見出し画像

劇場で舞台を見ているような、ちょっと不思議なビールの話

■第1場
広い舞台の下手に小さなバーのセットがあり、スポットライトで照らされている。
バーテンダー役の男性がいて、店の準備をしている。
上手からやってきた女性が店に入る。
バーテンダーと女性の会話が始まる。
バーテンダーがビールを出すと、女性が恋人の話を始める。

■第2場
女性が恋人の話を始めると、下手のセットは暗くなり、入れ替わりに上手のセットが明るくなる。
そこには、恋人がやっているカフェのセットがある。
恋人は女性にビールとサンドイッチを出して、会話が始まる。

■第3場
やがて彼女の恋人は、海外へ。
上手と下手のセットは暗くなり、舞台のうしろに海外の風景が映し出される。
恋人からのメールが、恋人役の男性の声で読み上げられ、風景が移り変っていく。

風景がゆっくりと消え、舞台中央うしろに木のテーブルと椅子。
そこでビールを飲み交わす人々。
恋人もその人々に混じっている。
やがてその光景は徐々に暗くなり、消えていく。

■第4場
恋人は消え、第1場のバーのセットが明るくなる。
バーテンダーと女性。

そして…


林信次さんが書かれたヱビスビールのための小説、「HOP TRAVEL ハラタウ-1000年の⼟地-」を読みながら、こんな舞台を思い浮かべました。
戯曲ではない小説ですが、読みながら舞台の映像を思い浮かべていたら、ビールが飲みたくなりました。

いつかドイツに行って、ホワイトブルストをつまみながらビールを飲みたい。
そんなことを思いながら、コンビニで買って帰ったこのビールを飲みました。

林さんの小説は、こちらのサイトで読めます。

写真や記事を楽しんでいただけたら嬉しいです。記事や写真を気に入っていただけたら、スキ(左下の♥)を押していただけると励みになります。