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聖地会議EXPO2020配信振り返り

12月15日から30日まで、渋谷フクラス1Fのshibuya-sanで開催された聖地会議EXPO2020で、たくさんの配信を担当したので、まとめておきます。

20日には「ライブ配信会議」、27日には音楽ライブを、それぞれ自分の企画としてプロデュース、配信しましたが、それ以外に聖地会議さんの企画や、他の出展者のかたの企画も、配信すべてを担当しました。

YouTubeでまだ見られるものもありますので、コンテンツの紹介と、使った機材などもまとめてご紹介します。

聖地会議EXPO2020オープニングパーティー(12月15日)

一般向けは16日からで、この日は内覧会でした。
柿崎さんの挨拶を配信し、その後、会場の様子を流すというライブ配信です。

この日はひとりでの配信でしたが、期間中に使う配信機材も含めて、すべて搬入してしまいたかったので、荷物が多く、ひとりでは運べなかったので(公共交通機関利用)、高校生の娘の手を借りました。
結果的に会場での設営、ケーブル類の養生を手伝ってくれたので、とても助かりました。

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忙しすぎたせいかはっきり思い出せないのですが、カメラは2カメにして、一台はD500、もう一台はQ2n-4Kを使ったと思います。
が、上の写真を見ると、ATEM mini ProからHDMIが4本出ている(1本はディスプレイへのアウトなので、入力は3本)ので、どうも3カメにしたみたいです。
途中でときどきカメラを振ったり、カメラ位置を少し変えたりして、会場内の様子を映していました。

音声はQ2n-4Kでとりました。
音声は挨拶の部分と、途中で届いた聖地会議プロデュースのお弁当紹介の部分だけを流して、あとは無音で会場の様子を流していました。

ひとり配信ですが、会場の様子を流すという配信だったので、後片付け以外は楽勝でした。

カピバラトークショー(12月19日)

会場で開催されているカピバラ写真展の企画。
「カピバラ写真家」の渡辺克仁さんが生出演されるということで、カピバラ写真展の出展者のかたなど、時節柄少ないですが、お客様もいらっしゃってのトークショーです。

カピバラ写真の撮影のしかたなど、カピバラ写真の第一人者のかたのトークは、配信していて楽しかったです。

カメラは3カメ。
D850+24-120、D500+18-200で、ホストとゲストをそれぞれ狙い、引き画はQ2n-4Kをセッティングしていましたが、途中でD500で引き画を撮ったり、渡辺克仁さんがお持ちになったカピバラグッズをアップで抜いたりしました。
ひとり配信だったので、スイッチングをしながらカメラ操作もするのはちょっとたいへんでした。

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音声はshibuya-sanにあるミキサーとマイクを使って、ATEM mini Proに入れています。
ATEM mini Proの音声入力は、マイク端子からの入力設定をLINEに変更する必要があったのですが、翌日のライブ配信会議のリハーサルにきてくださった表ロビー純平さんと、展示の搬入に来られたプロ機材ドットコムの森下千津子さんが、セッティングを手伝ってくださいました。
私も今年はATEMのソフトをもう少しいろいろ使っていこうと思います。

内容は1時間のトークで時間が足りないくらいの充実した内容でした。
カピバラトークショーのスタッフのかたがタイムキーパーとしていらっしゃって、司会と登壇のお二人に、あと何分と書いた紙を出してくださっていたので、時間管理をお任せできたのでとても助かりました。

ライブ配信会議(12月20日)

こちらについては別に記事をまとめますので、ここでは割愛。

コンテンツ文化史学会例会「コンテンツツーリズムを時間と空間から考える」(12月26日)

菊地映輝さん、谷川嘉浩さん、岡本健さんが登壇されたウェビナーです。
当初は会場で並んで登壇の予定でしたが、Zoomを使ってのウェビナー形式になりました。
最終的に4名でのZoomで、各自発表等をされるかたちでした。

会場側には、来場されるお客様向けにディスプレイを用意し、そこにYouTubeを表示。

お一人会場にいらっしゃったので、音声が被ってしまうのを防ぐため、ディスプレイから離れた場所からZoomに参加いただきました。

(冒頭、ちょっとわちゃわちゃしているのはセッティング中に映像が送出されてしまったため…ご容赦ください)

こちらはZoomから直接YouTubeに送出のため、配信管理としては特にすることはないかなと思っていたのですが、念のため、ということで会場にスタンバイ。
Zoomの見守りだけであればリモートでもよかったのですが、念のため、ということで。

私もZoomに入って、カメラをオフにして画面からは消えた状態で、主催の柿崎さんに、予約したYouTubeへZoomを配信していただきましたが、その指示と、会場のディスプレイへPCの画面を表示する部分をお手伝いしました。

会場のディスプレイには、柿崎さんのPCをHDMIで接続して表示するだけなので、簡単なことですが、PC側で設定しても画面が拡大されて一部しか表示されず。
思いついて、マルチディスプレイの設定がされているのではないかと思い、ディスプレイ側の設定を確認してみたところ、これがあたりでした。
4面マルチの設定になっていました。ここ数年、デジタルサイネージや大型ディスプレイの導入事例を取材する仕事をしているのが役に立ちました。
ちなみに導入事例はこちらにあります。

聖地会議ウェビナー「アニメ聖地巡礼ビジネスに直球勝負!!」(12月26日)

聖地会議EXPO2020主催の柿崎俊道さん、寺谷圭生さん、岡本健さんに加えて、VTuberの黒杜えれんさんが加わってのウェビナーです。

VTuberの黒戸えれんさんが入るということで、当初からZoomでのウェビナーを予定していましたが、会場に柿崎さんを含めた3名がいらっしゃるということで、音声をどうするかも含め、12月の頭にリハーサルを行っていました。

会場にいるかたはそれぞれZoomに各自のPCで入り、イヤホンで聴いていただきますが、PCのマイクを使うと、他のPCのマイクが他の人の声もひろってしまい、音声が回ってしまうことが分かっていました。

マイクを使うなどして、入る音声をひとつにまとめることも検討しましたが、たいへんになるということで、主催の柿崎さんと協議して、会場側で座る場所を離すという、アナログ対応をすることにしました。

当日は、岡本さんがリモートでの参加となったため、柿崎さんと寺谷さんに離れて座っていただいてZoomを行いましたが、大きな問題はなかったです。

また、離れて座ったことで、ソーシャルディスタンスも確保でき、背景もそれぞれ異なる雰囲気になって、それもよかったです。

こちらも私は自分のカメラと音声をオフにして、一緒にZoomに入り、コメントでサポートをしていました。
VTuberさんが入ったZoomを配信管理した経験がある人はあまりいないと思うので、ちょっと自慢していきたいです笑

音楽ライブ配信 Music Hour at 聖地会議EXPO2O2O produced by 月と流星群(12月27日)

こちらも別に記事を書きます。ということで割愛。
アーティストのかたの力をあらためて感じたこと、個人的にとても嬉しく感動したことがあったので、それだけとりあえず書いておきます。

ついなちゃんpresents インディーズアニメパーティー2020(12月30日)

去年最後のライブ配信になりましたが、長い(6時間)、配信するコンテンツが多い、トークが挟まる、など、なかなかたいへんな配信になりました。

こちらは配信したコンテンツの権利関係のため、いったんリアルタイムでライブ配信したあと、現在は非公開になっています。
編集後に、後日、アーカイブを公開の予定とのことです。

※2021年1月5日追記 アーカイブが公開されました。
一部のコンテンツが非公開になっていますが、5時間40分の長いYouTube動画になっています。


企画の主催である大辺璃紗季さんから台本をいただいて確認したところ、インディーズアニメフェスタということで、15本のアニメーションを配信、途中で声優さんや監督さんのトークライブが挟まるということで、13時のスタートから19時まで、分刻みとなっていました。

会場のshibuya-sanは20時完全撤収のため、撤収にかかる時間を考慮すると、19時には必ず配信終了する必要があり、トーク等で時間が押すとたいへんなので、そこを確認しながら事前の打ち合わせをしましたが、当日進行してみたところ、かなりたいへんな配信になりました。
これについてはまた別途。

マラソンのような6時間配信でしたが、使っていた機材はどれも熱暴走したりすることなく、最後まで配信できたのでよかったです。
特にカメラは、少々熱を持ったくらいでした。

この日は二人での配信で3カメ。
マイクはQ2n-4Kを使用し、これを広角の設定にして、登壇者が座るテーブルぎりぎりに、下から煽る角度で設置しました。
手持ちやマイクスタンドでマイクを使わなくて済むので、登壇者が変わるたびにマイクを消毒したり、プログラムによって人数が違うトークに対して、音響を細かく管理しなくて済みます。

結果的にQ2n-4Kを使ったことで、会場に来ていたお客様からの質問や意見などの声もまとめてひろうことができたので、会場が小規模で会場内への声をマイクで出す必要がない場合は、こうしたトークイベント等で有効な方法かなと思いました。

Q2n-4K以外のカメラのうち、D500にはアシスタントでカメラマンの娘が張り付いて、トーク内容に合わせて登壇者をひとりで抜いたり、やや引いて二人入れるなど、内容に合わせてカメラワークを変えています。

プログラムとプログラムのあいだのインターバルに、細かく打ち合わせしましたが、インカムがほしくなります笑

もう一台のD850は私が担当。
スイッチングと、プログラムに合わせた動画出しをしながらでしたが、適宜画角を変えて登壇者を映したり、会場で映しているディスプレイを撮ったり、状況に合わせてカメラを動かしました。

配信中は忙しくてあまり追えなかったのですが、YouTubeのコメントがとても盛り上がり、楽しく見ていただけていたのが、配信に関わったものとしてとてもうれしかったです。

配信以外のノウハウも必要

今回のイベントではたくさんの、いろいろな配信を経験しました。
強く感じたのは、配信の技術だけでは足りないことがある、ということです。

基本的に配信として請けている場合、コンテンツを配信することが責任の範囲になるので、会場側のディスプレイにはどう出すのか、プログラムの時間管理はどうするのかなど、配信するイベントやプログラム全体にかかわることなどは、守備範囲外になると考えています。
これは契約内容やイベントの内容によっても変わると思いますが、少なくとも今回は、配信のみが担当する範囲でした。

ですが、プログラムによっては、進行を管理するタイムキーパー的な動きや、登壇者や出演者に指示を出すなど、フロアディレクターのような対応も必要だったりしました。

そうした役割や業務エリアについて、プラスαとして提供できるものもあると思うので、今年はそうした業務についても、各役割や業務内容を整理して、サービスとして提供できるようにしたいと思います。
それによってライブ配信としてのコンテンツやプログラムの質を上げられると思うこと、また、配信とはいえ、番組としての立て付けをきちんとすることで、より楽しんでいただけるものが配信できると思うので、いろいろ考えていきます。

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