【WL Vol.5】 企業分析でアナリストが見るポイント

こんにちは、Suiです。

この記事はニュースレター「Suiの企業分析通信」で毎週更新しているWeekly Letterの過去記事を公開しています。

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Weekly Letterは毎週月曜日の夜に更新予定です。


こんにちは、Suiです。

このWeekly Letterでは1週間で気になったニュースや記事などを読者の皆さんに紹介していきたいと思います。重要なニュースや役立つ記事などを私Suiがピックアップして、解説などを交えながらお届けする内容になっています。

今週のトピックは以下の通りです。

1.注目ニュース(11/22~11/28)
 マーケット動向
2. 特集(企業分析のノウハウなど)
プロが企業分析で見ているポイント
3.気になる決算、企業
 なし
4.参考になったツイート、記事
 グロース企業の財務分析(会計士ケイさん)
5.おすすめ本紹介
 気になる本2冊 
6.アイデア、雑談、その他


1.注目ニュース

先週(11/22-11/28)の注目ニュースを取り上げて、その記事の解説や自分の感想、今後の見通しや予想などを書いていきます。できるだけマーケットでの重要ニュースを取り上げたいと思うので、皆さんの振り返りにも役立つと思います。(ただ、マクロやマーケット動向というよりは企業関連のニュースがメインです)

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マーケット動向

週の初めはパウエル議長再任で実質金利上昇への見方からマーケットは下落して、さらに変異株によるリスクオフで金曜日に大きく下落した1週間でした。岐阜さんが話題にもなりましたね。岐阜さんに関しては色々と考えさせられることが多いのですが、これについてはまたの機会にお話ししたいと思います。

米国マーケットの詳細はお馴染みマネリテでチェックしましょう。売り抜け日の部分は毎週チェックしておきたい部分で、とても助かります。

また、金曜日に変異株への懸念から金利は急低下しましたが、インフレと利上げ後の株価下落については、前回のレターでも紹介したブログで今後のシナリオについて触れられています。

実際、前回アメリカの金融引き締めによって引き起こされた2018年の世界同時株安では、リスク資産が順番に下落を開始してゆく様子を逐次ここでお伝えしたが、最初に落ちたのは、株式市場の中でも高リスク資産とされる新興国株だった。リスクオフになれば高リスク資産から下落してゆき、安全資産(と見なされているもの)は最後まで落ちないのである。

記事の中にある炭鉱のカナリアがどこか?を見る上で、ドイツDAX指数、日経平均、Russell 2000の動きは今後もチェックしていきたいですね。


2.特集、ノウハウ

特定のテーマについて深堀りした解説をしたり、企業分析に役立つ自分のノウハウなどを紹介したいと思います。経済誌のダイヤモンドや東洋経済でいう表紙にあたる特集記事みたいなイメージです。Twitterでは書ききれなかった内容や反応が良かったテーマについて取り上げたりしたいと思います。

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今週の特集は、企業分析をする際に見るポイントについて解説すると同時に、アナリストが分析や調査をする時に意識している点についてもお伝えしたいと思います。


先週のレターでも取り上げたバフェットコードさんの動画は、プロが企業分析で見ているポイントが詰まっているので必見です。レアジョブの見どころツイートが見るべき項目を端的に説明していて、とても参考になります。

事業説明→誰の何の課題を、どう解決しているか顧客獲得→誰に向けたサービスか、どう獲得しているか
競争環境→競合との比較
収益構造→因数分解、KPI
市場規模→TAMや市場の成長性事業戦略→今後の戦略、方針
成長戦略→中長期の戦略
リスク、資本政策→事業上のリスク、配当の方針

ざっと羅列してみるとこんな感じです。自分が調査するときの大項目としてはかなり似ている感じです。自分はこの項目からさらに細かいチェックリストのような形で、確認するポイントをexcelにまとめて情報を整理しています。

これらを調査して理解すると同時に、会社の言っている成長戦略に実現性、蓋然性があるかどうかを検証・確認していくのがアナリストの仕事だと考えています。調査対象企業の成長戦略、ストーリーにベットできると確信が持てれば、社内のファンドマネージャーにその銘柄を提案します。

(補足)バイサイドのアナリストはその銘柄を調査して、社内のファンドマネージャーへ銘柄を提案します。セルサイドのアナリストは銘柄を調査してバイサイドに提案(情報提供)します。

ファンドや運用会社によって、どこを重視するか、どこまで深く調査するかは違いますが、概ねこの辺りを調査してレポートを作成します。有報や会社資料を調べ、セルサイドに情報提供してもらい、会社へ取材をして理解を深めます。全てはレポートを作成し、ファンドに組み入れてもらうための調査や取材です。

ここまで調査した上で、投資するかどうかを判断します。企業への取材(IR面談)では上で説明したポイントに沿って、開示情報ではわからないポイントを質問します。従って、投資家の知りたいポイントを事前に開示していると、とても調査がスムーズになるのです。特にこの動画のように、基本情報として知りたい部分がまとまっているのは超ありがたいです。

あとは、ファンドによって重視している部分があるので、そこに集中できます。例えばESG要素や社長の考え方・マネジメント能力などがありますがファンドによってバラバラです。自分が提案するファンドマネージャーが知りたいポイントを取材で会社側に確認して抑えておきます。

このレアジョブなどの動画で説明しているポイントが、機関投資家の知りたいポイントになります。ぜひ企業を分析する際に、これらの視点から企業を見て評価をしてみてください。他の動画もとても参考になるので、ぜひ見てみてください。


3.気になる決算、企業

ここでは1週間で自分が気になった決算や企業を紹介します。決算がない場合は最近見つけた企業や、今後調べてみたいと思っている企業を紹介したいと思います。

※あくまで気になる企業で、推奨銘柄でもなければ調査もしていない段階で完全にアイデアベースです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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今回はお休みです。


4.参考になったツイート、記事

こちらでは自分が参考になったツイートや記事、ブログ等を紹介します。読者の皆さんに役立つツイートなどを紹介したいと考えています。

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グロース企業の財務分析

決算の読み方がとてもわかりやすく解説されていておすすめです。実際の資料と併せて読むことで、決算書に慣れることができると思います。


5.おすすめ本紹介

最近読んだ本や過去読んできた本でおすすめの本を紹介していきます。特集や他のトピックを優先的にお届けしたいと思っているので、毎週というよりは少し不定期かもしれません。ただ、紹介したいおすすめ本はたくさんありますので、少しずつこちらで紹介していきたいと思います。

過去のおすすめ本についてはライブラリー(まだ作成中のため、完成したらこちらで紹介します)にまとめているので、こちらもぜひご覧ください。

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今週は読みたい本、気になる本を二冊紹介したいと思います。

企業分析ではなくマーケット関連ですが、インフレのわかりやすい解説をされていた岡崎さんの新刊を読んでみたいと思っています。

もう一冊が、林則行さんの本。前にツイートでは紹介していますが、自分が初心者の時に1番参考にした本の著者です。経歴は見てもらえれば分かるのですが、数年前から株は暴落するから金を推奨していて、暴落信者になってしまったのか…と残念に思っていました(超失礼)。

ただ、その時から現在のインフレとその後の引き締めによる暴落をシナリオとして警告していて、タイミングは外れたものの、見通しは流石だなと感心しました。

あと、12月2日までamazonでブラックフライデーのkindleセールがあるので、こちらのツイートでもセール対象のおすすめ本を紹介しています。



6.アイデア、コラム、その他

このWLのカテゴリーについて、少し変更しようか考えています。

というのも、1.今週のニュースと、4.参考になったツイート・記事の区分が少し曖昧だったり、被っていたりするので統合するかどうかを少し考えています。

また、記事作成の効率化という観点からも自分の文章を書く部分をキープするためにはトピックを多くすると時間がかかりすぎてしまうんですよね。後、単純にボリュームが多いので読み手の方も大変なのかなとちょっと悩ましいところです。


また、近日中にあらためてお知らせしますが、このWeekly Letterをnoteにも2週遅れで掲載をしようと考えています。アーカイブ的な感じでnoteの方に残していきたいと思います。


最後に

最後までニュースレターをお読みいただきありがとうございます!今週のWeekly Letterはいかがだったでしょうか?

このニュースレターをより良いものにしたいと思いますので、感想や質問をぜひお願いします。1番下のTwitterのボタンからシェアできるので、ぜひ感想と一緒にツイートしてもらえると大変嬉しいです。(いいね機能がないため、いいねの代わりにシェアしてもらえると読者の皆さんの反応が知れるのでとても助かります)

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また、特集で取り上げて欲しいテーマや質問などありましたら、Twitterでコメントしてもらえればと思います。匿名で質問したい方は質問箱からでもお待ちしております!(質問箱に感想でも嬉しいです!)

それではまた次回のニュースレターでお会いしましょう!

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