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-2024年4月に気になった音楽-

産業/Mom

フォークを音響、アレンジでバグらせていく感じ、2月に記事にしたMk.geeに近い感覚を個人的に覚えました。人の手触りがあるのに機械的に加工されていくギャップが好きです。同時代的に日本と海外で似たアプローチのアーティストが出てくるのも面白いなぁと思いました。

大事なものはありません/Mom


angeltape/Drahla

去年初期のノーウェイブをたくさん聞いている時期があってすっと入ってくる感じがしました。(The Contortionsをよく聞いていました。動画を↓に載せます)サックスの叫ぶような音色とガレージ〜ポストパンクの荒々しさが魅力なんですがさらにギターのリフが個人的にかなり好みです。
ボーカルだけアート性が強いクセ強めなMVも好きです。

Default Parody/Drahla

Contort Yourself/James Chance & The Contortions


Only God Was Above Us/Vampire Weekend

アルバム+コーチェラのシークレットアクトで心を鷲掴みにされてしまってアルバムを一気に聞いてしまいました。

アルバム全部を聞いてみてのざっくりとした感想は↑の通りです。アフロポップの軽快さとパンクのつんのめり感、そしてそれをまとめ上げるかのようなEzraの歌とメロディ。メインモチーフで奏でられるメロディはコケティッシュというか
言い方を恐れずに言うとヘンテコなんですけどそこをまとめ上げるのが上記の要因かなと思っています。
あと歌詞を和訳して読むと風刺を絡めながら皮肉の効いた感じもピリッと締まる感じがして好きです。新譜だと"Mary Boone"がすごいと感じていて、メアリー・ブーンを表テーマにしながら個人的にはキャンセル・カルチャーやロシア、アジアへの差別へ警鐘を鳴らしているのではと思ってしまいました(拡大解釈だったらすいません…)。
最後に、コーチェラのラストでカントリーの曲をメドレーしてたのが気になったのですが、1stアルバムでカントリーに影響を受けたであろう曲を聞くことができたのでやっぱりアメリカ音楽の礎にカントリーはあるのだなと思いました。

Mary Boone/Vampire Weekend


This Could Be Texas/English Teacher

Red Hot & Ra : The Magic City/Red Hot Org, Mechell Ndegeocello

Wood Mood/藤原さくら

低音ハスキー系の声に弱いです。新作は石若駿プロデュース。参加アーティストは松丸契、海野雅威などジャズミュージシャンが固めています。
石若駿プロデュースの作品を結構聞いている自分としては"石若駿ワールド"だなあと感嘆する反面、なんかこの感じ聞き過ぎてるような気がする気持ちもありました。
そもそも藤原さくらの作品を全部聞いてきたわけではないことに気付き、この機会に少しずつ遡ってアルバムを聞いています。

今のところ一番好きなのは2020年リリースの"SUPERMARKET"。
シンプルなロックからチェンバー、ヒップホップ、ジプシージャズまでジャンルを横断しつつ
藤原さくら本人、Ovallの関口シンゴ、mabanua、澤部渡(スカート)、Special Others、冨田恵一が編曲した
角の取れた丸くて耳馴染みの良いアレンジ。
個人的にエヴァーグリーンな名盤です。

そんなタイミングで"Wood Mood"を聞き直してみました。今ではジャズに舵を切ったアレンジ以外にも藤原さくらの歌やメロディにしっかりとした軸のようなものを感じています。とにかく歌がいい。実力者に囲まれてもしっかりと歌の花が咲いているような存在感を感じました。
好きなアーティストが増えて嬉しい気持ちです。

my deer boy/藤原さくら


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