一億年後について《翠曜日》vol.34
超長期天気予報によれば
我が一億年後の誕生日 曇り
穂村弘
想像もしたことがなかった
一億年後
そうか
一億二十一歳の誕生日は
曇りか
私が死んだあとも
できれば世界は続いてて欲しいし
全て塵になって
文明が一からやり直しになるような何かが起こった時
それを知りたい
一億年後の生物が
全く違う視点で文明を築いたとして
何かしらの言語は誕生すると思うし
何かしら道具は作り出すと思うんだよね
安直な発想なのかしら、人間の辿った道はそれ以外なかったというような
愚かな考えで