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【学びの盾#5】 思いがけない妊娠は当事者だけの責任?:子どもと性について語ろう

こんにちは.双子を含む子供3人を育てながら研究者をしている穂(すい)(@suirigaku)です.

学びの盾シリーズ5回目は10代の妊娠についてです.

みなさんはドラマ「14才の母」をご存知でしょうか.2006年に日本テレビで放送されたドラマで,私は当時10代だったこともあり印象に残っています.妊娠出産を経験したいま,その若すぎる妊娠の大変さ・深刻さを当時よりもリアルに想像するようになりました.若すぎる妊娠の現状とそれを防ぐためになにができるか.日本財団ジャーナルの連載「10代の性と妊娠」を元に書きます.


子どもの虐待死で最も多いのは「生まれた日になくなる赤ちゃん」

この事実はとても衝撃的ではないでしょうか.(詳しいデータが載っている記事はこちら:日本財団ジャーナルBigissue)産んだ親を非難することは簡単ですが,それぞれの事情を想像することが大切だと思います.この事実の背景には「予期せぬ妊娠」や「若年妊娠」(中高生といった10代の若者による妊娠)の問題があります.

性行為をしたら妊娠することをしらない

まさかとも思いますが,日本の性教育の現状を考えると知らない子どもがいることは当然なのかもしれません.日本の学校教育では妊娠について排卵や受精の仕組みは教えますが,性交や避妊方法は取り扱わないとされています.文部科学省が性被害の知識を含んだ「生命(いのち)の安全教育」という教育プログラムを始めたものの,性交について教えないという方針は変わっていません.このような現状では,若年妊娠,予期せぬ妊娠は防ぐことができず,性を教えない社会のひずみは若者,ひいては生まれたての子どもに表れているといえると思います.

幼児期からの性教育

私には乳幼児の子どもしかいないので,小学生以上にどのように教えていくかの具体的なイメージはまだ持てていません.しかし,なるべく早い段階で自分と他人のからだとこころを大切にすることを伝えたいと思っています.

そのため,性教育の絵本を読み聞かせることから始めました.私が選んだのは「うみとりくの からだのはなし」です.

自分の感じ方を尊重していいこと,それと同じように他人の感じ方も尊重することが子どもにもわかりやすく書かれています.長男に読み聞かせたところ,「ママのからだはママのものだね」といって,想像以上に理解していて驚きました.

自分の体と母の体の違いにも興味が出てきたようなので,人体の図鑑も一緒に見ることにしました.

親の話を聞いてくれるうちに伝えられるものは伝えたいと思っています.成長するにつれてどのように話していくのかは今後の課題です.

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