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【ライブレポ】ばってん少女隊/想定の遥かナナメ上ツアー@Zepp新宿 "声出し解禁初ワンマン" 〜「名前を呼んでもらうのが夢でした」と、柳美舞は言った〜

 本日は、Zepp Shinjuku (TOKYO) で行われた、ばってん少女隊 2023 SPRING『想定の遥かナナメ上』ツアーを観て来ました。


 福岡 (4.1@Zepp Fukuoka) から始まったツアー、いよいよファイナルとなります。そして同時に、本日がばってん少女隊主催公演として、コロナ禍以降、初の "声出し解禁" となります。
 この3年間、様々な感染症対策が行われてきましたが、今回のツアーは、そういう意味で一つの節目。

 ちなみに、本ツアーの感染症対策をまとめると、以下の通りだったようです (何人かの隊員さんにヒヤリングして確認しました) 。

(※) 台湾の椅子は詰めて座るスタイル

 声出しについて、初日〜札幌 (5.6@cube garden) まで、懐かしい曲が披露されるときなどに「おぉ〜」という声が漏れる程度で、ライブ中、自発的に声を出すお客さんは、ほぼいなかった、とのことです。

 3月下旬に「声出し解禁は、5類引き下げ以降 (= 5.13@新宿から) 」と公式からアナウンスされていたので、みんな。。。ルールをちゃんと守ったんだなぁと、隊員さんのマナーの良さを感じるとともに、今日まで "ためてきたもの" を一気に解放してやれぃっ! ふんふん! と、鼻息荒く、会場の新宿に向かうのでありました。


■ライブレポ

概要 (セットリスト)

第1部 14:00~15:38
 観客約1,400人
第2部 18:00~19:44
 観客約1,500人 (Sold Out)
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セットリスト
(1部と2部で変更あったところは併記)
影ナレ:公演前の諸注意
 1部/希山愛春乃きいな
 2部/上田理子瀬田さくら
1 御祭sawagi
2 己MYself
3 ジャン!ジャン!ジャン!
 MC 声出し帰ってきましたー! からの自己紹介
4 南風音頭 
5 スウィンギタイ/ありがとーと
6 さがしもの
7 おっしょい!
 MC 声出しで初:りるみゆトーーク! (衣装チェンジ)
8 わたし、恋始めたってよ!
9 Bright & Breezy
10 沸く星
11 和・華・蘭
12 YOIMIYA
 MC 新衣装どうですか?/大暴露大会
13 OTOMEdeshite
14 Dear My Blues
 MC 残り3曲です/早口選手権
15 虹ノ湊
16 禊 the MUSIC
17 OiSa

◼️もう一献(アンコール)
1 Burn! (超特急カバー) /ばってん少女。
 MC 記念撮影、公式LINE登録よろしく

 2部で【各種告知】
 ・夏の東福Zepp/BATTEN 音楽の日〜隊員と作るリクエストライブ〜
   福岡・Zepp Fukuoka/8月11日 (金祝)
   東京・Zepp DiverCity/8月20日 (日)
 ・ばってん少女隊史上最大規模を更新する単独ライブ/年末公演
   東京・TOKYO DOME CITY HALL/12月17日 (日)

2 ばりかたプライド/ますとばい!

◼️さらにもう一献 (ダブルアンコール)
1 新曲:タイトル不明 (エレクトロあんたがたどこさ←イメージです)
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●会場の様子:メンバーによる影ナレ〜食い気味に始まる、お返事声出し〜

 Zepp Shinjuku (TOKYO) は、2023年4月14日にオープンしたばかりの、地上48階、地下5階からなる複合施設:東急歌舞伎町タワーの地下4階にあります。

 キャパ:1,500人。会場の入り具合は、第2部はSold Out。
 第1部も、ぎゅうぎゅうではないものの、ステージから50mほどある最後列まで観客でびっしり。9割がた埋まっている感じで、大入り盛況でした。

 いよいよ開演。。。"声出し解禁" で、どんなワンマンライブとなるのか。。。と思っていると、その "解禁" は、意外な形でやって来ました。

影ナレ (@開演5分前、以下第1部) :
春乃「本日は、ばってん少女隊 2023 spring『想定の遥かナナメ上』ツアーにご来場いただき、ありがとうございます」
会場「 (おお、きいなちゃんの声だ!) 」
希山「本公演は、場内での。。。き、つえん (「喫煙」の読みが難しかったと思われ、場内に愛のある笑い声が漏れる) 、アルコールの持ち込み、飲酒した状態での入場は、禁止とさせていただきます」
会場「 (愛ちゃんが、丁寧に説明している。。。) 。。。はいっ!」

 メンバーによる影ナレでの注意事項説明に、会場の隊員さんたちから「はいっ!」と、声を出しての "お返事" が入りました。
希山「公演中の撮影、録音、録画など一切禁止とさせていただきます」
会場「はいっ!」
春乃「周囲の迷惑となるような行為が見られた場合、状況により退場いただく場合がございます。あらかじめ、ご了承ください」
会場「はいっ!」

 一つひとつの説明に、「はいっ!」と、しっかりお返事をする隊員さんの姿から、声出し解禁が、どれほど待ち望まれていたのか、手に取るように分かる光景でした。
 途中、漢字に苦戦して、他のメンバーにフォローしてもらいながら話す “愛ちゃんらしさ” に会場は笑いに包まれつつ (これで会場をあっためてくれるんだから、やはり、愛ちゃんは天才です!) 、注意事項の説明が終わり、お返事での「発声練習」を済ませた隊員さん一同、いつでもスタンバイオッケー、いよいよ開演です!


●序盤:声出しお祭り騒ぎ、解放

 定刻となり、「御祭sawagi」 (MVはこちら) のイントロが会場に鳴り響き、スクリーンには桜吹雪の映像、そして、天井から伸びた真っ白なレースの「向こう側」から、純白の衣装に身を包んだばってん少女隊6人が登場しました!

 1曲目「御祭sawagi」は、昨年、ばってん少女隊史上最大規模のワンマンライブとなる中野サンプラザでのライブタイトル (御祭sawagi〜踊れ心騒げ〜/2022年 11.26、ライブレポはこちら) にもなった、"お祭り曲" です。

 イントロから力強い手拍子が立ち上がり、サビに到達したところで

 夢見ていたいんだ (オイ! オイ! オイ! オイ!)
 繋がっていたいんだ (オイ! オイ! オイ! オイ!)
 高鳴っていたいんだ (オイ! オイ! オイ! オイ!)

 と、会場全体にコールが響きました!

 さらに、
 ドンドンもっと太鼓を鳴らせ
 の所で、メンバーが手招きするような振り付けで「ほらほら、もっと来い来い!」という煽りに応えるように、会場のボルテージもどんどん上昇し、随所にコールが入っていきます。

 続く2曲目は、ばってん少女隊の楽曲の中でも屈指の "攻め曲" 「己Myself」(音源はこちら) で、全力ヘドバン。

 3曲目は、打って変わって、とっても楽しいアゲ曲「ジャン!ジャン!ジャン!」(ライブ映像はこちら) 。

上田「『想定の遥かナナメ上』ツアー、ファイナル! Zepp新宿!もっともっと声出して。。。 声枯らしていきますよー!!」
瀬田「声出しが初めての方も、一緒に盛り上がっていきましょう、さぁ、さんのーがーはいっ」

 初手3曲中、2曲 (「御祭sawagi」と「ジャン!ジャン!ジャン!」) は、コロナ禍以降リリースされた曲、つまり、"コールのお約束" が決まっていない曲でしたが、威勢の良い上田さん、そして初めての方にも優しいちゃん瀬田の煽りもあって、その場の "ノリ" で自然とコールが湧き上がり、会場は「一体感」で満ち溢れ大盛況となりました♪


 こうして "結果" だけ振り返ってしまうと、簡単に盛り上がったように感じますが、3年間やってなかった "声出しワンマン" を「今のばってん少女隊」で、果たしてどこまで成功させることができるのか?
 楽曲の方向性も変わったし、お客さんだって今日が初めてコール解禁ライブという方も大勢いたはず。
「不安」な気持ちは、第1部の開始まで、みんなあったと思います。

 そんな「やれんのか!? できんのか!? ばってん少女隊!?」な状況を、見事な形で盛り上げた6人。
 初の声出しワンマンライブは、最高の形でスタートを切ったのでありました!


●中盤①:会場全体で「Fu〜♪」

 第1部、最高の形で最初のブロックを終え、鳴り止まない歓声の中、緊張感から解き放たれたように6人が声をあげて大喜び♪
上田「Fu〜♪」
会場「Fu〜♪」

上田「は〜い (笑) 、『想定の遥かナナメ上』ツアーにお越しの皆さん、あらためまして、わたしたち。。。」
6人「ばってん少女隊ぃぃぃいいい。。。」
会場全体「だぁぁぁあああ!!!」

上田「すごい声援、ありがとうございま〜す!」
春乃「良いですね〜」
会場「 (鳴り止まない歓声) 」
上田「なんか今日、私たち、しゃべらなくても成立しそうですね (笑) 」
春乃「本当ですね (笑) 」

 歓声の中、一人ずつ、キャッチコピー付きの自己紹介。
 各メンバーの自己紹介に、「推しの名前」を精一杯に叫ぶ隊員さん一同。

上田「いや〜、みなさん声援すごいですけど、どう? りるあちゃん美舞ちゃんは今日が初めての "声出しのワンマン" だけど」
「 (開演前の) 影ナレのときから、お客さんが「はいっ!」ってすごかったです!」
会場「 (笑) 」
りるあ「はい! いつもより、めっちゃパワー来ますね!」
上田「は〜い (笑) 、今日は皆さんと私たちとの戦いですからね!」

春乃「影ナレのときも、お返事もらって、やりやすかったです (笑) 」
上田「返事だけじゃなくて、守ってくださいね!」
会場「はーい (大喜び) !」


●中盤②:声出しワンマン初の "りるみゆトーーク!"

4 南風音頭 (音源)
5 スウィンギタイ /ありがとーと
6 さがしもの
7 おっしょい!

 続いてのブロックは、ほんわか曲「南風音頭」(音源はこちら) で "うちわ" を使ってまったりと踊ったり、お祭り曲の "家元" 「おっしょい!」(MVはこちら) で会場が爆上がりするゾーン。

 特に見所は、みんなで『S』のポーズを作る、が "お約束" の「さがしもの」(ライブ映像はこちら) で、第1部は、今日だけのスペシャルver.「T」「O」「K」「Y」「O」を、メンバーで一人ずつ人文字で作り、第2部では。。。
春乃「皆さん、ツアーファイナル、今日は最後まで駆け抜けていきましょう!  おぉ。。。駆け抜けてま〜す!」

「F」「I」「N」「A」「L」、最後のりるあちゃんが、その場で全力ダッシュポーズ!
 ユーモラスでありながら、"一生懸命の若さ" あふれるその姿は、かつての我が推し:ありっさー (西垣ありさ) を思わせるようで、ライブを盛り上げる "ピンクのキャラクター" は、今もばってん少女隊に健在なのでありました!


 直後のMCでは、6人で少し話してから、声出しワンマンで初となる "りるみゆトーーク!" のお時間です。

 二人、せーので「りるみゆで〜す」と、声をそろえてから始まる感じ、ツボを理解していて素晴らしい♪

 第1部では「2人の愛称が、コールでまだ定まってない話」
 第2部では「身長の話」

 ここでは特に面白かった、第2部の「身長の話」をピックアップします。

りるあ「あの〜⤴︎  近々 (きんきん) の話をしたいんですけどぉ⤴︎  メンバーのみんなにも話したんですけど、ちょっと聞いてください!」
会場「おおお〜? なんだ〜?」
りるあ「身長がぁ。。。縮みましたぁ」
会場「な、何だってぇ〜!?」
りるあ「もう老化なんですかねぇ?」
会場「えええ?」

りるあ「縮んだ! って、りるあも『えっ!』なの」
「 (隊員さんの)『えええ?』じゃなくて、『えっ!』なんだね」
りるあ「えっと、両方の意味を含めての『えっ!』なの!」
「便利だね (笑) 」
会場「 (笑) 」

りるあ「ていうか⤴︎、身長高くなってるかなぁ、と思って測ったら、2ミリ縮んでたの!」
「もともとの背が高いから良くない?」
会場「 (笑) 」
りるあ「伸びてるかと思ったんだけど。。。158.2センチから、158センチぴったりになりました♪」

「実は私も。。。身長縮んだの」
りるあ「えっそれで縮むのヤバくない?」
は?!
りるあ「。。。いや、続けて!」

「私は、152センチなんですけど、この間測ったら、どれだけかは言わないですけど、少しだけ縮みました。でもね、測ったとき、だいぶ (頭を) 押された気がする!」
会場「 (笑) 」
「だからプロフィールは今まで通り、152センチって言います!」
会場「 (笑) 」
りるあ「というわけで、身長は縮みましたが、テンションはアゲアゲで行きましょう!」
会場「 (おお! 上手いこと言った!) 」

 テンション高めでギャルっぽいトークを展開するりるあちゃんと、その言葉の意味を、一つひとつ汲み取りながら、冷静に立ち回るしっかり者の美舞ちゃん
 好対照な二人のキャラクターが生み出す、とっても楽しいりるみゆトーーク!
 
話題が身体測定の話という、"学生らしさ" にほっこり。
 そして、二人がアイドルを楽しんでいる感じが伝わってきて、しかも今日はトークの最後を、次の展開につなげる "上手さ" を、りるあちゃんが発揮してくれました。
 身長とは逆に、"パワーアップが止まらない" 伸び盛りの二人です!


●中盤③: "鑑賞" と "ノリ" 〜3年間と、7年半〜

8 わたし、恋始めたってよ!
9 Bright & Breezy
10 沸く星
11 和・華・蘭
12 YOIMIYA
MC
13 OTOMEdeshite
14 Dear My Blues

 続いての2ブロックは、ばってん少女隊の "振り幅" をたっぷりと堪能できる素晴らしいステージでした。

 8〜12 は「わたし、恋始めたってよ!」(MVはこちら) で、時計の針が巻き戻り、そして、最後に "夏の前夜祭" を歌う「YOIMIYA」(MVはこちら) で締める。
 すなわち、一旦時間を戻し、コロナ禍の時代に磨き上げた "目で楽しめる" 楽曲群 (8〜12) をノーミスでクールに披露してみせる、圧巻のパフォーマンスが繰り広げられました。

 衣装チェンジして、肩と腰に、キラキラ光る "クロス的なもの" (ファッションに疎いおじさんでごめんなさい) を身につけているのですが、照明は控えめで、あえてしっかり見せない感じに "ばってん少女隊らしさ" を感じるステージでもありました。

 MCを挟み、「こんなに自由に楽曲で遊ばせてもらう機会はなかなか無い」(by 第2部の上田さん春乃さんトーク) という2曲 (13〜14) 。
「OTOMEdeshite」(ライブ映像はこちら) で、大きなぬいぐるみなどを持ち寄って、みんなでわちゃわちゃしたり、「Dear My Blues」(ライブ映像はこちら) で、マイクスタンドを傾けて、仲良くくっついたりしながら「音楽を楽しむ」ステージで、エンディングへ向けて、ばってん少女隊の "鑑賞" と "ノリ" の両方の振り幅をしっかりと魅せてくれました。


 第1部のMCでは、せっかくの機会だから、と上田さんに促され、りるみゆ二人が、それぞれ観客にレスを送り、「美舞ちゃ〜ん!」「りるあちゃ〜ん!」と、隊員さんから名前を呼んでもらう一幕も。
「夢だったんです。自分の名前を読んでもらうの」

 大人組4人は活動開始直後から体験できた、コール&レスポンス。
 ご時世柄、それが許されなかった二人にも、今日、ようやくその機会がやってきました。

 この3年間、色々ありました。
 ・奇跡のアルバム「ふぁん」リリース
 ・ばってん少女隊の曲が街中に鳴り響く "OiSa現象"
 ・みんなでりるみゆの成長を見守る時期
 ・数々の名曲が集まって生まれた最新アルバム「九祭」

 様々な出来事を思い起こさせる2ブロックのラスト「Dear My Blues」で、美舞ちゃんが歌い上げた「駆け出して気づくだろう 脈打つ高鳴りを」に続いて、愛ちゃんが歌った「つまづいたら泣けばいい」
 最年少と最年長。どちらも、伸びやかな歌声で、ばってん少女隊が歩んできた「7年半」の歩みがぎゅっと詰まったような、素晴らしいパフォーマンスでした。


●終盤:アイドルは歌い踊るよ MUSIC

 最高の盛り上がりの中、第2部では「OTOMEdeshite」の早口パート:「バカバカ、でもでもね〜、をちゃんと言えるか選手権」をやりあう一幕 (6人の「さんのーがーはいっ」がひたすら尊かった) もありながら。。。
春乃「これ、いつもは私とりるあちゃんがやってるパートだけど、いつか、理子もやってね」
上田「。。。でも、皆さんはきいなりるあちゃんのが聴きたいですよね?」
春乃「でも、"いつか" さ」
上田「そうね。"いつか" ね」
希山「大人の "いつか" は "来ん" って聞いたよ」
会場「 (笑) 」
上田「でもっ、まだ子どもかもしれんし」
希山「じゃ、信じる!」
会場「 (笑) 」

上田「それじゃ、りるあちゃん、ここで皆さんにお知らせを」
りるあ「 (急に悲しそうな表情で) 残り、3曲となりました。。。」
上田「表情上手いね (笑) 。はい、美舞ちゃんも」
「 (悲しそうな表情で) 残り、3曲となりました。。。」
会場「えええぇぇぇ」
上田「えええぇぇぇって言われても、どうにもならないんですけどね!」
会場「 (笑) 」
上田「は〜い (笑) 、最後に、踊れる3曲です!」

15 虹ノ湊
16 禊 the MUSIC
17 OiSa

 6人が横一列に並ぶ「虹ノ湊」(MVはこちら) のフォーメーションに着いた "一瞬の空白" に、客席から「美舞ちゃ〜ん!」と、「推しの名前」を呼ぶ黄色い声援がありながら、最後のブロック:素晴らしい "結びの3曲" が披露されました。

 天井からの照明が、ステージだけでなく、観客席も明るく照らし、会場全体が「一体」となってブチ上がる「虹ノ湊」のサビで、一生懸命にワイパーする隊員さんたちの「ペンライトの海」が、6人の目の前に広がっていたことでしょう。


 本編終了後、第2部のアンコールでは、コロナ禍前から歌い継がれてきた、最強の2曲が披露されました。

もう一献(アンコール)
1 ばってん少女。
2 ますとばい!

 "声出し" として、今日イチの大盛り上がり。
 "火薬の量" が違います。
 イントロがかかった瞬間、ギアがぐんっと上がって、会場全体にフルボリュームで鳴り響く大コールの嵐。

 アイドルの曲は、観客とともに育てるもの。
「ばってん少女。」(MVはこちら) は、ばってん少女隊最初のオリジナル曲であり、つまり、最も時間をかけて大切に育てられてきた、鉄板曲です。

 そして今日、その「ばってん少女。」最新バージョンへのアップデートの "スパイス" を用意してきたのが、我らが天才:愛ちゃんでした。
 1番サビ終わり、間奏のメロディにあわせて、今日の会場:東京に合わせた "節回し" を披露。
 →「満員電車に揺られ〜て、お江戸を目指して、ま〜い〜る。粋でいなせな、おいら! がってん承知! (オイ! オイ! オイ! オイ!) 」

 MCで、以下の通り初出しとなる、今後の "新たなる挑戦" の告知を挟んで。。。

夏の東福Zepp/BATTEN 音楽の日〜隊員と作るリクエストライブ〜
  福岡・Zepp Fukuoka/8月11日 (金祝)
  東京・Zepp DiverCity/8月20日 (日)
ばってん少女隊史上最大規模を更新する単独ライブ/12/17 (日) 年末公演
東京・TOKYO DOME CITY HALL/12月17日 (日)

 続いて、「ますとばい!」(MVはこちら)
 ばってん少女隊が、初めて「僕ら」という一人称を使った楽曲です。

 僕らは挑む 何度でも挑む
 野心を乗せて 七つの海渡る

 解釈すれば、「自分たちだけ」でなく、「ファンの方々と一緒に」、可能性を広げていこう、というメッセージ。

 ファーストアルバムのタイトル曲であり、リリース時の2017年から約6年、強くなったばってん少女隊が、最高の煽りを観客席へ浴びせてくれました。

春乃「まだまだ声出せますよね!」
上田「私、"今日は声枯らそう" って言ったんですよ!」
瀬田「この曲のためにとっといてくれたんじゃない?」

 この煽りに応えて、会場大揺れ。
 Zepp Shinjuku (TOKYO) は、キラーチューンによって大盛り上がりとなるのでありました。


上田「いや〜、もう何年越しっていう感じで、コールしていただきましたが、いかがでしたかぁ〜!?」
会場「いえぇ〜い (最高〜) !」
上田「夏の8周年記念ライブ (7.8@福岡・キャナルシティ劇場) や、今日新たに発表したライブなど、これからも皆さんと、また最高のライブをやっていけたらと思います!
 それでは以上、わたしたち。。。」
6人「ばってん少女隊ぃぃぃいいい。。。」
会場全体「だぁぁぁあああ!!!」


■雑感

●その①:新曲/タイトル不明 (エレクトロあんたがたどこさ)

 第1部、第2部ともに、ダブルアンコールで新曲の披露がありました。
 童歌 (わらべうた) 「あんたがたどこさ」をモチーフとしたエレクトロポップ。
 弾けるようなビートから始まって、ボールを使った振り付けや、ピョンピョン飛び跳ねるフォーメーションダンス、花いちもんめ的な動きもあり。

 日本の文化をアップデートしたら、こんなにオシャレでカワイイ、エレクトロポップが出来上がりました♪
 そんな感じの、BATTEN Recordsに、またもやクセになる世界観のキラーチューンが仲間入りです。

 会えてラッキー
 恋してハッピー
 合わせてラッピー

 あんたがたどこさ♪

 帰り道、こんなフレーズが頭の中をループしっぱなしでした (巨大なビニールボールが、この曲に乗って、ライブ会場中を跳ね回ってる未来まで見えました♪ ) 。
 この曲も有線を始め、各種媒体でバズるでしょう!

 音源公開が楽しみです。

●その②:コールについて

 コールは「歌詞カード」に載っていないし、公式動画で「この曲のコールは、こうです」と定義されているものでもありません (少なくともばってん少女隊の場合は) 。

「現場」にしか無いものだから、今日、3年ぶりの "声出しワンマン" で、「この曲のコールって、こうだったな。。。」と思い出しながら観ていた隊員さんは少なくなかったのではないでしょうか (おっさんは、完全にそうでした) 。

 なんというか、現場で「自由に作られていくもの」だから、はっきりとまとめられる性質のものではないし、天才:愛ちゃんのように、今でもアップデートをし続けていくものでもあります。
 (一方で、昔のコールを知って、今後の「現場」に活かそうとしてくれる隊員さんの姿も、今ツアー期間中、何度か目にし、素晴らしいことだ、とも感じました)


 そして今日、「コロナ禍になる前」からばってん少女隊に声援を送っていた隊員さんと、「コロナ禍以降」に現場へ来るようになった隊員さんの声が、一つに重なりました。

 今後、もっと "コール現場" を重ねれば、ばってん少女隊は、さらなる「最高」を、隊員さんとともに作っていける、そんな可能性を感じたライブでした。


●その③:懐かしい未来

 ばってん少女隊の単独ライブ、おっさんは去年の中野サンプラザ (2022年 11.26) 以来でした。
 いや~、関東での単独ライブは久しぶりでしたねぇ。
 半年ぶりですよ。スタプラフェス (2023年 1.14@横浜アリーナ) を逃したら、全然観ることができませんでした。

 去年は2月に「11.26@中野サンプラザ」を発表して、それ以降、何度も関東でライブやってくれましたけど。。。
 今年は、台湾に2回行って、タイにも行ったし、ぐーぐうで韓国ロケもやって、夏にはフランス・パリに行くそうじゃないですか。

 もう、ワールドワイド。活動規模が全然違います。


 もはや、日本の中の「会いに行ける」アイドルじゃない。
 その枠内に収まらない、
 海外から見た「会いに来る」アイドルに進化しているんですね。

「関東来ないぷー」

 とか言ってる場合じゃありません。

 国境を越えて、広い世界を見ろ、そして、自分で決めろ。
 観てから決めろ! 私たちがアイドルだ! ばってん少女隊だ!
 そんな声が聞こえてきそうです。

 そして、単独ライブにコールが帰ってきました。

「ますとばい!」で大合唱した、懐かしくも新しい響き。
 "七つの海 渡る" ばってん少女隊へ、隊員さんの声援が響く。
 舵を取れ! 帆をあげろ! いざ進め!


 ちなみに、ライブ終演後、これまで "当たり前" だった規制退場もありませんでした。
 スタッフさんから「出口に段差がありますのでお気をつけください」という声かけがある程度。
 久しぶりの、この感じ。
 ゆっくりゆっくり、みんなで会場を出る。
 本当にお祭りが終わった後みたいな、この感じ。


 懐かしい未来が、目の前に広がっています。
 そして、ばってん少女隊が突き進む未来は、輝いている。

 そんな期待を込めつつ、最後に、この3年間、ライブを開催するのに、かつて無かった色んな準備、配慮に尽力されてきたスタッフ、関係者の皆様に感謝を申し上げ、レポを締めたいと思います。
 最高のライブ、ありがとうございました。

 さしあたり、愛ちゃんのブログ読んで、寝ま〜す。



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