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傷の治し方を僕はまだ知らない

毎日何かをし続ける体力が存在しない僕の身体には限界という文字をよく理解していなかったのだ。

帰りの飛行機の中。
ホテルのベッドが身体に合わなかったのか節々が痛くてお洋服の紐が少しでも締め付けると顔を強ばらせてしまう。顔はカラーコンタクトのみでマスクを着けている。髪の毛はストレートだ。

短い睡眠ではなかったが、ここ数日間の中で僕に降り注がれた出来事の全ては160cm42キロの女体には少し重荷だったのかもしれない。それに障害持ちである。あまりにも耐え切るには難題と言ってもおかしくは無いであろう。

空港行きのバスで睡眠を取り、1時間ほど飛行機でも寝たが根本的な胸焼けの様な気持ち悪さと体の痛みが全く取れる気配がしない。
それにこのメンタルの状況だ。

今日は元々崎山蒼士君の振り替えライブが札幌で予定されていたのだ。このまま新千歳空港に降りてライブハウスへと向かうつもりで計画していたが、人は体調の悪い状態でライブハウスにはあまり行きたいとは思わないだろう。もし倒れてしまったら、迷惑をかけるようなことがあってしまったら。

もう元の形状に戻れる気がしない。

人に心配をもうかけたくない。迷惑もかけたくない。ならいっそいなくなってしまいたい。それすらも出来ない、許されない。監獄に閉じ込められたと同然だ。

僕はいつからこんなにも沢山の人間と関わる事になったのかきっかけを覚えていない。優しくされる事も、嫌われる事も、増え過ぎた気がする。

1度自分の事だけを考えて見たいと思う。
どれだけの人と時間を犠牲にしてでも自己中心的に生きてみたいと、ぷつっとどこかの線が切れたように今確信した。

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