授の専門のイントロダクションになっている科目(一部)があるという点でも良い思い出ばかりです。

一部の科目についても複数述べます。

・メカトロニクス演習(2年集中講義、夏休み)
簡易ロボコンをします。夏休み4日間潰れるのは痛いけど楽しかった。

Fig.2 メカトロニクス演習



・応用プログラミング(2年後期)
自分は3年で取りました。前半後半で分かれているのですが、特に一次元定常熱伝導方程式を有限要素法で解く課題が良かった…!

Fig.3 温度コンター図

・機械工学実験AB(3年前期後期)
毎週実験をして各実験レポートを手書きボールペン指定で2週間以内に提出(対面、TAのアポイントを取ります)します。それを基本とし、半年に一回教授の前でプレゼンします。(人によっては結構怖いらしいです。)今までの人生で一番本を漁ったと思います。本当に楽しかったです。

引張試験機ってこんな感じなんだ、ピトー管・マノメータってこういうのなんだ、ひずみゲージってこれのことか、金属を壊すとこんな断面でキラキラしているのか、など今まで講義で出てきたものが一気に伏線回収されるのでワクワク・ドキドキが止まりませんでした。

手書きは本当に辛かったですが両対数グラフを実感を持って描けたのは良い経験となりました。
実験結果の画像上げるのグレーかもしれないので(よくわかってません)いつか消すかもしれませんが、こういうことをやるよの参考までに。

Fig.4 数値解析
Fig.5 金属断面


・機械計測学(3年前期)
課題多いけど少人数だしたくさんコード書かせてもらえるから数少ないちゃんと身になった講義です。

・材料力学演習(3年前期)
有限要素法のソフトを使って材料力学で学んだ問題を解きます。境界条件の大切さが身に沁みました。

・流体力学演習(3年後期)
ベルヌーイの定理の大切さが身に沁みました。

・機械工学特別講義(3年夏)
夏休み期間の2日間の特別講義です。内容は工場見学とOBOG講演会です。自分の将来について考える機会になりました。

・製図(2年前期後期, 3年)
3D CADや手書き製図の提出物があります。他の大学の機械工学科と比べると製図課題自体は少ないように感じます。ですが成績評価はテストが主で行われるので1.5-2割は落単しているような印象を受けます。(他の大学は課題が厳しい代わりに課題出してれば落単しないらしいです…他の大学出身の教授が言ってました)

Fig.6 手書き製図課題の例
Fig.7 ウィンチ(3年の課題)


5.後悔と反省

後悔と反省は多いです。1年生のときに勉学を軽んじていたことは今現在苦しむ原因となっているのでみなさん本当にテストはちゃんと受けましょう。

6.おすすめなど


1,2年生のうちに見ておきたかった、知っておきたかったことを書きます。
自分が数値解析・流体に関心が強いのでそういう本ばかりになりましたが、その他に興味のある人はそういう先輩見つけて話を聞いてみてください。(3年生の実験で嫌と言うほど図書館で本を漁り読むことになるのでみんなおすすめの一冊程度はあると思います…。)

よく見るCFDって何なんだ?に答えてくれる本です。(DNSについては言及がなかったと思います。)古い本ですが基礎は今と同じなので、軽くちょうどよい娯楽として楽しめると思います。

流体力学会の学会誌です。もちろん専門的な話はわからないことが多いですが、コラムとかは単純に読んでて楽しいです。特に2020年の卓球とアーチェリーの流体力学の話は面白かったです。目の前の現象が言語化されていることに感動を覚えます。


理系大学院生の楽しい生活が描かれています。2年生の辛い時期の心の支えにしていました。主人公の専門は材料系…なはずです。(計算力学かも)

流体力学系のYouTuberでダントツでわかりやすいのがこの人だと思います。科目の全体像が見えていると勉強し易いし好きになれると思うので2年の専門科目が始まる前に一回見ておくだけでも是非。

英語だけどこれも是非…!できれば乱流やりたい……研究室配属次第…


https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167502126

↑自分の好きな本です こちらも是非

あとはおすすめ(?)というか見て感動する先輩の姿でも



↑バズってたツイート

(リプライ欄に研究室の先輩のアカウントがあるようです。勝手に貼っていいのかわからないので一旦…。)

これは1つの研究室の学祭ですが、
・ねぎをカメラで画像処理→制御でアームの角度を調整→掴むという動作が行われていたり(毎回同じ角度だとねぎの量が減ってしまったとき掴めなくなる)
・アタッチメントを変更することで少ないロボットで複数の作業を行う
などの工夫が施されていて本当に面白いです。これは産業用ロボット(精密動作が行える)を用いているので工場とかでねじを分別してるやつと同じやつです。

↑多分こういうのです。もちろんロボットの自由度が違うので大きく異なると思いますが、何をやっているか説明するにはこれが一番わかり易いのでは?と自分が思った製品の動画です。ちゃんと興味があれば研究室の人に聞いてください。

一年生は機械工学概論で教授からお話を聞ける機会があると思うのでそのとき質問に行ってみてもいいと思います。

7.最後に

書いてるうちにだんだんよくわからなくなってきて支離滅裂になってしまった部分が多いですが、とにかく新入生に伝えたいことは本当に楽しい3年間が待ってるよ…!ということです。自分自身は大学生活で大きく成長させていただきました。(まだまだ未熟ですが) 矢印の角度が30度より開いてると気持ち悪かったり、味噌汁食べるときも流体の不安定性を意識したり、機械工学科で学ぶ3年間の内容は本当に生活に根付いています。
インターネットで大学生活について述べるブログはあれどどういう科目が楽しくて、何が辛くてのような話をしているブログをあまり見かけなかったので3年前の自分が欲しかった情報を書き連ねたつもりです。
みなさまの春からの生活が良いものとなりますように!

8.追記

・成績について
成績については入学時人数140人程度(例年はもう少し少ないと聞いています)が3年時に上の学年から留年で落ちてきた30人を加えた170人中の70-100位です。
2.5は取ろう何がなんでも

・留年について
野田の機械工学科(ME)は他学科と比較しても2年時の必修科目が多く、落単した場合は"1科目でも"回収し損ねると4年生で留年することになります。(研究室配属条件を満たさない。)体感では3割と少しがそうなっています。自分の友人も何人かがそれになってしまったのですが、正直その友人と自分には大きな差異はありません。自分は運が良かっただけだと思います。なので『普通にやってれば留年しないよ』とは言い切れませんが成績優秀者が留年したという話は聞かないので、1年生のうちから真面目に勉強することをお勧めします。

Fig.8 卒業研究着手条件

↑3年後期が終わった時点で原則122単位以上(審議の場合120単位)取得してないと4年生の春から卒業研究に着手出来ない。
普通の文系などの大学生は大体"4年間"で125単位で卒業です……

・個人的に一番しんどかった時期のスケジュール
3年生で実験レポート書くのも時間が食われて大変だったけれどそれは自由に使える時間が多かった。やはり一番辛かったのは拘束時間の多い2年後期だ。特に一人暮らし・コインランドリー使用だったので深夜・夕方に洗濯物が出来ず洗濯物が溜まりに溜まって辛かった。

Fig.9 2ME後期の一週間

・サークル、部活選びについて
機械工学科の人が多く集まるサークルは多い。(機械工学研究会、R-SEC等)だが成績はある程度は所属団体に依存している傾向があると思う。(趣味趣向の問題なのか、テスト期間と団体の繁忙期のズレなのか) V部は観測してる限り2世代連続で上位25位以内出ているし(多分3世代以上…) 、私の所属の部活の後輩も成績は奮っていないらしい。やりたい研究がある人は場を選んで所属することも薦めたい。(私はやりたいことがあるのにくじ引きになって詰んでいる現状があるので) 新歓の時に「テスト期間の忙しさ」や「成績」についても聞いていいと思う。あとは「実家暮らしか運河住み」か。同期がみんな実家だとたまに価値観のズレを感じて悲しくなるので。←親と上手くいっててもいってなくても親は大切にしよう 私は年に2,3日しか親に会わなくなりました

・留年について2
卒業研究着手の可否が出ました。
6割6分が卒業研究に着手します。

•使った解析ソフトとか言語とか
パソコンを購入する上で参考にしてください
3年の機械工学実験→FORTRANで(小文字verかも)書かれたプログラム
3年の機械工学実験→imageJ(破面観察とかにスケール付けるのに使った)
3年の材料力学演習→Marc mentat
1,2,3年の製図→creo
1,2,3年の計算機工学(プログラミング系)→C言語, gnuplot, python, gmsh
2,3年の制御工学系→matlab, simlink

過激な先生が"C言語なんて古語使うな"って言ってたけど1,2年の課題はほぼ全部C言語だった気がする 一時期TwitterでFORTRANがトレンドになってた(こごなのにずっと使われてるから)けど私はFORTRAN好きだよ 書けないけど


•個人的に一番アツかった言葉
「世界は偏微分方程式で記述されている」
↑アインシュタイン?か何かの引用だったはずだけど講義でこの言葉が載ったスライド見た時ゾクゾクした 3年間の中で一番興奮した瞬間かもしれない←他にも同じような瞬間たくさんあったと思う

たまに追記してます


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