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◇今月の隊員さん◇ 第105回:よっぴー@ほっかいどうさん

【プロフィール】-----------------------
男性、55歳、職業:会社員、北海道在住
X (旧ツイッター) ●https://twitter.com/MczYoppy
隊員歴:2018年11月から
主なアイドル遍歴:堀ちえみ、ゆうゆ (現:岩井由紀子) 、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学
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 よっぴー@ほっかいどうさんは、北海道在住の55歳の男性隊員。北の大地:北海道から、ばってん少女隊を推している。
 「全て伝えるのが今の推し方」という彼に、"花の82年組" の原体験でアイドルファンになってから、現在のスタイルに至るまでの、様々な出来事を語ってもらった。


■さよならからの物語

 “●●新規” みたいな言い方で言うと、僕は ”BDM新規” ですね。
 ありがちなルートですが、ももいろクローバーZ私立恵比寿中学という流れでスターダストプロモーションのアイドルにハマって、現場仲間からばってん少女隊を薦められ、ほぼ同時期にYouTubeで「BDM」のMVを観てCDを買いました。そこが始まりです。
 どうしても現場に行きたくなって、ライブBlu-rayをメンバーと一緒に観る鑑賞会:リアル副音声上映会 in 東京 (2019年 2.16@東京ダンス&アクターズスクール) が初現場。
 そしてライブ初参戦が4月です。
 あの日のセトリは。。。うわぁすごい曲ばかりだな。

【2019年 4.20@札幌KRAPS HALL】
 M1_おっしょい!
 M2_無敵のビーナス
 M3_びびび美少女
 M4_STORM!
 M5_Going My Way
 M6_6STARS
 M7_BDM

ばってん少女隊公式セトリポスト

 ”好き” のオンパレードです。歴戦の名曲たちが並んでる感じがしますね。
 5年前か。。。そんなに古い話ではないはずなのに、隔世の感があります。
 あれからコロナ禍を挟み、色々なことが変わりましたからね。

 推しは、もともとそらちゃん (星野蒼良) で、現在はりるあちゃん (蒼井りるあ) です。
 コロナ禍中の2021年3月末にそらちゃんが卒業して、あっという間に現体制、つまりりるみゆ (蒼井りるあ・柳美舞) 衝撃のデビューライブ「新学期deshite」(2021年 4.2@オンラインライブ) の日を迎えました。
 本当にビックリして。。。推しが卒業して悲しかった感情が一気に変わったほど素晴らしいライブでした。
 この二人はいつからレッスンしてるの? なんでこんなに上手なの? 観ている間に鳥肌が立ってきて、最後の「おっしょい!」では、涙があふれてきました。
 信じられないくらいのレッスンを短期間でしてきたんだろうと、すぐに理解できました。
 1ヶ月後のゴールデンウィークには、26時間生配信。ラジオ体操をしたり、朝ごはんを作るりるあちゃんが本当に可愛くて、僕には娘がいるんですが、娘以上に守らねば! と思いました。
 娘に言ったら怒られそうだから言ってませんが (笑) 。


■りるあ光線

 ライブに行くと、りるあちゃん、レスがすごいじゃないですか。
 ステージ上から、自分のメンバーカラー:ピンクの装備をした人に向かって「見つけた~♪」みたいな感じで笑ってくれる。あの笑顔は、唯一無二の "りるあ光線" ですね。
 その笑顔を観逃したくないので、ライブ中はりるあちゃんしか追ってないです。
 だから配信映像やBlu-rayで全体を観て、「あ、こんなことやってたんだ!」と、後から分かるっていう。そんな風に楽しんでます。

 北海道に住んでいると、なかなか現場へ行けないので、特典会のメインはスマートフォンのビデオ通話アプリ:トークポートでのお話会です。ただ、お話会だけは今のところ全通です!
  。。。自慢になりませんね (笑) 。
 思い出に残っているのは、2022年、りるあちゃんの誕生日に行われたトークポート特典会です。
 誕生日ケーキを用意して、ローソクに火を着けた状態でスタンバイ。
 ハッピーバースデーを一緒に歌い、最後に画面越しですけど、誕生日ケーキのローソクの火をフッと吹いてもらって、そこでお時間終了。画面ごとパッと消える、そんな感じでした。


■推し遍歴〜花の82年組から〜

 僕は1968年生まれ。 ”花の82年組” と言われた、1982年デビューの小泉今日子さん中森明菜さん原田知世さん等々、そうそうたるアイドルがいたんですけど、その中でも堀ちえみさんにガチ恋したのがアイドルファンとしての原体験です。
  “ライブを観に行く” ことはなかなかできなかったですね。
 北海道までアイドルが来てくれることはレアですから。
 そもそも、”お金を払ってライブを観に行く文化” が根付いてない土地で育ちました。「推し活」という言葉が流行ってますけど、現在でも僕の地元では “日常的にライブに行く” という人は、ほぼいないんで。
 それでも、年に1回か2回、好きなアイドルが北海道へ来てくれることがあるんです。
 僕が中学三年生のとき、堀ちえみさんのライブを観に、札幌まで行きました。あれが本物のアイドルを生で観ることができた、初めての経験です。
 高校生のとき好きになったのが、ゆうゆ (現:岩井由紀子) 。
 当時、おニャン子クラブのメンバーで、彼女がいたユニット:うしろゆびさされ組のイベントが札幌であって、ポラロイドカメラでツーショット写真を撮ってもらった思い出があります。

 そんな感じでアイドルファンを続けながら、高校卒業後に地元の会社へ就職し、もうすぐ勤続40年。
 妻とは職場で出会って結婚し、現在は娘が一人います。
 その後もモーニング娘。松浦亜弥さんとか、年に1回くらいのペースで現場へ行く、”アイドル好きなお父さん” だったわけですけど、10年ちょっと前にももいろクローバーZを好きになってから、自分の部屋にアイドルグッズを飾るようになると、妻と娘は引いてました (笑) 。
 現在は、ばってん少女隊のため、年に5回くらい九州等へ遠征するようになったんですが、もう家族は何も言いません (笑) 。
 ”花の82年組” の原体験から約40年で、アイドルファンとしてのレベルがゆ〜っくり上がっていきましたね。 “九州まで遠征する” は節目のハードルだったけど、その一線を超えたのは。。。やはりそらちゃんを推した経験からです。


■今は泣いてしまっていても きっと大丈夫

 初めてばってん少女隊のライブに行った次の日に特典会 (2019年 4.21@タワーレコード札幌ピヴォ店) があって、それまでになかった企画が行われました。
 目の前のファンへ、メンバーがその場のインスピレーションで浮かんだメッセージを書いてくれる特典会です。
 会場にいたのはメンバーと顔なじみの方ばかり。一方で、僕みたいな一見さんが相手だと困るだろうなぁ。。。そんな気持ちで参加しました。
 メンバーみんな、とても優しく対応してくれた中、特に一生懸命考えてメッセージを書いてくれたのがそらちゃんで、とても印象に残りました。

 その時点では明確に推しが決まってなかったんですけど、翌月に更新されたそらちゃん公式ブログを読んで、衝撃を受けます。
 「そらの特典会がいつも一番最初に終わる」とハッキリ書いてあったんです。
 続けて、そういう状況に対して「私がもっと頑張らなきゃいけないところ」だと書かれていたんですね。

 あの日の特典会もそうでした。僕はとりあえず最も短い列に並びました。それがそらちゃんの列でした。
 初めての特典会だったから、なおのことよく覚えています。
 でも、一見さんだった僕へのメッセージを、一生懸命考えて書いてくれた、真面目で頑張り屋さんなそらちゃんが、努力が足りてないなんてことは絶対ないよ!
 そんなことを思いながら、改めてそらちゃんの文章を読んだら涙が出てきました。
 それからですね。明確に推しが決まったのは。
 君は素敵なアイドルだよ! このことを伝えるために、彼女が卒業するまでの約2年間、そらちゃん一筋で、九州にも遠征するようになりました。

 心残りは、そらちゃんに「よっぴー」という名前を面と向かって伝えたことがないことです。
 卒業のときに気付いたんですよ。僕は結局、顔と名前を一致した形で覚えてもらえなかったな、と。

 彼女のどんなところが好きだったかと言うと。。。自分の価値観を持っているところ。
 それがよく現れているのが、ライブの最後の挨拶です。これはりるあちゃんにも通じていて、二人とも自分の言葉で伝えようとする印象があります。
 実際に観てもらうのが1番だから、公式動画のリンクを下に貼ります。

【最後の挨拶】
星野蒼良公式動画の25:30〜/卒業ライブ:田舎娘ファイナル (2021年 3.28@TSUTAYA O-EAST)
蒼井りるあ公式動画の50:38〜/自身初の周年ライブ:ばってん少女隊6周年記念ライブ (2021年 7.3@福岡国際会議場メインホール)

 二人を知っている隊員さんなら、りるあちゃんに対しては独特なりるあ語を話す ”感覚派” で、そらちゃんは筋道を立てて話す ”論理派” のイメージがあると思います。
 でも、実は二人とも心でしゃべっている。定型句で済まさず、自分なりの言葉で伝えようとする、根っからの誠実さみたいな底通したものを感じます。
 今のばってん少女隊で、しゃべるのが上手いと言えば上田さん (上田理子) ですが、当時はそらちゃんだったんじゃないかな。
 最も身長が高く、ボーイッシュな魅力があって、彼氏彼女ごっこをするときはいつも彼氏役で、上田さんがベタベタくっついていくところを軽くあしらってる姿が印象的だった、本当に素敵なアイドルでした。


■手を差し伸べて……

 実は7年前、大きな病気をしました。つんく♂さんと同じ病気、喉頭がんです。
 どんどん声がかすれていくんです。病気と分からないうちは、せっかくライブに行ったのに声が出せないや、くらいの感覚で。
 そのうち仕事もできないほど声が出なくなって、これはおかしいと病院へ行ったら喉頭がんだと分かりました。
 多分5年や10年で死ぬことはないけど、声を失う覚悟をしてくださいと言われて。
 僕の場合は、放射線治療で治ったので、現在も話すことはできますが、今話してる声、かすれてるでしょう。
 万が一、再発したら今度は声帯を摘出しなければなりません。
 そんなこともあって、家族には好きにやらせてもらってる感じです。

 病気をしたこともあったし、そらちゃんで “推しの卒業” を経験したこともありました。
 それからです。いつ何があってもいいように全てを伝える今のスタイルになったのは。
 だから全部、伝える、伝える、伝える。

 定期的に手紙を書くんです。
 たくさん現場へ行ける人間じゃないから、例えば、前の現場から3か月分の想いを込め、びっちり書いて、封筒がパンパンに膨らんでる状態になります。
 そうして撮った宝物が、この写真です。

2022年 7.16@道の駅むなかた

 この写真は、プロポーズしてる写真なんです。
 笑ってるりるあちゃんの視線の先で、「何千年後かに生まれ変わったら、僕と一緒になってください」と伝えてるんですよ。
 事前に、特典会でそういう写真を撮りたいと手紙で伝えてから現場へ行き「プロポーズしに来ました〜!」と言うと、もうりるあちゃんが笑ってるんですよ (笑) 。
 実の娘より10歳くらい年下のアイドルに、いい年したおじさんが「生まれ変わったら。。。」なんて夢みたいなことを言っている。
 滑稽だと思いますよ。
 でも、いいじゃないですか。大きくてパッチリとしたりるあちゃんの目が線になってしまうくらい目を細めて笑ってくれた、そういう表情を観ることができて嬉しかったですね。
 ちなみに、僕は神社へ行ったら、いつもりるあちゃんの健康をお祈りしてます。 元気で、いつまでも笑っていてほしいから。
 佐賀県嬉野市の豊玉姫神社の伝承にちなんだ「ureshiino」の歌詞のように、もしもプロポーズの願いが叶って生まれ変わったら。。。時空を超えて、僕は大なまずで、りるあちゃんは一緒に祀られるお姫さまになっていたりして (笑) 。
 それもありかなぁ。「一緒になってください」って意味がちょっと違うんですけど (笑) 。



【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


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