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【超重要】Trauma Risk Management (TRiM )の紹介: Introduction of Trauma Risk Management (TRiM)

Abstract

 本論文は、外傷的な出来事に暴露された者を管理する組織的なアプローチの一つである、Trauma Risk Management (TRiM) についで概説するものである。TRiMは、共国海軍の軍医であるNeilGreenberg博士によって、階層的な職務組織に属する成人に適用されるよう計画された惨事ストレスへの介入システムである。本論文の内容は、N.Greenbergによって執筆されたTRiMのガイドブックの第4版 (2004年3月改訂)と、2004年8月に実施されたN・Greenbergおよび、ロンドン救急のJohn Edmondson (Emergency Planning Manager)とAndrea Brain (カウンセラー) に対する面接調査の結果に基づいている。
 PFAが流行しているが、大災害以外のトラウマイベントに対する実践的介入の基盤となるものである

Introduction

CISDはPTSDを促進する可能性あり

  • 惨事ストレスへの介入はCISDであった (これは現在PTSDを発症させるものとして禁忌)

  • CISD提唱者は批判を踏まえてCISM (Critical Incident Stress Management) を開発した。これはCISDを中核として、事前の予防教育、ディモビリゼーション (救援交代時の介入)、ディフュージング、CISD、組織コンサルテーションとフォローアップ及びリファーで構成される

  • ディフュージングは同種の体験をしたものが経験を話し合い分かち合うことを指している (これは有効だがそもそも自然に実施される)

  • 以上に代わるものとしてTRiMを紹介する

TRiM

リスクアセスメントまで

  • ディフュージングののち、介入計画が立てられる

  • その後リスクアセスメントとして個人または集団など実施形式を定めて行う

  • フォローアップで問題が同定されると専門機関に紹介される

リスクアセスメント (対象選別)

リスクアセスメントにおける対象者選別のヒエラルキーは上図に基づく (概要だが)

リスクアセスメント (実施法決定)

リスクアセスメントの形式 (集団・個人) の判断基準は上記に従うが、理想的なグループはほぼ存在しないので個人がベストで基本と考えてよいだろう

リスクアセスメントとフォローアップ (内容)

説明会 (リスクアセスメント不参加者)

心理教育と相談窓口周知

Reference

松井豊・井上果子・畑中美穂 (2005).Trauma Risk Management (TRiM) の紹介 横浜国立大学教育相談・支援総合センター研究論集,21-36.

所感

  • ベストプラクティス

  • これを基盤とするのがよい

  • ただしグループ実践は難しいので個人実践を基盤とする

  • 管理部へのフィードバック用紙は添付されていない

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