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【重要】We need to build the evidence: A systematic review of psychological first aid on mental heath and well-being

Abstract

 トラウマティックイベントへのデブリーフィングはPTSD発症促進効果が示されているのでほぼ適応禁忌と考えられており、デブリーフィングを主要コンポーネントとするCISMも適用できない (普通の事前教育・カウンセリングサービスになってしまうため)。新たに提唱されているのがPscyhological First Aid (PFA) だが、その効果は評価されていない。本研究はPFAの効果をシステマティックレビューで評価するものである。
 対象とする12の研究 (1RCT) はすべてバイアスリスクが高いため正確に結論できないが、対象とするレビューの結果、すべての研究が成人及び若年者に対し、不安、抑うつ、トラウマイベント後のストレス、苦痛を緩和させ、気分を改善し、安全・つながり・自己コントロール感を向上させていた。

Introduction

  • PFAの最初の適応はWWII

  • PFAモデルは最初は人間性心理学に基づき専門家ではない方の介入を前提としていたが変化している

  • 現在のPFAの基盤はWHOモデルだが、翻訳されるとともに様々なモデルに変わっている

  • PFAは不十分なエビデンスにも関わらずもっとも効果的とされゴールドスタンダートになっている

  • そこで系統的レビューによる評価を行うことを目的とする

Method

PRISMAに基づいて行った

search strategy and selection criteria

Dana analysis

リスクアセスメントはCochrane Risk of Bias tool (low/high/unclear)に基づく

Results

risk of bias

一件を除いてハイリスクのバイアスにさらされていた

Effect of PFA

  • 実施場所は、学校、大学、病院、子供に親しみやすい場所、訪問

  • 4つの研究は個別に、8つは集団に実施

  • 半数がメンタルヘルスの専門家がファシリテート

  • セッションは10分程度のシングルセッションから6-17週にわたるセッションまで

すべての介入が臨床的な改善を示唆している
特に1件はEMDRよりもPTSD症状を改善している

文献

  1. Hermosilla, S., Forthal. S., Sadowska, K., Magill, E. B., Watson, P., Pike, K. M. (2023). We need to build the evidence: A systematic review of psychological first aid on mental health and well-being. Journal of Traumatic Stress, 36, 5-16.

所感

特定のセッティングによるフルパッケージ実施のイメージがわかない
National Information Center of Stress and Disaster Mental Healthで研修をしている


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