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【ライブレポ】ばってん少女隊8周年記念ライブ〜「私は私に期待大!!!」と、上田理子は言った〜

 本日は、キャナルシティ劇場で行われた、ばってん少女隊8周年記念ライブを観て来ました。

 会場のキャナルシティ劇場は、固定座席約1,100席の、"九州の総合エンターテイメントシアター" 。
 ミュージカル、伝統芸能、音楽ライブなどなど、一流のエンターテイナーが集う、とても立派な会場で、ばってん少女隊にとってには、結成8周年にして、初めて立つ会場であります。


 なお以下、セトリ等ネタバレ有りでレポしてますので、配信アーカイブこれから観るからまだ知りたくなーい、という方はここでばいばいばーい。
 でも観終わった後、読んでみてもいいかな、と思ったらまた帰ってきてね。


■ライブレポ

概要 (セットリスト)

第1部 14:00~16:10
第2部 18:00~20:31
観客約1,100人 (第2部Sold out) 、有料配信あり
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セットリスト
(1部と2部で変更あったところは併記)
1 ばってん少女。
2 おっしょい!
3 よかよかダンス
4 すぺしゃるでい
 MC 自己紹介、衣装について
5 ますとばい!
6 MEGRRY GO ROUND
7 無敵のビーナス
8 BDM
 MC 空調MAXでも熱いですね! 上田・瀬田 (第1部) 、希山・春乃 (第2部) 二人でのトーク
 (衣装チェンジ)
9 御祭sawagi
10 アツか夏きたばい! (Short.ver)
11 さがしもの (Short.ver)
12 Number Shot / ころりん HAPPY FANTASY
13 和・華・蘭
14 コトバテニス (Short.ver) / Dancer in the night (Short.ver)
15 OiSa
 MC 怒涛のメドレー、配信でも楽しんでますか!
16 ばりかたプライド
17 FREEな波に乗って
<ソロダンスステージ>
18 あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜
 MC ヘッドセットで両手が使えるスタイルで最後まで!
19 わたし、恋始めたってよ!
20 YOIMIYA
21 虹ノ湊
22 禊 the MUSIC

もう一献(アンコール)
0 but-show TiME
1 ありがとーと (メンバーが観客席に登場)
MC 告知、記念撮影
 初出し情報①リリイベ詳細
 初出し情報②オフィシャルファンクラブ「秘密基地X」開設
 第2部では1人ずつこれまでを振り返り、最後のごあいさつ
2 Going My Way/夢のキャンバス
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●会場の様子

 キャナルシティ劇場は、後ろに行くほど段差があって観やすく、最後列でもあまり距離を感じない会場でした。
 開演前の場内には、お祭り囃子の太鼓や笛の音色に、時折、空間系のシンセサイザーの音色が入り混じる、ばってん少女隊の世界観たっぷりのSEが鳴り響き、お祭りを始めるぞ、という空気がみなぎっています。

 ちなみに、第1部のロビーにはばってん少女隊が観光大使を務める、宗像市のイベントパンフレットや、道の駅むなかたで使えるクーポン券などが配布されていました。
 各種配布物の中でも、ひときわ存在感を放つのが、むなかたのテンちゃん (宗像市観光協会公認キャラクター、ばってん少女隊と共演経験あり) 。
テンちゃんがデカデカとプリントされた『テンちゃんを探せ! 大島謎解きゲーム』というパンフレットを手に「テンちゃん。。。ココにもしっかりと食い込んでる。。。」と、その売り込み上手っぷりに、さすがだ! と唸るしかないのでありました。

開演前の緊張感が、ほっこりと和らぎました♪


 そして。。。会場は、満員のお客さんでいっぱいでした。
 第2部はSold out、第1部も、2階席までほとんどの席が埋まっており、ほとんどSold outに近い状態、つまり、両部ともに大入り盛況です!

 さぁライブ開演時間。。。の5分前、年少メンバーりるみゆ (蒼井りるあ・柳美舞) による、可愛い影ナレが始まりました。

りるみゆ「本日は、ばってん少女隊8周年記念ライブにお越しいただき、誠にありがとうございます! 鑑賞に先立ちまして、諸注意のご案内です」
会場「おおお〜?」
 りるあちゃん、美舞ちゃんによる「場内での撮影、録画等は禁止」「周囲の迷惑となるような行為はご遠慮ください」などなど、ライブにあたっての "お約束ごと" が案内され、場内からは、一つひとつの説明に、隊員さんからの「はいっ!」という返事が元気よく入ります。

 中でも歓声が上がったのが「マスク着用」について。
りるあ「本日の公演中のマスク着用につきましては、各自のご判断とさせていただきます!」
 長かったコロナ禍の「マスク着用」も、ここまで来たんだな、という感じです (ちなみに福岡県の指針も5類変更後、「 (マスクの) 着用は個人の判断に委ねることを基本」となっています) 。
 とはいえ、会場内、7:3くらいで「着用派」が多かった印象で、私も暑かったけれど、マスクを着用していた一人でした。
 ちなみに、本日の主な感染症対策状況をまとめると、来場前の各自検温、入場時の消毒液 (なお、置いてあるだけで使うかは任意) 、ディスタンスなしで席は詰めて座るスタイル、そして、声出しもOK。
 少しずつ、かつての日常のライブが戻ってきています。

 初めての "声出し周年ライブ" を迎えるりるみゆは、注意事項案内を終え、最後にアドリブトーク♪
「。。。ということで、まもなく開演です!」
りるあ「今日は6人、ビジュが良いです! アイドルで〜す!」
「 (笑) 、私たちは、アイドルだぁー!」
りるあ「こんなに可愛い6人を観ることができるのは、もうすぐです! 心ドキドキで高めておいてください! それでは、開演まで今しばらくお待ちください!」
 りるあちゃんの "あえてハードルを上げていく" ストロングスタイルな煽りに、会場内は拍手喝采♪
 最高の雰囲気の中、開演時間となるのでありました。


●序盤:歴代シングルBEST版セトリ

 定刻、場内の照明が落ち、優しい音色のSEが鳴り止むと、白を基調とした衣装のばってん少女隊6人が登場、同時に「ばってん少女。」(MVはこちら) のイントロが「ちゃちゃっちゃ!」と始まりました!
上田ばってん少女隊8周年記念ライブ始まりました! もっともっと、声出していきましょう!」
 ステージの後ろのスクリーンには夏のお祭り景色の映像が流れ、社には「福岡」の文字が! そうです、今日この空間、日本の中心は福岡です!

 続く2曲目は「おっしょい!」(MVはこちら)
りるあ口上「皆さん、今日は8周年記念ライブ! 最後まで、楽しんで、い〜くよ〜!」
 間髪いれず3曲目「よかよかダンス」(MVはこちら)
 ここで、「あっ、今日のセトリ、シングルをリリース順にやっている!」と多くの隊員さんが思ったことでしょう。
 本日最初のブロックは、ばってん少女隊歴代シングルで組まれた、もしベストアルバムが発売されるなら、この曲順になるであろうセトリでした♪

1 ばってん少女。(インディーズデビューシングル/2015年 9.30)
2 おっしょい! (メジャーデビューシングル/2016年 4.20)
3 よかよかダンス (同2nd シングル/2016年 9.14)
4 すぺしゃるでい (同3rd シングル/2017年 2.15)
(MC)
5 ますとばい! (メジャー1stアルバム表題曲/2017年 6.21)
6 MEGRRY GO ROUND (メジャー4th シングル/2017年 12.6)
7 無敵のビーナス (同5th シングル/2018年 5.9)
8 BDM (同6th シングル/2018年 11.21)

「おっしょい!」以降は、2019年末まで契約していたメジャーレーベル:ビクター時代の曲たちです。
 ステージに組まれた2階建てのセットをフルに使い、1階と2階をメンバーが行ったり来たりしながら、歴代シングルたちが、当時のコールとともに「復活祭」を祝うような、素晴らしいステージが繰り広げられました。

 中でも印象的だったのが、「ますとばい!」。唯一シングルではない曲ですが、疾走感あふれるパフォーマンスにのって、りるあちゃんが魅せた "サビでの煽り” が最高でした。
りるあ「行くよっ! ぐるぐる〜♪  ぐるぐる〜♪  みんなで一緒にぐるぐる〜!」
 会場全体で、拳を上げ、腕をぐるぐる回す煽り。
 このときの "煽り方" が、細かい節回しまで含めて、かつてこの煽りを担当していた、西垣有彩さんそっくりだったんですよ!
「昔の6人」だった頃は、西垣有彩さんの煽りがないとばってん少女隊のライブは始まらない、というくらい、大きな存在だったあの煽り。
 断言できます。りるあちゃんは、過去のライブ映像を何度も何度も繰り返し観返して、細かい節回しまで同じになってしまうほどに、先代のイメージカラー:ピンクの魂を継承したのだと思います。

 また、セトリは前後しますが「すぺしゃるでい」(MVはこちら) 。
 曲の最後、スクリーンに『すぺしゃるでい』と表示されるラストシーンの "映え" が素晴らしく、歴代シングル曲の中で圧倒的に干されていた雪辱を果たした 今日のお祝いのために、あえて披露してこなかったのだと思うほどに、満を持しての「すぺしゃるでい」でした。


●中盤①:怒涛のメドレー〜9回目の夏〜

 序盤の「歴代シングルセトリ」を見事に成功させた6人。
 第1部から「この序盤で、すでにほとんどの力を出し切った」的なコメントが出るほど体力を使うブロックの後も、さらに怒涛のメドレーが披露されました。

9 御祭sawagi
10 アツか夏きたばい! (Short.ver)
11 さがしもの (Short.ver)
12 Number Shot / ころりん HAPPY FANTASY
13 和・華・蘭
14 コトバテニス (Short.ver) / Dancer in the night (Short.ver)
15 OiSa

「御祭sawagi」(最新アルバム「九祭」リード曲。MVはこちら) で、幕を開けたこのブロック。
 序盤ブロックが、ビクター時代の曲だったので、「お、ここからはBATTEN Records (2020年6月に立ち上げた、ばってん少女隊自主レーベル) の曲で来るのね」と思わせてから。。。続いたのは、まさかの「アツか夏きたばい!」(ライブ動画はこちら) でした。

「アツか夏きたばい!」は、ばってん少女隊が結成された2015年、最初期に制作された楽曲の一つ、つまりグループの歴史で最も古い曲の一つです。
 2017年の1月からばってん少女隊を好きになった私にとっては、グループの存在すら知らなかった時代の曲なのですが、ばってん少女隊は、この曲とともに、今年で9回目となる夏を過ごしてきたことになります。

 今日のセトリは、最初の案では、曲だけで2時間半を超えるほど数が多く、さらに絞ってみたけど、それでも昼・夜の2回公演をやるには体力的に無理、と何度もセトリを練り直したことが、後にメンバーから語られましたが、そういう厳選を経て「アツか夏きたばい!」は残ったのでした。

 アイドルの曲は、ファンとともに育てるもの。
 最も長い時間をかけて育てられてきた「アツか夏きたばい!」を歌うばってん少女隊と、当時からの古参隊員さんの「一体感」を目の当たりにし、私は、"嫉妬" と "羨望" の両方が入り混じった感情を抱きながらも、「自分も仲間に入れてください!」と思いながら、精一杯ついて行くのでありました。


 また、今日のセトリを決めるとき、「隊員さんと一緒にコールできる曲」が基準の一つだったそうで、その意味では、第2部で披露された「ころりん HAPPY FANTASY」が始まったときの湧き方が、このブロック最高潮のものだったのではないでしょうか。
 それくらい、「ころりん HAPPY FANTASY」は、コールの入れどころがたくさんあって、理屈抜きに、めちゃくちゃ楽しい曲です。

 特に大事な "お約束" が、Aメロに入る直前のリズムに合わせて「う・え・だ・り・こ!」(1番) 、「せ・た・さ・く・ら!」(2番) とコールを入れるところ。
 そこに来る寸前、上田さん (上田理子)ちゃん瀬田 (瀬田さくら) が、それぞれイヤモニを外して、自分の耳で直にコールを聴き取ろうとする姿が観えて、普段、あんまりコールしない私も、この瞬間は、声の方が先に出ていたというか、会場の隊員さんたちと一緒に、二人の名前を大合唱するのでありました。


●中盤②:配信チケット買ってるのか問題

上田「いや〜、怒涛のメドレーでした」
(この後、「配信をご覧のあなた〜」と、カメラに呼びかける、あざときいな (春乃きいな) 、のイジりを一通りやって。。。)

上田「は〜い (笑) 、後ろの席の方まで、ステージちゃんと観えてますかね? 会場でも生で観たけど、今日は配信もありますし、アーカイブでも観ることができますからね。ちなみに。。。会場にいる方で、配信チケットも買ったよ、という方〜?」
観客 (手が上がったのは、半分くらい)
上田「思ったより。。。少ない (笑) 」
春乃「観るのは1回で良いと思ってるんですか?」
上田「私なら、何回でも観たいな〜。1回で良いっていうのは、私とは価値観が合わないな〜」
観客 (苦笑)
瀬田「でもさ、忘れてるだけかもよ。きっと第1部のライブが終わったら、よし、もう1回観ようって、ポチってくれるよ」
上田「は〜い (笑) 、それじゃ、この後も、どんどんアゲていきますよ!」

 という、一連のやりとりが、第1部でありました。
 で、第2部でも、また "あざときいなイジり" の流れで、配信チケット買ったのか問題が浮上しました。

上田「ところで、第1部終わってから、配信チケット買った人〜?」
観客 (そんなに手が上がらない)
上田「いや〜、私とは価値観が合わないですね〜」
希山「私、買います! 配信チケット」
「はい! 私も買います!」
上田「えっ! 買ってなかったんですか? あなたたち!」

 と、ココで、最年少:柳美舞さんからの、重大な指摘が!
柳「理子ちゃんは配信チケット買ったんですか?」
上田「 (あ、やべっ! みたいな表情) 。。。」
5人「あー!」
会場 (爆笑)

 自然と、上田さんから離れていく5人。
「これまで "あざときいなイジり" をされていた春乃さんのカタキだ!」みたいな柳美舞さんのカウンターパンチを食らい、完全に孤立する上田さん
上田「いや。。。あの。。。まさか、8周年ライブで、こんなことになるとは。。。」

 5人から「勝って嬉しい、はないちもんめ♪」されて、一人で「負けて悔しい、はないちもんめ♪」する上田さん
 それまでの強気な発言が全部裏目に出る。なんというか、めっちゃ上田さんらしさが出た場面でした。
 そして、最年少が上田さんをツッコむ。かつて、上田さんを「上田」と呼び捨てにしていた時期もあった、ばってん少女隊唯一のツッコミ:星野蒼良さんの魂の継承も感じられた場面でもありました。

 まぁ、あれだ、なんだかんだ、MC担当として、オチを持っていくところ、"おいしかった" ね! 上田さん


●終盤①:8周年でも継続された、「客席へ、会いに行く」

 楽しいトークゾーンから打って変わり、ここから終盤にかけて、「今のばってん少女隊」となって以降の、節目の曲で固めたステージが披露されました。

16 ばりかたプライド
17 FREEな波に乗って
<ソロダンスステージ>
18 あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜
(MC)
19 わたし、恋始めたってよ!
20 YOIMIYA
21 虹ノ湊
22 禊 the MUSIC

 新体制となって最初のシングル「ばりかたプライド」(音源はこちら) 。そして、りるみゆにとって、最初の周年ライブとなった6周年記念ライブ (2021年 7.3@福岡国際会議場) で初披露された「FREEな波に乗って」(ライブ動画はこちら) 。
 そこから、「個」の力を魅せる<ソロダンスステージ>を経ての、最新シングル「あんたがたどこさ〜甘口しょうゆ仕立て〜」。
 このセトリ部分は「今のばってん少女隊」の、歴史、成長がダイレクトに伝わる、素晴らしいパフォーマンスでした。

 さらに、「わたし、恋始めたってよ!」(MVはこちら) で、一旦時間が戻り、前夜祭がテーマの「YOIMIYA」(MVはこちら) で "花火デート" を予感させ、その夏曲を受け継ぐ「虹ノ湊」(MVはこちら) で会場一体となってワイパー。
 花火が打ち上がる映像に彩られての「禊 the MUSIC」(音源はこちら) 。
「今のばってん少女隊」が魅せる、完璧な世界観のパフォーマンスの連続で本編は一旦幕を閉じるのでありました。


 最高の本編終了後、懐かしい光景が帰って来ました。

もう一献(アンコール)
0 but-show TiME
1 ありがとーと

希山「あい!」
上田「りこ!」
春乃「きいな!」
瀬田「さくら!」
蒼井「りるあ!」
「みゆ!」
上田「こっからが、私たちのステージだ! 行くぞ〜。。。」
6人「ばっしょーターイム!」

 コロナ禍になる以前、「昔の6人のばってん少女隊」だった頃、必ずこの掛け声でライブが始まっていました。
 そして、今日は、これに続いて「ありがとーと」(ライブ動画はこちら) で、メンバーが客席に現れる、というサプライズ演出が。
 中野サンプラザ (2022年 11.26) でも行われた演出なので、「またやってくれた!」という印象があったかもしれませんが、これは、メンバーとファンとの信頼関係があるからこそ、できる演出です。

 1階席も、2階席も、時間の許す限り、お客さん一人ひとりの近くへやってくるメンバーと、笑顔で迎える隊員さんたち。
 コロナ禍であるとか、そういうことを抜きにしても、決して当たり前ではない、「客席へ、会いに行く」という演出。
 ばってん少女隊が8年間活動を続けて、築き上げてきた現場は、「最高」である。
 その理由が、全て詰まっていた、素晴らしい光景でした。


●終盤②:夢のキャンバス〜私は私に期待大!!!〜

 2部アンコール、最後の挨拶で1人ずつ、これまでを振り返っての感想を述べる時間となりました。
 大人組4人は「8年間」を振り返っての言葉、りるみゆは、ばってん少女隊加入以降の約2年半を振り返っての言葉。期間の差はあるけれど、6人に共通していたことは、「アイドルを続けていられることへの感謝」でした。

 そのことが最も象徴的に表現されていたのが、ちゃん瀬田の一言。
瀬田「『好きだよ』『応援してるよ』と言ってくれる方がいて、ばってん少女隊瀬田さくらは幸せ者です」

 また、さらに「未来」を見据えた言葉を述べたのが、春乃さんでした。
春乃「一歩ずつ、前に進んで、いつか来る "ビッグウェーブ" に乗って、隊員さんと、もっと色んな景色を見ていきたいと思います」
 九州でも屈指の難関大学を受験し、見事に合格を果たした、実行力のある春乃さんの言葉だけに、ファンとしては心強い限りです。

 そして、最後に書かずにいられないのが、上田さんの語った "悪夢" 。この話をピックアップして書きます。大意として以下の通りです。

上田「2日くらい前に夢を見たんです。8周年記念ライブ、チケットはSold outしたのに、お客さんが全然入っていないっていう。で、その夢はツアーファイナルの次の日が8周年記念ライブっていう、めちゃくちゃな設定なんですけど (苦笑) 。お客さんが8周年記念ライブに来なかった理由が、前日のツアーファイナルの内容が酷かったから。
 アイドルって、厳しい世界で、評価が下がればお客さんは来なくなる。だから、もっと観たいって思ってもらえるようなライブをしていきたいと思います」

 今年の周年ライブは、りるみゆも泣かなかったのに、最後の最後で上田さんが、目に涙を浮かべて語った "悪夢" 。
 本当にガチな心の内を明かしてくれた、この話は、決して笑い話ではないです。

上田「全国の皆さんに助けていただいてるのも事実で、本当に福岡まで来るのは大変だし、毎回私たちのライブの日、天気悪いし (苦笑) 。前日入りしたから大丈夫だよ、とか言ってくださる方がいると、本当に申し訳ないという気持ちと、皆さんの愛に助けられているという感謝があります。
 皆さんから、また観たいと思ってもらえるアイドルで、9年目も10年目もあり続けたいと思います。
 それでは、最後の曲、聴いてください。初期の曲ですけど、私たちの気持ちであり続けている曲です」

 本日、最後の最後の曲は「夢のキャンバス」でした (この曲に関しては、過去記事を書いたことがあるので、よかったらこちらを読んでみてね) 。

 本当は、不安な気持ちと戦いながら、満身創痍でパフォーマンスしていることを吐露した直後に、「私は私に期待大!!!」と歌わなければならない「アイドル」という職業に、8年間も向き合っているばってん少女隊に対して、感謝しているのは、こっちの方なんだ。。。こんなに長い間、応援させてくれるアイドルなんて、なかなかいないんだ。。。という思いでいっぱいになりながら、6人が最後の力を出し切ってパフォーマンスした「夢のキャンバス」で、本日のステージは終了となりました。

上田「8周年記念ライブ、無事、終了しました! あらためて、会場に足を運んでくださった皆さん、そして配信をご覧になってくださった皆さん、これからも大きくなっていく私たちを見守ってください。
 それでは以上、私たち。。。」
6人「ばってん少女隊ぃいいい。。。
会場「だぁー!!!」


■雑感

 今週は、ほぼ毎日、メンバーがスタコミュやSHOWROOMで配信を行い「ライブに来てください」と呼びかけていました。
 個人的に印象に残ったのが、りるあちゃんの配信。
「コールで名前を呼ぶのは『りるあー!』でも良いし『ぴぃちゃん!』でも良い、何でも好きな呼び方でコールしてください!」
 と、弾ける笑顔で配信していた姿が印象的でした (コール案の一つでコメントにあった『蒼井殿!』には、さすがに笑ったけど) 。

 2021年、コロナ禍で加入したりるみゆにとっては、初めての声出し周年ライブ。
 どんな呼び方をされるのか、楽しみだったでしょう。

 で、本編が終わり、会場中に響いた「アンコール」の大合唱。
 2019年の結成4周年ライブのとき以来、4年ぶりに周年ライブに「アンコール」の声援が帰ってきました。



 ところで、かつて「アンコール」ではなく「もう一献」とコールしてください、と、ちゃん瀬田が影ナレで呼びかけたのを聴いたことがある隊員さんは、今日の会場に何人いたでしょうか。

 1stアルバム「ますとばい」の購入者限定シークレットライブ@福岡会場 (2017年 7.17@ベイサイドプレイス博多) 。
 あの日の会場には230人の「隊員さん」が集まっていて、実は、私もその一人でした。あの日が、私にとっての初めての「福岡遠征」でした。

 ちゃん瀬田の影ナレで「今後、ばってん少女隊のライブでは、アンコールではなく、もう一献とコールして下さい」と、公式から呼びかけがあったのでありました (そのときのレポはこちら) 。


 あれから1年くらい、アンコールを求めるとき「もう一献」と言うのが公式ルールだからと、何割かのお客さんは「もう一献!」と叫んでいたけれど、そのことを知らない多くの「アンコール」の声にかき消され、結局「もう一献」は定着せず、現在に至ります。
 2017年11月には東京のO-EASTで約1,300人キャパの会場を埋め、翌2018年5月のZeppDiverCity東京でも、約1,500人のお客さんがばってん少女隊の単独ライブに集まりました。
 要するに、ばってん少女隊は、東京では集客強かったんですよ。皮肉なことに、福岡で「もう一献」を聴いた230人の "隊員さん" の声を上回るくらい、東京ではもっと多くの "アイドルファン" が「アンコール!」と声援を送ったのでありまして。。。

 なんというか、ばってん少女隊 (というか、旧運営) が「こうなりたい」と思っても、「そうならない」で終わったことを象徴する、思い出の一つなのであります。

 何が言いたいかというと、「もう一献」コールを復活すべきだ、と言いたいわけではないし、旧運営を批判したいわけでもありません。

 言葉は違えど、アンコールを求める「もっとライブを観せてほしい」「このまま終わらないでほしい」という声援は、一つの祈りの合唱であったように思います。
 ばってん少女隊は、常に自分たちの人生を賭けてアイドルを続けてきました。
 その声援が彼女たちのステージを支え、そして、彼女たち自身が、ばってん少女隊を「続ける」という選択をし続けてくれたことで、今日、8周年記念ライブという、最高の1日を迎えることができました。

「アンコール」を再び言える日が来るまで、活動を続けてくれてありがとうございます。

「もう一献」でも「アンコール」でも、音の響きが違うだけで、その「気持ち」は同じ。
 もっともっと、ばってん少女隊のステージが観たい。
 期待に応え続けてくれてありがとうございます。常に進化し続ける姿を見せてくれてありがとうございます。

 ずっと、応援しています。



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