革のこと-キズやシワ-

こんにちは

サラリークラフターのsuiです

今回は革のキズやシワについて
とくに私が普段扱う牛革のことを書きます



革の特徴

革は動物の皮からつくられているため、伸びやすい部位、シワが多い(深い)部位等があります
生きている時についたキズは、革になれば消えるわけではないので残り続けます

そのため、一枚の革でも部位によって性質や質感が異なります

ベルトは背中のごく限られた部位から、脇やお腹は小物や伸びても支障のないパーツに使用するといった風に、用途によっては使える部分が意外と少なく、材料取りを無駄のないように考える必要があります

シワ、キズ等

シワ

お腹や脇などの柔らかく良く動く部分にみられます
シワと似たものでトラというものがありますが、こちらは首の後ろあたりの皮膚のだぼつきがシワのようになるものです
シワは素材として少し使いにくくなる場合もありますが、トラに関しては強度や厚みなどに関しても問題なく使用できるため、表情を楽しめる部位としてとても魅力があると思います

キズ

生きている時についた傷跡は革になってからも残ります
ひっかき傷や擦り傷はよくみられます
自然素材ならではの良さと感じるため、強度や機能に支障のない限り
できるだけ使用していきたいです

毛穴、焼印

他にも様々な特徴があります

生きている時に飼育環境下で管理のために施された焼印が跡となって残っている場合もあります
この焼印もうまく利用すれば、他にはない唯一の特徴として活かすことができます

牛ではなく豚革に見られる特徴ですが、毛穴が3つセットで規則的に入っており、これもまた風合いがあっていいなと思います
豚革と見分ける際のポイントにもなります

おわりに

私は普段今回とりあげた特徴が、だいたい全てがどこかにはあるものを使用しております
これらを欠点だという捉え方もあるかと思います
しかし、自然素材の魅力と捉え、極力捨てる部分を出さないようにしていきたいというのが私の思いです

実際にキズを使用したカードケースはこちらの記事に写真(自分用以外でこのレベルのキズを使うことはありません)がありますので、よろしければそちらもご覧ください

最後までお読みいただきましてありがとうございました

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