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◇今月の隊員さん◇ 特別編:クドーさん (道の駅むなかた開発部長)

【プロフィール】--------------------------
男性、40代、職業:会社員、福岡県在住
ツイッター●https://twitter.com/@kudo_0910
隊員歴●2017年5月から
主なアイドル遍歴●ミー(ピンク・レディー)、小泉今日子
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 クドーさんは、ばってん少女隊が観光大使を務める宗像市の「道の駅むなかた」の開発部長さん。現在、九州の良さを伝えることを指針に活動しているばってん少女隊だが、あらためて振り返ると、2020年1月にGuuGoo チャンネルで公開された「”脱・箱入り娘”宣言」動画 (※1) 内の緊急会議、および同年2月に公開された「瀬田さくら、道の駅むなかたで本気お手伝い」の動画 (※2) が、重要な起点となっていると感じられる。
  「道の駅むなかたで本気お手伝い」の中でコーディネーターを務め、その後も、感染症拡大のためエンタメ業界が苦境に立たされる中、ばってん少女隊に数々の活躍の場を提供してくださった、道の駅むなかたのクドーさんに、ばってん少女隊と、宗像市について語ってもらった。

(※1)「”脱・箱入り娘”宣言」 
youtu.be/xBLON2fC-rI】 (2020年 1.23公開) 
 ビクターとのメジャーレーベル契約解除等、様々なことが起こった激動の2019年、4月以降のばってん少女隊の ”裏側” を収めた動画。
 今後どのように活動していくか方針を検討する緊急会議で「九州が好きだし、もっと良さを知って発信したい」という意見が出た (52:43〜53:52 ) 。

(※2)「瀬田さくら編:道の駅むなかたで本気お手伝い」
 #1【youtu.be/mHl-pOY6vk0】( 2020年 2.18公開 )
 #2【youtu.be/rXLORmYPhkM】( 2020年 2.20公開 )
 (※1) に続いて、メンバー個々の提案に基づき、いくつかの動画が制作された。
 瀬田さくら編は、観光大使であるにもかかわらず、宗像の良さをよく理解せず活動してきたことを反省し、宗像でも有数の人気スポットである道の駅むなかたで「お手伝い」をして、地元の方々とふれあいながら、その良さ、発信方法を学ぼうという主旨で撮影されたもの。



■ ”ひとりの社会人” としての「本気お手伝い」

 福岡県宗像市、道の駅むなかたで開発部長をしている、クドーと申します。
 ばってん少女隊さんには、道の駅むなかたで様々なイベントを行っていただき、色々な思い出があるんですが、まずは2020年1月25日に撮影された瀬田さくらさんの「道の駅むなかたでの本気お手伝い」の話から始めましょうか。

 時系列で言うと、年明けくらいに撮影のオファーがあったのかな。事前にどんなイメージの撮影か大まかには聞いていたんですが、撮影日の2日前、GuuGoo チャンネルで「”脱・箱入り娘”宣言」の動画が公開され、オファーの経緯というか、どんな思いでこの企画が始まったのかを知ることになりました。
 ばってん少女隊のみなさんが、かなり緊迫感ある雰囲気の中で運営の方に意見しているシーンから始まり、今後どのように活動していくか、緊急会議をされていて。
 それぞれ意見はあったけれども、瀬田さんが真剣な表情で「地元の農家さんのお手伝いをしてみたい」と言っているのを観て、これは受け入れる私たちも、きちんとしたものをお伝えしないと、失礼だな、と思ったんですね。

 どんな仕事でも「プロ」がいて、一生懸命に仕事をしている。道の駅むなかたにも、色んな「プロ」のスタッフがいます。お客様に商品を手に取っていただくために、様々なことを考えて働いています。
 アイドルも、自分自身が商品であり、お客様に関心をもっていただくために、日々様々な努力をされていると思います。
 全然違うようですが、根底には通ずるものがあると思う。
 動画では入ってなかったですけど、朝の打ち合わせの時点で、そんな話をしました。道の駅むなかたで働くスタッフの姿から、今後の活動に活かせるものを持って帰っていただければっていうふうに、瀬田さんにお伝えしたんですよ。
 なんというか、アイドルというより、”ひとりの社会人” として接した感じです。同じ社会に生きる、先輩として。。。って言うと偉そうですが (笑) 。
 ただ、あの撮影は「台本」は一切なかったですし、どんなプランで「お手伝い」してもらうかは、正直、手探りで始まりました。


■「宗像市観光大使を務めています、ばってん少女隊の瀬田さくらと申します」

 まず、朝礼で瀬田さんは「ばってん少女隊、だぁー!」とやって「はい、瀬田さくらです!」と自己紹介しました (【#1】12:08〜13:20) 。一瞬シーンとなり、スタッフも戸惑っていましたが、全然知らない大人たちの中で、いきなりそういうことができるって、すごいことですよ。
 そもそも瀬田さんは、魚が苦手っていうのを私は存じ上げなかったので、魚の試食コーナーのところで「はい、食べて」と渡してしまったんですけど、彼女はあの場ですぐ食べましたからね。後から聞いて「えっ、魚苦手だったの?」ってなりましたけど。 
 どんな場所でも全力でやろうとする姿勢がありました。だから、現場での細かい指導は吉田係長がやっていたんですけど、早い段階で「ここは自分でやってみて」とか「任せてみよう」という気持ちになったんじゃないですかね。
 とはいえ、やはり、アイドルですから。万が一お客様とトラブルがあってはいけないので、遠くから私が常に見守って、何かあればすぐ飛んで駆けつけられるようにはしていました。あの日は撮影ということで、1日時間を空けていましたので。

 ただ一方で、詳細は動画を観ていただければ分かりますが、瀬田さんもいきなり何でもできたわけではなく、最初はお客様への声がけができない場面 (【#1】19:02〜19:47) があったり、緊張されていました。当たり前ですよね。だって、撮影当時、彼女はまだ高校生ですよ。
 でも、試食コーナーを担当する、うちの ”看板娘” 松山さんの「ご試食いかがでしょうかー!!!」という、威勢の良い声量に背中を押されたのか、最初はできなかった声がけも積極的に行えるようになり、どんどん壁を乗り越えていきました。
 最終的には瀬田さん一人でポンカンの試食コーナーを担当してもらって、お客様からの質問にもしっかりと答えながら、多くのポンカンを売ることができました (【#2】4:01〜7:41) 。
 普通は、あんなに早くお客さんとなじめないですよ。普段、アイドルとして活動されている経験が活きたんだと思います。
 道の駅むなかたのスタッフとして、すごいスピードで成長されていく姿、そして「自分は、普段は宗像市観光大使を務めている、ばってん少女隊瀬田さくらと申します」ということまで、お客様に伝えようとする「熱意」に、最終的にはお迎えする私たちの方が刺激を受けた、そんな1日になりました。


■道の駅むなかたを訪れる、隊員さんたちの姿

 その後も、道の駅むなかたで、様々なイベントが行われました。
 どのイベントも思い出深いですが、屋外でイベントを行うので、毎回天気が心配になります。で、いつも直前まで雨予報なのに、当日になると暑いくらい晴れる。不思議と毎回そんな感じですね。

【2020年度以降、イベント一覧】

  1.  道の駅むなかたで歌って踊って食べまくろう!公開生放送 By GuuGoo (2020年 7.19)

  2. 「FREEな波に乗って」リリースイベント (2021年 7.4)

  3. 「虹ノ湊」リリースイベント (2022年 7.16)

 ばってん少女隊さん x 宗像市のイベント企画自体は、GuuGooさんや、宗像市の観光協会等で、ある程度方向性を決めた後で、「じゃ、クドーさん、ここで時間があるので、試食の司会やってください」とか振られる感じです。なので、どんな経緯で企画が立ち上がるとか、そういうところは私は関与してないんですが。

 実は一度、取引先の営業担当の方に、イベントの様子を観に来てもらったことがあるんですよ。昨年行われた「FREEな波に乗って」のリリースイベントのときです。
 リリースイベントの優先観覧エリア入場券と引き換えに、道の駅むなかたでの1,000円以上のレシートを条件としていましたが、全国から集まる隊員さんたちが、どんなふうに商品を買っていかれるか。ばってん少女隊さんのイベントに参加されるということもあって、隊員さんたちは、みなさん楽しそうに商品を選んで買っていかれます。その様子を観てもらいたかったんですね。
 我々がおいしいと思って販売している商品を喜んでいただき、リピーターになってくださる隊員さんもいます。普段から道の駅むなかたでお買い物をして、SNSで「わかめドレッシングがおいしい」とか「宗像たるたるソース、何にでもあう」など、うれしいコメントをいただいています。
  ”観光大使効果” というか、そういうところを肌で感じられる1日でもあるので、取引先の営業担当さんに観てもらって「道の駅むなかたでは、こんなこともできるんだな」と思ってもらえば、将来的に何か企画のご提示をいただけるかもしれません。
 イベント当日には店内のディスプレイなど、スタッフみんなが準備したものを、隊員さんがSNSで拡散してくださるので、その点も色々工夫を凝らしてやっている部分ですね。


■クドーさん自身の来歴

 福岡出身ですが、生まれたのは愛媛県です。母親の実家がそっちだったので。それから、奈良、大分と引っ越して、5歳のときに福岡に来ました。
 現在、私は身長が185cmありまして、昔から背が高く、小学生のときは水泳、ソフトボール、中学生のときは部活でバレーボールをしていました。高校生のときは、意外に思われることが多いんですけど、吹奏楽部でトロンボーンを吹いてました。
 バレーボールを続ける選択肢もあったんですけど、すごく練習が厳しいと聞いたので、文化系の吹奏楽部へ。ところが、入ってみたら、マーチングバンドという、隊列しながら演奏するのを積極的にやるクラブで、毎日腹筋を200回やるとか、体力作りからがっちりやる体育会系のクラブだったので、面食らいましたね (笑) 。当時は、今と同じ身長で体重が70kgくらいしかなくて今より断然スリムだったので、本当に大変でしたよ (笑) 。
 両親が小売業をやっていた影響で、将来は自分も同じ道に進みたいと思っていました。だから大学は商学部へ。特に関心があった小売業やレストランなど食品関係の会社に就職して以来、25年間ずっと食品に携わる仕事をしています。

 会社が変わったり、転勤したりで、九州を中心に色々なところに飛んで、佐賀、熊本や長崎、下関や山口市内、福岡も北九州市や福岡市など、様々な土地で生活しました。引っ越しは、30歳過ぎまでに10回以上しましたね。
  「株式会社 道の駅むなかた」で働くようになったのは2017年5月から。実は、宗像市へきちんと来たのは、そのときが初めてでした。宗像市観光大使をされているばってん少女隊さんについても、そのとき初めて知った、という感じです。
 びっくりしたのが、観光資源がすごく豊富で、様々な特産品が四季折々にあることです。色んな土地で生活してきましたけど、お世辞抜きで、今までで1番良いところにたどり着いたという実感があります。
 ある意味で、私は「外からやってきた人間」なので、宗像市の良さをより感じられるのかもしれませんし、だからこそ、その良さをもっと多くの人に知っていただけるようにPRしたいと思ってるんですよ。
 なので、せっかく観光大使がいるのに、なぜもっとPRしてもらわないの? とも思っていました。そんな中で、観光大使就任のきっかけを作った市役所職員のT氏 (※1) や他の職員さん、宗像市議会で観光大使について様々な提案をされている安部議員 (※2) などとお話をする中で、色んなイベントのお話をいただくようになったんですね。

 (※1)  ◇今月の隊員さん◇ 特別編その①:T氏 (福岡県宗像市職員・観光大使仕掛人)
(※2)  ◇今月の隊員さん◇特別編その②:安部よしひでさん (宗像市議会議員)

■地元九州への愛

 仕事をする上で大切にしていることは。。。自分自身が、売っている商品のことを「好き」と思えるか。この話は瀬田さんにもお話ししましたが、とても大切なことだと思います。
 私自身、新卒で全国チェーンのスーパーに就職し、25歳で売り場の責任者を任せてもらいました。自分で言うのも恥ずかしいですが、その業界では異例の若さでの抜擢だったので、周囲から心無い言葉もかけられました。「お前は誰か重役の親戚なのか?」とか。
 次に転職したレストランでも店長を任せてもらったり、その次に働いたスーパーでも最終的にエリアマネージャーを担当させてもらいました。私なりに努力して結果を出してきたつもりです。
 そして、どこへ行っても、自分自身の仕事に対する向き合い方が大切です。自信をもって、自分の商品を「好き」と言えるくらい、商品の良さを理解できているか。そこが大切なんだと思います。

 ばってん少女隊さんは、今月の19日にNEWアルバム「九祭」をリリースされるんですよね。九州各県の良さを感じられるアルバムだと聞いています。
ばってん少女隊」というグループ名の示す通り、彼女たちの商品は、彼女たち自身であると同時に、地元九州の魅力ですよね。
 先述のように、私も転勤で九州・山口をあちこちに転勤しましたので、行った先でまずその土地を知り、体験し、魅力を発信していくということをしていました。
 2019年の「”脱・箱入り娘”宣言」動画の緊急会議で、希山愛さんが「九州が好きだし、地元の良さをもっとたくさん知って、それを発信できるようになりたい」と話す場面がありましたね (52:43〜53:52) 。
 自分たちの商品を「好き」と思えるか。そのことに向き合っての発言だと思います。彼女たちは、あの若さで、そういう本質的なことに気づいて、ローカルアイドルとして活動している。本当にすごいことだと思います。

 そして、彼女たちの活動をきっかけに、隊員さんたちが九州の様々な場所を観光され、その一つとして宗像市に訪れて、宗像大社で "聖地巡礼" されたり、道の駅むなかたへ来てくださる。非常にうれしいことです。
 以前、私は道の駅むなかたの営業部長だったので、店長みたいな感じで店内の売り場に立っている時間も多かったんですが、今は開発部に所属していますので、売り場に立つ時間は基本的にはありません。
 開発部の仕事は、一言で言うと「"道の駅むなかたの店内以外" で宗像産の商品を召し上がっていただける方法を増やすこと」ですね。
 例えば、オリジナル商品を作って、オンラインショップ販売や、ふるさと納税の返礼品に登録したり、地域の出張販売に行ってPRや販売をする等。あとはスーパーや百貨店、観光施設等に商品を卸す、といったことをやってます。

 そんなわけで、現在、私は店内の売り場にいないことも多いですが、サービスカウンターなどから「クドーを」と、呼んでいただければ、お話しさせていただくこともできますので、遠慮なくお呼びください。
 正直、道の駅むなかたは、目的地でないと来れない場所にあります。何かのついでにちょっと寄ろうか、という立地でもないので、その分、ご来駅いただいた際には、少しでも楽しんでいただきたいですよね。
 旅先でちょっと誰かと会話するだけでも、思い出の一つになったりしますから、こんなおじさんでよければ、時間が許す範囲内で、ご対応させていただきます。
 みなさまのご来駅を、従業員一同、これからも心よりお待ちしております。





【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
 「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


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