◇今月の隊員さん◇ 第103回:みぃ@さん
【プロフィール】-----------------------
女性、29歳、職業:公務員、福岡県在住
X (旧ツイッター) ●https://twitter.com/doruluv
隊員歴:2015年9月から
主なアイドル遍歴:嵐、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学
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みぃ@さんは、福岡県在住の29歳の女性隊員。ばってん少女隊の歴史を最初期から知る最古参隊員であり、かつては音楽といえばアイドルの曲だけを聴く、アイドル一筋の “推し活ライフ” を送っていたそうだ。
ばってん少女隊のライブ、そして、推しの春乃きいなさんが好きな音楽をきっかけに、聴く音楽の幅が広がり、現在はMAYSON’s PARTYを始めとする様々なバンドのライブにも通うようになったという彼女に、推しや現場への想いなど、様々に語ってもらった。
■大丈夫、と彼女は言った
推しは春乃きいなちゃんです。
彼女を推し始めたのは、グループ最初のシングル「ばってん少女。」のリリースイベントを観に行った日 (2015年 9.23@イオンモール佐賀大和) からです。女性子ども優先エリアで観てたら、きいなちゃんと何度も目が合って、特典会へ行くと「あそこで観てましたよね!」と言ってもらいました。
アイドルから、自分のことを認識してもらえたという嬉しさ。そういうストレートな理由ですね、きいなちゃんを推し始めたのは。
当時、私は佐賀県の大学生で、きいなちゃんは長崎県の中学生でした。
ずっと “年下の女の子” というイメージだったんですけど、それが変わったのが、彼女が高校三年生の終わりにアップした、大学受験結果報告のブログからです。
タイトルは「ご報告 (きいな) 」。アイドルファンにとって、”ご報告” は、必ずしも良いものばかりじゃないし、当時の彼女は大学受験で約半年アイドル活動を休止してる状況で。。。
不安な気持ちでページを開くと、始めにアイドル活動を再開することと、お休みする環境を整えてくれた周囲への感謝などが述べられていて、そして「第一志望の大学は、残念ながら不合格となりました。」という文章が続くんですね。
さらに読んでいくと、第二志望校に合格したけれど、やっぱり悔しさが残ったので、今度はアイドル活動を休むことなく、来年も第一志望校を受験します、と。
私自身も大学受験で苦い経験があります。
第一志望校に合格することができず、別の大学から合格をいただいたんですけど、本当は第一志望校へ行きたい気持ちが強くて、合格通知を見ても心から喜べない。
一方で、親はすごく喜んでくれて、色々考えた結果、私は浪人をしませんでした。
印象的だったのが、きいなちゃんのブログの文章はその後に「でも、大丈夫です。自信があります。」と書いてあるんです。
なんというか。。。それまでの彼女から感じなかった、芯の強さを感じました。
アイドルをしながら浪人生になる、ということは、受験に専念できる環境じゃなくなるし、ファンの方々にまた結果報告しなきゃいけない。そういう前提で「来年は必ず、第一志望合格のご報告をします。」という力強い宣言。
それからですね。彼女のことを “一人の人間として敬愛する推し” と捉えるようになったのは。
■音楽をもっと好きになった、田舎娘4th、春乃きいな 20歳のライブ。
中学生の頃に嵐を好きになって、高校生でももいろクローバーZを好きになってと、音楽といえばアイドルしか聴いてこなかったんですけど、この何年かでバンドの曲も聴くようになりました。
きっかけは大きく2つあって、1つ目がばってん少女隊がスカロックバンド:MAYSON's PARTYと組んだ田舎娘4thの福岡公演 (2019年 3.16@Zepp Fukuoka) を観たこと。
それから2つ目はきいなちゃん20歳の生誕ソロコン (2021年 7.21@DRUM LOGOS) で、彼女がセレクトしたバンド曲を楽しんだことですね。
田舎娘4thで1番印象に残ってるのは「のびしろ行進曲」です。
あの曲は、各メンバーの当時の自己紹介フレーズを演出に盛り込んだ、“田舎娘4thスペシャルver.” みたいな、生演奏だからできるアレンジになってたんですよね。
どんな感じか、観てもらうのが1番分かりやすいので、無料公開されてる東京公演 (2019年 3.30@Zepp DiverCity Tokyo) の映像 (リンクはこちら) を、未視聴の方は是非観ていただきたいです。
例えば、そらちゃん (星野蒼良) が「ガオー!」をやった後に会場が「わ〜」ってなる場面で、ギターやドラムで効果音を付けてました (上記映像の24:45〜) 。
メンバーのアドリブにも、MAYSON's PARTYの皆さんが、その場で対応してくれて、そらちゃんが「わ~」をもっと欲しがると、生演奏で応えて効果音が増すっていう。
すごく自由で、音楽って、こういう楽しさもあるんだと実感したライブでした。
それから、やっぱりソロコンですね。春乃きいな 20歳のライブ。
あのセトリは、バンド好きな人には有名な曲が多かったと思います。当時の私はほとんど知らなかったんですけど (笑) 。
だけど、曲を知らなくても会場全体でクラップを合わせて楽しめたり、ノリやすい選曲をしてくれてたので、すごく楽しかったです。
今まで聴いてなかったジャンルをきいなちゃんが教えてくれた感じで、そこから好きな音楽の幅が広がって、色んなバンドのライブへ行くようになりました。
特に好きなのは、やっぱりMAYSON's PARTYで、今ではMAYSON's PARTYのために遠征もしてますね。
■君と踊れば Fly high Fly high
約4年ぶりにMAYSON's PARTYとばってん少女隊が一緒のステージに立ったライブ (2023年 9.2@NAGOYA CLUB QUATTRO) は、めちゃくちゃ幸せでした。始まる前に「今日泣くでしょ?」って言われたんですけど、泣くヒマが無いくらい楽しかったですね (笑) 。
印象的だったのが、4年前はいなかった蒼井りるあちゃん。
お姉さんメンバーがMAYSON's PARTYと目線を合わせて楽しそうな中で、りるあちゃんは同じ距離感ではなかったと思うんですけど。。。
金髪のSAKIさん (Trp.) が、りるあちゃんの背中にグイッと手をあてて、連れ添ってステージ最前までダッシュしてる場面があるんですよ (ライブ動画の3:06〜) 。
あの日、MAYSON's PARTYステージの最後に、ばってん少女隊が呼び込まれて「おっしょい!」が始まるとき、周りから「みぃさん! ほら前へ行け!」って最前列の場所を譲ってもらったので、私はその瞬間のりるあちゃんを、本当に目の前で観てたんです。
不意に背中を押されたりるあちゃんは「ぅわぁああ」ってビックリ→「マジですか!?」とSAKIさんを見る→直後に笑顔。そんな感じで表情をクルクルさせてました。
多分、SAKIさんからしたら、何てことない動きだったと思うんですよ。「もっと前で楽しもうや!」みたいな。
一方で、りるあちゃんはステージで突然背中を押される経験は初めてだと思うので、ガチで驚いたんでしょうけど (笑) 、あの場面にMAYSON's PARTYと共演した意味が詰まってる気がします。
ライブの楽しみ方・楽しませ方が、MAYSON's PARTYの皆さんは体に染み込んでるので、それがりるあちゃんに伝わった瞬間だと思うんですよ。
すごく印象に残ってるんですね。SAKIさんの「最高のライブだ、やったー! (→りるあちゃんの背中をグイッと押してステージ最前へ) 」みたいな笑顔。
推測ですけど、ばってん少女隊のお姉さんメンバーも大人になって、演出に凝ったライブを重ね、そういう「楽しければ、ライブは自由」みたいな、良い意味で "雑な関わり方" を、りるみゆ (蒼井りるあ・柳美舞) に対して、してないと思うんですよ。
年に1回でもMAYSON's PARTYと一緒のステージに立てると良い効果が生まれると感じてます。MAYSON's PARTYの皆さんもポッドキャストで、”もっとやりたかった” とお話しされてるので (#28杯目) 、また一緒にステージに立つ機会を期待しています。
■そびえ立つビルに 埋もれそうな日も
開催中の「ばってん少女隊2024 春が来てureshiinoツアー 〜さがしものがみつかるZepp (ばしょ) 〜」について、このタイトルのテーマは、言ってみれば “世界が広がっていく喜び” だと思うんですよね。
少し話がズレるかもしれないんですけど、今年の2月、柳美舞ちゃんがアーティストのjoint beautyさんの楽曲に、ボーカリストとして参加することが発表されたじゃないですか。
中洲でのイベントにjoint beautyさんが出演されてたので観に行ってたら、ご本人とお話することができて「そもそも、なぜ美舞ちゃんだったんですか?」と聞いたんです。
教えてくださった答えは、何かのイベントでばってん少女隊のステージに遭遇して、美舞ちゃんに目が行ったと。歌声やパフォーマンス力、すごい実力者がいるぞと思って、いつか楽曲提供したいという思いから実現したそうなんです。
私は、てっきり事務所関連のオファーか何かだろうと思ってたら、ボーカリストとしての美舞ちゃんが “見つかった” というお話だったんですね。
ご本人も何のイベントかハッキリと覚えてらっしゃらなくて。多分、福岡県での公開イベントで、一昨年かな。。。天神の福岡市役所前でやった、THE CREATORS 2022 (2022年 10.23) だと思うんですけど。
そんなふうに可能性を広げるきっかけになるから、対外イベントとかフェスに出演するって、大事だなって思いますね。
ureshiinoツアーも全日程で対バン公演があるので、それをきっかけに新しい世界が広がることにつながれば良いなと思います。
■死ぬまで 学びたい この景色を抱いて
もともと山口県出身で、中学生の頃はハンドボール部でゴールキーパーをしてました。私は女性だと背が高い方なので、やれと言われて (笑) 。
山口県のハンドボールって、強豪校が本当にすごいんですよ。私の学校は弱かったんですけど、県大会で全国レベルの強豪校と戦わされる感じで、ガッチガチに強い学校からシュートの嵐を受けてました (笑) 。
選手としてはやりきった感覚があったので、高校では女子ソフトボール部のマネージャーになります。
結論から言えば、高校の部活での経験は、私の人生のキーポイントだったと思ってます。
顧問の先生の考え方が好きでした。一つひとつのプレーに対して、なぜそう動いたか、根拠を突き詰めるんですね。
ソフトボールを通して、考えること、先を読んで準備する大切さを教えてもらいました。
人生観にもつながる話で、物事を成功させるには考えて準備することが大切だし、もし失敗しても、その経験から “学ぶこと” が大事ですよね。
それから、先生は男性で、ずっと男性同士で野球やってきて女子ソフトボール部の顧問になってるんですよ。
だからなのか、女子選手とのコミュニケーションの取り方に試行錯誤されてるのを感じてました。
「あいつ、こういう動きをしてほしいんだけどな」と、試合中に先生がボソッとこぼした言葉を、後でマネージャーの私が柔らかく伝える。それは工夫しながらやっていたことです。
先生が直接言うより、同年代の私から伝えた方が、選手側のダメージが違うので。
そういうこともマネージャーを経験して “学んだこと” の一つで、アドバイスを受ける立場になって一人ひとりに合ったやり方が必要だということは、今でも社会人として意識してることですし、これからも “学ぶこと” を止めたくないと思ってます。
今思えば、きいなちゃんが大学受験のときにした “決断” も、メンバーを始め、色んな人たちの状況や気持ちを考えないといけなくて、彼女は真面目過ぎるくらい真面目だから、本当にたくさんのことを考えたんだと思います。
多分、”もともと強い人” なんていなくて、あのとき私が初めて感じたきいなちゃんの “強さ” は、多くの経験と思索を乗り越えて、彼女自身が修めた “強さ” だったんじゃないか、と思うし。。。
あの1年間、健気な闘志を胸の内に抱えて、たった一人で机に向かっていた彼女の背中が想像できます。
私はその背中を推していたかった。
彼女が好きな音楽や、その生き方から色々な “学び” を得ながら、これからも敬愛する推しと、ばってん少女隊が “決断” する道を、推していきたいと思います。
【隊員さん募集】
当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
ご協力いただける方はhttps://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。
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