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2024年1月12日(金曜)★久々の地上波。NHKラジオ『高橋源一郎の飛ぶ教室』の生放送で森繁久彌の自伝について語り合う。

4時44分起床。

どうせ、朝早く起きるのなら、
ゾロ目を狙ってやろう!!

日記を書き終えてから、
リビングでモーニング作り。

「おもやいファーム」の無臭ニンニクを
4番に据えてアヒージョを作る。

冷蔵庫やお弁当の残り物をMIX。

♪モーニングモーニング、オレの朝だよ。

ヤマザキパンの初めてのやつだが、
やたら美味しい。
これはハマりそうだ。

1月24日に浅草の東洋館で開催する、
前田日明生誕祭に向けての準備。

当日のグッズ販売も充実させるつもり。

会場で売るTシャツのデザインを
フルスイングの利根川さんと試行錯誤して決定。

ネタ元はこちら。

体がスリムに見える黒色も。

イベント企画Tシャツ
【カラー】黒、赤
【サイズ】M、L、XL
【価格】4000円
【特典】記念撮影
①前田さん&博士と3ショット
②前田さんと2ショット)

衣替えでズボン下を探すうちに、
押し入れの奥の奥から、
ボクが集めた、
ビートたけしグッズが入った箱を発見。

懐かしグッズだらけ。

12時から、
「ハカセ会」のYou Tubeの生配信。

事務所に届いたITさんからの
E・Tグッズのお披露目。

発掘した、
たけしグッズもランダムに開陳していたら、
長男が生まれた日付けで書いていただいた、
師匠のサインが見つかる。

「武から武へ」

すっかり忘れていた。

子供を連れて殿宅を訪ねて、
笑顔で幼子を抱いてくれて、
サインを入れてくださった。

あの日の様子が蘇り、
不意を付かれてドッと涙が溢れる。

京都の猪木マニアの瀬戸さんが作っていた、
猪木写真集も出てきた。

「ハカセ会」のメンバーはデザイン好きが多いので、
こういうのを披露するだけで盛り上がる。

「ハカセ会」の重鎮「オロナインナンコウ」さんが、
いつの間にか★マークが外れて、
常連さんが、そこを狙ってメンバーギフトを
送るのだが、今まで一発一中だったのが、
なかなか当たらない珍現象。

お昼を楽しく過ごす。

今や、お笑い界で、
松本人志さんに対して、
ご意見発言するひとはほぼ皆無だ。
特に若手芸人をや。

そのなかで、
大島育宙さんのこの小気味よさ。
素晴らしい。

リッチモンド斎藤さんとの
『寝ずの番』コンビでの
北野武映画の切り口も素晴らしく、
何時か、ボクの主催する、
北野映画研究会にも出演して欲しい、
と思うほど。

霜降りの粗品や大島さんのような動きが
若手から出てきたら、
一気にお笑い界も世代交代できるのに。

ちなみにボクは
今回の文春砲、
一連の発言に対し、
「そんなに松本人志が嫌いですか?」
と若い人から質問が来る。

そのアンサーとして、
ボクの著書『藝人春秋』から
「たけしとひとし」の章を、
Xに引用しておいたので、
是非、読んで下さい。

外出。
散歩をしながら近所のジムで手続き。
入会から6ヶ月しばりなので退会できない。
月2回コースの会員で節約することに。

「まいばすけっと」
で特製キムチ納豆の素材を購入。
ついに、こちらも解禁にする。

帰宅後、今晩用に、漬け込む。

新戦力に『昔あげ』を投入、夜中が楽しみだ。

昨日から終日読み続けているのが、
今日のラジオで取り上げる、この一冊。



5冊揃いの全集だが、本としての形が美しい。
「道」という文字が透かしで入っている表紙、
横幅、束の重み。
そいて635ページ、
ページの積み重なった、
「小口」の湾曲の手触り……。

最高だ。手放したくない。

お陰でなかなか読み進められない。

途中、挟まれる鹿島茂先生の解説も、
また素晴らしい。

この本の原題は、
「奈落から花道へ」だ。
そこを翻案して、
「マイナス貯金人生哲学」
と鹿島先生は名付けた。

ここだけでも読んでみてください。


この5冊揃いを、ほんの数ヶ月前、
東中野の『BOOK OFF』で運命的に発見している。

しかし、さの際には、手元不如意で見送ったが……。

今日、この本の読者に選ばれるのは運命的、
人生の予告編に溢れている。

森繁久弥が役者としての最大の転機になるのが、
邦画の名作『夫婦善哉』なのだが……。

ボクが参院選当選直後に、
クランクインするはずだった映画は、
この『夫婦善哉』の
リメイク(タイトルは『風狂人生』に改題)だった。

倉敷の実家をロケ地にも使って、
1週間で撮りきるはずだったのに、
ボクがコロナに罹患してしまい、
全てが飛んでしまったのだ。

そして、その後、快癒して、
すぐにロケ地の京都へ飛んだのが、
『福田村事件』だった。

またボクの心酔する、
反骨のルポライター・竹中労は、
この大御所・重鎮・文人でもある、
森繁久彌に噛みついて、
名誉毀損裁判を起こされている。

その経緯は、
竹中労側から知っている。

ボクの最新刊である、
『藝人春秋Diary』は、
エピグラフ(巻頭言)で、
古川ロッパの引用で始まる。

森繁久彌は、その古川ロッパの正式な弟子筋であり、
やがて追い抜いていくのだ。

今のタモリさんに通じる、
声色を駆使した芸風は、
ロッパも森繁久弥も共にそっくりだ。

(ボクは『早稲田の文人の芸風』と呼んでいる。
居島一平もそのひとり)

いろいろと話すことが多すぎる。
情報をメモる。

19時発、自転車に乗って渋谷へ。
途中、コンビニで油を売りながらも、
約1時間で到着。

富城マネがお迎えに。

久々のNHK出演なのだ。

2018年10月20日、
『ドクターGスペシャル』以来なのだ。
5年ほど前は、
レギュラー番組の司会をしていたわけだ。

スタッフにラジオ棟へ案内される。

すぐに打ち合わせ中のスタッフ&
高橋源一郎氏とご挨拶。

「久しぶり、大丈夫?」
から開けると、トップスピードで
一気に互いの近況を話出す。

先生の手元には、
『藝人春秋』1,2.3の
文庫が置いてある。
さらには『藝人春秋Diary』
にも実に細かく付箋が入っている。

隣の磯野アナの本にも付箋。

スタッフさんの持つ
ボクの本にも付箋だらけ。

嗚呼、こういうところが、NHK大好き!!
NHKはぶっ壊さない!!

何時ものように、
「ボクの好きな先生」と本に纏わる話を
一気に話す。
そして一笑いしてラジオブースの横の楽屋へ。

打ち合わせに来たディレクターさんが、
青柳拓監督のファンで
今までの作品を絶賛してくれて、
「フジヤマコットントン」も楽しみです、と。
若いドキュメンタリストへの期待も口にする。

嗚呼、こういうところも、NHK好きだ。

室内灯を消すと眼下に東京が拡がる絶景。

21時5分。
『高橋源一郎の飛ぶ教室』開校。

当初、地震情報が入り、
番組がそのまま飛ぶかと思う。

高橋さんの
『森繁久彌自伝』
からの朗読が続く。

森繁久彌が、
裕福な家庭に生まれながら、
戦禍で地獄の辛酸を舐めた
満州帰りであり、
戦後にNHKアナウンサーから
役者へ転身。

崖に爪を立てて這い上がり、
ようやく大御所に上り詰めていく様子が
うかがえる。

この本の原題は
「奈落から花道へ」だ。

第二部「今日の先生」から登場。

掴みは、
「たけし軍団のメンタル傷痍軍人、
 水道橋博士です」から。

残された時間は45分、
話たい話題は山積みだ。

何時もより早口で喋るが、
ついつい、高橋源一郎先生しか、
理解できない固有名詞で、
話をしてしまう。

お互いの第一印象、
明治学院大学での講義の話。

福田村事件の役作りの話。

小林信彦を通して知った森繁久彌。
森繁久彌 vs ビートたけしの話。
竹中労 vs 森繁久彌。
などなど。

芸人論の話になった。
ボクは「徒弟制度」そのものに憧れた芸人だ。
家出して、師匠を新しい父として出家する。
そういう覚悟を決めて、
芸人をスタートさせた。

芸界には厳しい戒律がある。

しかし、
僕らの時代からノーブランドと言われる、
お笑い学校出身の芸人が現れた。

NSCの一期生であるダウンタウンこそ
「新しい学校のリーダーズ」だった。

ダウンタウンは端境期の芸人なので、
徒弟制度の厳しさや、他人への優しさ、
古き良き伝統を知り尽くしていて
芸人界の礼儀正しさを実践していたことも
間違いない事実なのだが、
従来にない、新しいルールも生まれていった。
それが今の「問題」に繋がっている。

例えば、
「シロートやスタッフに迷惑をかけない」
これは、たけし軍団の教えとしては徹底していた。
(もちろん本気の恋愛は別だし、
 若き日の数々の暴走はあっても
 師匠にも叱られたし、社会的制裁を受けた)

ダウンタウンの物語は、
森繁久彌の逆コースなのかもしれない。

「花道から奈落へ」

でも、そこからだって、
何度でも這い上がれるのが、
芸人であることもボクは信じている。

「まだ始まってもねぇよ」

は全世代の合言葉なんだから。

そういう話からの、
『藝人春秋』論が続くところで
タイムアップになった。

惜しい。惜しすぎる。
名残惜しいなんてもんじゃない。
あれだけ、高橋さんの本の
付箋がついたままなのに。

話せてない。

最後に源一郎さんから新刊を頂いた。

「あらゆる物語は、
師匠と弟子の話なんだよ。
これも師匠と弟子の話だから」と。
歎異抄の解説本。
「弟子が師匠の話を書くのが聖典なのよ。
 博士は武さんの本を書く運命だよ」と。

番組終了後、ボクを待ってくれて
磯田アナが、
「私は栃木出身で、U字工事さんと
一緒にお仕事をする機会が多くて、
でもU字工事さんは、浅草キッドさんの
おかげだと何時もおっしゃるんです」と。

わざわざ伝えてくれてありがとう。
実際、U字工事ほど、
ボクらに礼儀正しい芸人はいなのだ。

自転車に乗って帰途につくのだが、
夜道をあえて廻り道。
都会の夜を巡回するのが楽しい。

最後は高円寺を通り抜ける。

約2時間弱で帰宅。

23時30分から
「ハカセ会」のYou Tubeの生配信。
こんなに遅い時間でも、
皆、楽しみにしてくれている。

腹ペコのボクは、今日のキムチ納豆を開陳。
そこへセブンイレブンの
「つぶ貝チャンジャ風」を投入。
ノンアルコールだがジョッキで流し込む。

美味い。

さらに、セブンイレブンで
最もコスパが良いと思っている、
「オマール海老のビスタ」を投入。

最高のマリアージュが実現。

25時まで、「ハカセ会」を続けて終了。
ナンコウさんはいなかった。

森繁久彌の話はまだま尽きないなーと思いつつ、
切り替え、切り替え、
明日は、町山智浩さんとのYouTube収録だ。



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