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2023年12月31日(日曜)大晦日。『博士の異常なYouTube』博士×町山初の生配信。エライ人への忖度なしでバニシング・ポイントに向かってぶっ走る。麻布十番ママと忘年会。ロフトプラスワンのカウントダウン初出演。嬉し恥ずかし朝帰り。

6時半起床。

下血。
何か殺人事件があったのかと思うほど。
痛みはまったくないのだが。

9時に家を出発。

小雨模様のなか歩いて。

原田専門家と
一緒に行くものと思ったが、
ひとりで赤羽橋のKMAX(制作会社)へ向かう。

中井駅で乗り換え、大江戸線に潜っていく。

そして無事、赤羽橋へ。ひとりでできた!!
制作会社のKMAXの会議室へ。

11時30分より、
博士と町山、初めての生配信へ。

生放送なので技術スタッフがひとり増員。
一様に緊張感があるのは、
今日の配信が生易しいことにならない
予感があるからだ。

町山さん、コロナ感染中——。

喉の調子もかなり悪そうで、
長く喋ると咳になるのでローテンションで始まる。

ボクとスタッフが事前に生配信のリンク
を繋いでいないのでご立腹。

確かにそこは丁寧にやるべきだった。
日米を結んでのリモートトークを
糸電話でやっているようなものだ。

事前に進行表はあるのだが、
「老後ウォリアーズ」のふたりは、
IRONMANの爆音、高らかに突っ走る!!

町山さんは毎回、配信で言っていることを
繰り返しているのだが、
収録版では確実にカットされている。

でも今回は、生放送だ。
言ったもの勝ちなんだ。

昨日、Spotifyで聞いたり、
読んだりしていた、
『教養としてのパンク』
その精神が確実に通奏低音に流れている。

テレビ業界のタブーと忖度、
何故かデンジャラスな固有名詞として
封印されている会社名、
見て見ぬふりをしてきた癒着、
日本社会の構造的な腐敗、
フルスロットルでぶち飛ばしていく、
その痛快さよ!

「ボクが喋るから、博士は『よしなさい!』
だけでイイんだから』
と町山さんは保険をかけて言ってくれるのだが、
地獄のデスロードの道行きは心中だろう。

炎上を止めること無く、
薪を焚べていく。

還暦超えの老後ウォリアーズは、
もう消えてもいいんだ。
沈黙して終わるくらいなら、
バニシング・ポイントまで突っ走る。

あっという間に予定の1時間を超える。
そして、町山さんはターボがかかったまま。

沈黙は金。
秘すれば花。

冗談じゃないよ。馬鹿野郎ォ!

ふざけんじゃねぇよ!!
止めてんじゃねぇよ、バーカ!

と咆哮しているようなもの。

後半、
町山さんの最初のコロナの症状は、
いつの間にか消えていた。

生放送終了、誰もがこのまま、
生配信のみでアーカイブに残さない、
という大人の選択が頭を掠める。

ボクと町山さんは確信犯だから
覚悟は決めているが、
大人の事情は当然あるだろう。

「24時間は限定で流しましょう!」
と小西さんの決断。

全員がガッツポーズになる。
(今はまだ延長し、3ケ日は配信することに)・

途中から、かみさんが初めてKMAXを訪問。

配信終了後に、お世話になったスタッフにご挨拶に。
そしてモニター越しの町山さんにも
一年の感謝のご挨拶。

昨日、カミさんは、
お会いしたことはないのだが、
町山さんの奥様からの
メッセージに感涙して、
是非、お礼が言いたいと……。

「博士の異常な……」シリーズ、
もうこの番組スタッフとのタッグは20年以上だ。

タレント時代も鬱も選挙も国会議員生活も鬱も
全部乗り越えて、まだ此処に一緒にいる。

この年末に夫婦で心からの感謝しかない。

ふたりで歩いて麻布十番へ向かう。
個人的にはふたりでデート気分。

痛快ウキウキ通りだ。


年越しそば用の海老天。その他、お節料理を購入。

百瀬博教さんと通った「登龍」へ。

ふたりで忘年会。
今年は鬱から立ち上がり、
よく頑張った!お疲れ様でした!
互いに慰労する。

麻布十番駅のこの彫像、作者もテーマも
何かわからないが、夫婦でしみじみと眺める。

帰りはアテンダーが一緒で安全。
阿佐ヶ谷駅で「くくる」の蛸焼を子供たちに。

今日は何も落としていないと思ったら、
上着のライトダウンを何処かに落としていた。
『ユニクロ』で深緑の売れ残りのライトダウン。
この色だけ3000円も値引きしている。
しかもXL!どうせ着ぶくれするのだから。

一枚だけ年賀状をしたためる。

帰宅後、18時に原田専門家来宅。

自転車に乗って、
ふたりで新宿ロフトプラスワンへ向かう。

途中、中野ブックファーストへ。

やっと『鬼の筆』をゲット。

正月には読みたい作品ばかりだ。

歌舞伎町の東横キッズより小さい、原田専門家。

お目当てのアンダーグランドへ誘われる。

今日はゲストが入れ代わり立ち代わり、
19時到着の頃のステージには……。

《第一部》18:30~20:00
「吉田豪&掟ポルシェの2023年総決算」
出演:吉田豪、掟ポルシェ
ゲスト:徳光正行、コンバットREC

出演者に「誰だろう?」と不審に思われつつも、
何食わぬ顔で、楽屋に陣取る原田専門家。

久田将義さんも到着。

すぐにビールを飲みながら。
このところある件で連絡を密にしている。
編集者同士の会話のよう。

しばし、箕輪康介話など。

掟ポルシェも最近、よく遭遇して、
すっかり懇意だ。
奥様は我が家の導師になっている。

しまおまほさんと楽屋挨拶。
いとうせいこうフェス以来。

「女子高生ゴリコ』のオリーブ少女から
今やお母さんエッセイストへ。

定点観測の折々のスパンが長いが、
何時も癒やされる。

徳光正行さん、アサ芸対談以来だが、
とにく、今が一番キレキレ。
「テレビのレギュラーが無いと忖度なしなんで」と。
見た目も今が一番グッドコンディションなのでは。

コンバットRECは、中野でたまに路上でRT うのだが、
これほど早口に毒舌キャラになっていたかと思うほど。
ちょうど物価高に毒づいていたのには笑った。
豪ちゃん「それサブカルじゃないから!」とツッコみながら。

《第二部》20:15~22:15
「サブカル有識者会議 スペシャル」
出演:吉田豪、コンバットREC、しまおまほ、掟ポルシェ、久田将義

何食わぬ顔で楽屋を占拠する活動家風の原田専門家。

しまおさんの地元トークが懐かしい。
議員時代に一年間住んでいた場所だった。

ロマン優光も来店。
しばし、ふたりで和やかなトーク。

パンディットで開催していた、
サムソン高橋さんとの初対面ライブの感想などを。

舞台で緊張感を失わないように話し込まないようにする。


22時30分に壇上へ。

毎年、モニターで見ていた大晦日の檜舞台に初登場。

例年、相棒が出演し、
必ずバイオラバーの単語でいじられ、
最後は相棒が泥酔していく
パターンを何度見てきただろう。

最初は、箕輪厚介氏のドタキャン話。
ボクは被害者だし、最大の被害者は久田将義さんだ。

《第三部》22:30~24:00すぎ
《出演者変更》「HANASHIAI」
出演:久田将義、吉田豪、水道橋博士、ロマン優光
※諸事情により、箕輪厚介氏が出演不可となりました。代わりに、ロマン優光氏が出演致します。何卒、ご了承ください。
※24:00に残っている方全員でカウントダウン

観客に聴きたいという空気もなく、
しかも、久田さんがさっぱりと打ち切ったので、
ボクも深追いを辞める。

彼がもし来ていたら、ぐーの音も出ないほどに、
詰めていただろう。

その後は、主にあれの話題をあれこれと。
和気藹々に。

最後はしまおさん、掟ポルシェも加わり、
バズーカ砲でカウントダウンして締めくくる。


しまおさんが居残り、素朴な疑問をぶつけていく。
部室に女子マネージャーひとり感。
思わず真面目に答えていくのだが、
久田さんの落ち待ち。
そして見事なフレーズで落としていく。

6時間を仕切り切る、豪ちゃんの司会は、
笑点の春風亭昇太を遥かに超えている。

ライブ終了後もまだ続く。
毎年恒例の
豪ちゃん、久田さんのニコ生放送があるらしい。
もちろん出演したい。
むしろ出演したことがないのが不思議なほどだ。
芸能人で一番見ている自信があるのだから。

ロフトの龍宮城から地上へ出ると、
東横前はカーニバルだ。外国人だらけ。
「日本人はみんな初詣でしょう」
と言いながら。



新宿を移動して、雑居ビルの一室へ。
何時も見慣れた、あの部屋へ。

初対面ののん代表。
憧れの声優さんに会うかのよう。

RECさん、しまおまほさん、久田さん、
真ん中の腰痛対策用座椅子に座らせて貰う。

噂に聞く、大晦日のRECの蟻地獄トーク。
呑んでいないので、
時間無制限上等のつもりで。

顔出しだけのはずのしまおさんが、
衝撃トークを展開して、
久田さんとボクはすっかり固まる。

しかし、豪ちゃん、RECさんのこの無尽蔵の
トークスタミナはどこから来るものか。


しまおさんが名残惜しそうに退出。
ナイキの古い靴が可愛らしい。

初めてトイレに立ったら、
一滴も呑んでないのに下血大量。
思わず、トイレに皆を呼んで、
話題になっている、
しまおさんのアレを貸して!
と言いたくなったが……とどまる。

悪趣味もアップデートできてるじゃん、
と自分で自分を褒めてやりたい。

RECさんのこの時間からの
ブレーキングダウンの
金目をゴールにする不良たちへ向けた激烈な檄!!
「自分で自分を誇れ!!」
その通り!!よくぞ言ってくれた!!
と完全にゴールデン街乗りになるところを自制。

久田さんが帰るというタイミングでギブアップ。
負けた。勝てないわ。オレ、歳だわ。
「新年もよろしくお願いします!」
挨拶して退出。

この間、何食わぬ顔でずっと傍で見ていた、
正月の不審者・原田専門家と外へ出る。

そう言えば、ボクは年越しそばも
美味しいお節もいただいたが、
原田専門家は、何も食わないままだ。

元旦の朝日が差し込む、歌舞伎町。
気分は椎名林檎だ。

そして流石に5時半からの自転車はキツい、
帰途、居眠り運転しそうになるのを持ちこたえる。

何食わぬ顔で、
アシストなしの自転車で走り切る、原田専門家。

帰宅は6時過ぎだ。

この日、元旦生まれで
15の元服を迎えた、
末っ子に声を掛けるとママが、
「同級生と羽田に自転車で初詣に行ってるのよ!」と。
「自転車で?」と思わず声が出る。

しかし、61歳の嬉し恥ずかし朝帰りも、
自分では祝ってやりたい。

明けましておめでとう!!
鬱明けましておめでとうだ!!

起きていて良かったが、
そのまま気絶するように寝入った。


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