公園

憂鬱を手折ると
曖昧な事情が顔を覗かせた
君のことを守るために翼が必要なのに
それは永遠に乾かないまま
僕に無力を突きつける
すべてが正常なせかいなんて幻想
綻びから漏れ出すのは愛憎と絶望
それでも僕は君を救いたい
まだ乾かない羽で
夕暮れは君を許さないことの合図だ
孤独なんて存在しない
君は君自身と離れることは出来ない
公園 君が遊具と一緒に溶けていくあいだ
夕日もまた水平線に溶けだして
僕の羽も 同じように色づいていく


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