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◇今月の隊員さん◇ 第97回:‎𝙢.𝙖.𝙠.𝙞 さん

【プロフィール】-----------------------
女性、40代、職業:販売職、大阪府在住
X (旧ツイッター) ●https://twitter.com/B_A_T_T_E_N
隊員歴:2016年4月から
主なアイドル遍歴:中森明菜、Wink、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、B.O.L.T
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 𝙢.𝙖.𝙠.𝙞 さんは、大阪府在住、40代の女性隊員。仕事の関係で “日帰り遠征” をベースに現場へ通い続ける、気さくな現場大好き隊員だ。
 コロナ禍中、推しである希山愛さんのInstagram投稿に心を救われ、同時期にSNSを積極的に活用するようになったという彼女に、推しの魅力や、現場で感じていることを語ってもらった。



■「私は、愛ちゃん推しや!」と、𝙢.𝙖.𝙠.𝙞 は言った

 ばってん少女隊初現場は、メジャーデビューシングル「おっしょい!」のリリースイベント (2016年 4.24@あべのキューズモール) です。
 もともとももいろクローバーZのファンで、ばってん少女隊のことは事務所の妹グループとして知っていました。
 私は中森明菜さんWinkなどのアイドルをテレビで観て育った世代で、ももいろクローバーZも、私が好きになった時点で、さいたまスーパーアリーナとか数万人規模の会場で単独ライブをやるような、遠くから眺める存在でした。
 一方で、ばってん少女隊のリリースイベントは、ショッピングモールのイベントスペースで観覧無料のミニライブや、CDを買うと参加できる握手会などの特典会があるんですけど、それまで私が知ってたアイドルと比べて「距離感」がすごく近いので、もうビビッてしまって (笑) 。
 現場仲間なんていないし、優先観覧エリアにも入らず、逆に遠くから観てました。特典会に参加するなんて、夢のまた夢です (笑) 。

 とにかくビビってたんですけど、ステージが始まると、遠くから観ててもハッキリと分かるくらい、一際輝く子がいたんです。
 ものすごくキレキレのダンスをしている、メンバーカラー:緑の希山愛ちゃん
 まるでスポットライトが当たっているみたいに発光してて、輝きがすごかったんですよ。ズキューン! って来て「私は、愛ちゃん推しや!」ってなりました。

 初現場ではミニライブを観るだけでしたが、それから約半年後の2nd シングル「よかよかダンス」のリリースイベント (2016年 9.11@千里セルシー) では、公式グッズをいっぱい買って、さらに半年後の3rd シングル「すぺしゃるでい」のリリースイベント (2017年 2.4@おおとりウィングス) では、愛ちゃんにお手紙を書いて、特典会で2ショット写真を撮ってもらいました。
 振り返ると、最初の一年で、ばってん少女隊が大阪に来てくれるたびに、隊員としてちょっとずつ成長していった感じですね (笑) 。

愛ちゃんとの初めての2ショット (2017年 2.4@おおとりウィングス)


■輝いてて美しい

 愛ちゃんの魅力は、ステージに立ったときに放つ輝き。かっこよさですね。
 2021年末のライブ「わたし、恋始めたってよ!」(2021年 12.4@Zepp Fukuoka) で、愛ちゃんは ”希望” を表現するソロダンスを担当してましたけど、あれはめっちゃ感動しました。
 本当にお名前の通り、もう希望と愛しかないなって。
 ちなみに、私は、元B.O.L.T青山菜花ちゃんも推してるんですけど、彼女も公式ブログで「ダンスで尊敬している方は、ばってん少女隊希山愛さんです」と答えてます。

 愛ちゃんとの特典会で思い出に残っていることは。。。
 2019年に行われた「インスピレーションを育む会」。
 メンバーが、隊員さんに向けて、インスピレーションで浮かんだメッセージを書いてくれる特典会で、愛ちゃんから「方言もめっちゃかわいくてショートが似合う!」と「のいとこのいとこみたいです♡ たくさん話してくれる うれしー♡」と書いてもらいました。
 特にお願いしてないのに、似顔絵も書いてくれたんです。
 よく見ると「いとこのいとこ」というフレーズが謎なんですけど (笑) 、嬉しかったですね。

 このとき、私は職場を異動するタイミングだったんですよ。
 異動先が忙しい店舗で、土日休めなくなるかもしれない時期だったんで、その話をして「あんまり土日の現場行かれへんくなるけど、変わらず応援してるからね」みたいなこと言ったら、「平日の大阪にイベントしに行きます!」みたいに返してくれて、すごく嬉しかったのを覚えてます。
 冷静に考えると、あの頃のばってん少女隊って、愛ちゃん以外みんな学生だったし、絶対来ーへんやんて感じなんですけど (笑) 、愛ちゃんらしい優しい言葉やな、と思いました。


■今年も庭に梅が咲きました

 それから、Instagramをほぼ毎日投稿してくれるところも好きです。ストーリーもすごくマメに投稿してくれてるし。
 愛ちゃんがInstagramを始めたのって、コロナ禍で緊急事態宣言が出る約一ヶ月前の、2020年3月 (初投稿はこちら) から。
 あの頃って、正体不明のウイルスが世界中に広まり始めた時期で、とにかく全国で自粛、一歩も外へ出てはいけないみたいな感じでしたよね。
 でも、愛ちゃんが毎日、普通にInstagramに投稿を続けてくれることがすごくありがたかったです。
 今も当たり前のように観させてもらってますけど、毎日ね、あんな可愛い投稿を続けるって簡単じゃないと思うんですよ。きっと色々大変だと思うんですけど、しんどさとか、そういうのを絶対見せないじゃないですか。
 大変なことなんやろうけど、自然にやっちゃうのが愛ちゃんで。
 最初の緊急事態宣言が出たとき、私、仕事が一ヶ月半丸々なくなって、この先どうなるんだろう?って、不安になる日々でしたけど、愛ちゃんが投稿してくれるInstagramが本当にありがたかったし、スマートフォンに通知が来るあの瞬間は、毎日心が救われる感じでした。

 愛ちゃんは、自分を撮るだけじゃなくて、月とか花とか風景を撮った写真も投稿しますよね。
 風景の写真はストーリーであがることが多いんですけど、「あ。。。今日は月がキレイなんや」とか「もうコスモスが咲く季節なんやな」って、愛ちゃんのInstagramで気付かされます。
 普段、空を見上げて「キレイやなぁ」とか思うことって、私は全然ないから、日常生活の中にある小さな変化に、ちゃんと美しさを感じられる優しい心を愛ちゃんは持ってはるんやなぁ、と思います。
 自分の汚れた部分が、愛ちゃんを応援することで浄化されるというか、禊いていただいてる、というか。
 愛ちゃんは、天然発言が多くてめっちゃ面白いし、癒し系のイメージを持ってる隊員さんが多いと思うんですけど、私にとって愛ちゃんは、面白くてかっこよくて、その上で “尊敬できる人” ですね。


■年中無休 咲いて

 大阪生まれの大阪育ち、短大を卒業して大阪のデパートに就職しました。
 現在も、大阪で販売職をしています。
 別の仕事に転職したこともありましたけど、再び販売職に戻って、基本的に一日中売り場に立ち、接客する仕事をやっています。
 職場の同僚がももいろクローバーZのDVDを貸してくれて、それから私の方が、一人で遠征するぐらいにズブズブとアイドル現場にハマって現在に至ります。

 現場では、基本的に一人で行動してます。
 ホンマに私、現場でファン同士、話をしないタイプなんです。
 基本的に人見知りなのですが、他にも理由はいくつかあって、例えば他府県の方とお話しするとき、自分の大阪弁の語感がキツく聞こえてしまうんじゃないかと、すごく気を遣うんですよ。
 それから、また別の理由は、販売職をしてると、仕事してる間は常に「オン」の状態でいなければならないんですね。お客様の視線がありますし、ずっと気を抜けないんです。
 だから、休みの日はスイッチを「オフ」にしたくて、単独行動している感じです。

 ただ、ライブが始まったら一人でもかまわず沸きます (笑) 。
 ライブが好きやから、始まると我慢できないんですね。中途半端に推せないんで、真剣にというか、ペンライト振ったりとか、今年は約3年ぶりに声出しも解禁になったから、コールもしますし。

 でも、客観的に、そんな自分って他人からどう見えてるんやろう? いい年したおばちゃんが、めっちゃテンションあがってるのって、見え方がしんどくないかな? という感覚はあります。
 2ショット撮影会とか、アイドルの特典会へ行くのも、”なんかすいません。。。” という気持ちが、正直あります。
 例えば、私の前の人が、メンバーと同い年くらいの若い人で「ライブめっちゃ楽しかったよ~」とか友達みたいに話してたのに、おばちゃんの私がスッて行ったら、ばってん少女隊は、みんな真面目なので、”大人が来たから、きちんとした対応をしなければ!” みたいになってるのを感じて、あ~ごめんなさい~って (苦笑) 。
 そういう引け目はずっとあります。めちゃくちゃあります。
 ただ、誤解のないように言っておくと、敬語できちんと対応してくれるばってん少女隊の特典会は、とても気持ちが良いです。
 でも、なんやろう。。。至れり尽くせり親切にしてもらうことって、当たり前のことじゃないというか。


■「ちょっとだけ誇らしく思ってるんです」と、𝙢.𝙖.𝙠.𝙞 は言った

 普段 「販売職」の仕事をしてるから、特典会で「アイドルの気持ち」に共感してるのか。。。ですか?
 それは自分でも正直分からないです。演じなければいけない、という面では共通していると思いますが。
 入社のときに言われました。めちゃダサいんですけど「あなたたちは、女優です! 売り場はステージです!!」って。
 彼女たちより長く生きてて、自分が若い頃に感じてきた感覚もまだ覚えているから、あんまり気を遣わせたくないのかもしれませんね。
 おばちゃんの先輩しんどいな〜めんどいな~~とか、やっぱり思うことあるじゃないですか?
 ライブでは女性・子ども優先エリアに入ることが多いですけど、周りの女性ファンの方々に対しても、すいません、おばちゃんなのに沸いちゃって。。。って、いつも思ってますが、推す以上は真剣なので沸いちゃうんですよね (苦笑) 。

 私の職場は月に2回しかお休みの希望が出せないんです。要するに、土日の現場は月に2回、大体片方しか行けないんです。先月はシフト組む人の機嫌が良かったのか、3回希望が通りましたが (笑) 。
 いつでもどこへでも現場へ行ける環境ではないですが、許された時間、行ける限り現場へ行きたいし、皆さんSNSで遠征の次の日しんどいしんどい言ってるけど、なんかこの年齢で、多少むちゃしても遠征行けちゃってるし、忙しい店舗なんですけど、帰りの新幹線でお酒いっぱい飲んでも、次の日普通に元気に働いてる自分をちょっとだけ誇らしく思ってるんです。
 ちなみに、毎日立ち仕事してるので、一日オルスタ上等です。

 私はSNSで自分の言葉を発言し始めたのって、2020年の5月からなんです。
 それより以前はばってん少女隊など公式アカウントしかフォローしてなくて、鍵アカにしてたし、フォロワーさんもいない、隊員さんも誰もフォローしてない、公式の情報収集をしてるだけのアカウントでした。
 それまでSNSって怖いと思ってたのと、いい年してアイドルヲタクしてる引け目があって、誰にも知られたくなかったというか、自分を。実は今もそんなに知られたくないです (笑) 。
 でも、SNSで自分の言葉を発言したり、他の隊員さんのアカウントをフォローしてコメントを読むようになって良かったことは色々ありますね。
 自分が行けなかった現場について、行った人の感想を読めるのが楽しいし、私も帰りの新幹線で「今日のライブ、こんなことがあった」とか「愛ちゃんのこんな発言が可愛かった」とか、少しでもSNSに書いておけば、現場に来られなかった人に伝わるかもしれないし、スマートフォンの画面で言葉をつなぎながら「一人で現場を振り返る時間」を大切にしています。

 最後に言いたいことは。。。
 愛ちゃんは、きっと、これからも変わらないと思うんですよ。
 なんていうんかな、あの唯一無二の人柄。
 愛ちゃんの笑顔は、コロナ禍でもずっと変わらなかったから。
 希山愛として生きてきて、そのまま希山愛として、成長していっている。
 その姿を観続けたいから、次の日、仕事があっても、九州・福岡へ日帰りで行ってます。 “ぼっちのおばちゃん” も現場楽しんでるんで、新規の隊員さんも現場行こうか迷ってる方いたら、是非現場へ来てみてください。




【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


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