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私の値段-出張配信にコンサル料を導入する理由

ありがたいことに、ライブ配信したいんです、というかたからお声がけいただいたり、実際に依頼をいただくことがぽつぽつと出てきました。

配信をしたことがないかたが、これをライブ配信できたら見てくださる、聞いてくださるかたが増えるかも、と、可能性を感じて依頼してくださるのはとても嬉しいことです。

反面、ちょっと困ったことも出てきました。
特に出張配信について、準備段階で時間を取られすぎるのです。
そのことについて、タイトルのように、配信コンサル料、いわば相談料をいただく料金体系にすることにしました。

「ちょっと相談するだけなのにお金取るの?!」

そう思われるかたもいると思いますので、その理由を書きます。

現場の確認が欠かせない

「ここで配信したいんです」
「このホールから配信したいです」

ふだん使っているスタジオ以外の場所から配信する場合、現場の確認が欠かせません。
現場を確認しない限り、配信ができるかどうか分からないのです。

なぜ確認が欠かせないかというと、理由は大きく三つです

回線がどこまできているか

ライブ配信に欠かせないインターネット回線。
これはできる限り、有線で接続する必要があります。
回線がどこまで来ているのか、そこから配信卓を作る場所までLANケーブルを引けるのか、引けるとして何メートルのケーブルが必要なのか。
図面などがあればいいですが、現地を見て計ってみないと分からないことがほとんどです。

回線のスピードは十分か

ライブ配信に使うインターネット回線は、スピードも重要です。
配信する画質と音質によって必要な速度は変わりますが、これが遅いとどうしようもなくなります。

友人のピアノスタジオから初めて配信したときは、スタジオの回線が光回線と聞いていたのに、実際はケーブルテレビだったため、速度が出なくて盛大にコマ落ちしました…。苦い思い出…。

実際に配信する現場で、スピードテストをしておく必要があります。

カメラと配信卓はどこに置くのか

現場のレイアウトをどうするか、ということです。
カメラを3台置きたいけれど、お客様も入れるので端のほうで配信して欲しいというようなケースだと、一番端のカメラから配信卓までの距離が長くなります。

カメラと配信卓の機材を結ぶケーブルはHDMIケーブルを使いますが、仕様上、これは5メートルまでと決まっています。
(それ以上の長さのHDMIケーブルも市販はされていますが、ちゃんと信号が届く仕様としては、5メートルとなっています)
5メートル以上になると、光ケーブルを使います。
つまり、必要な機材が変わってきます。

また、カメラも配信卓も電源が必要なので、コンセントの位置やそこからの距離も確認しておく必要があります。
でないと、配信当日、テーブルタップの永さが足りない、ということが起ったりします。

配信ができないとお金がもらえない

いまの料金体系は、あくまで配信をした場合の料金にしているので、結果的に会場が配信に不向きだったりした場合、下見と打ち合わせをしても、一円にもなりません。
そして下見までには、打ち合わせもしますし、半日くらい時間がかかります。

配信は未定だけど、ここで配信が可能か見てアドバイスがほしい、という依頼もあります。こうなると完全にコンサルだと思います。
あとで配信の仕事が発生するかもしれないから…と言われることもあるけれど、いただけるかどうか分からない仕事のために、時間と知識と技術を無料で提供するほど、お金いっぱいあるかなぁ…っていうと、正直、ないです。

時間だって無限にはない

決まっている配信をいいものにするための準備に、時間は使いたい。

配信できなくて困ってる人からお金を取るのか、と言われるかもしれないけれど、それでは私が困る。

きちんと途切れない配信をしたいから、下見もするし、調べもします。
その会場でできる配信の、最善の提案をします。

下見しないで配信することはできません。
最悪の場合、配信ができない場所もあります。

見積もり無料のサービスもあると思います。
下見がサービスのところもあると思います。
下見に払いたくない、というのであれば、そういうところでお願いしてください。

料金

ここまで思い切って書いたので、料金を明確にしておきます。

配信コンサルティング(配信についての説明・配信可能かのご相談・Zoomまたは電話) 30分 5000円+消費税
現地の下見を含む配信コンサルティング(1時間まで) 12000円+消費税(交通費別)
2020.10.01 価格改定しました。

いずれもご予約時にお振り込みのご案内をさせていただきますので、振り込みが確認できましたら実施させていただきます。

自分の価値ってなんだろう

もうずっとフリーランスでやっているのに、どうも形がないものに対して、無償で提供しがちだったので、反省しています。
ライターとしては原稿料、フォトグラファーとしては撮影料をいただいていますが、打ち合わせや調査も含めた結果が原稿という形になっているし、写真も同じことなので、そうしてきました。

ただ、配信については、まだちょっと違うな、と思っています。
原稿依頼や撮影依頼と比べると、始まったばかりのライブ配信は発注側と受注側の、これなら可能、という意識や知識に差がありすぎて、そこを埋めるのに時間がかかります。

そこが埋まったら、コンサルは必要なくなるかも知れません。

でもどうしたら配信の知識が得られるの?

受注側の私はもちろんスキルアップのために勉強を続けますが、発注する側にも知識が必要です。
これは配信に限ったことではないと思います。
自分が理解していればこそ、適正な価格かどうか分かるし、発注する相手のスキルも分かるというものです。

でも、どうしたら配信の知識が得られるの?

検索したらたくさん情報はありますが、探すのも大変。
どういうキーワードで調べたらいいかも分からない。

そんなかたのために、配信の基礎知識のようなものを、noteで書いていきます。
私が現場で学んだこと、失敗したことから分かったこと、工夫していることなど書いていますし、これからも書いていきますので、興味のあるかたはマガジンをフォローしていただければと思います。

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