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「今月の隊員さん」を5年やって

 隊員さん (ばってん少女隊ファン) に、ばってん少女隊を好きになったきっかけや、推しの魅力、そして普段の生活の中で、どんな風にばってん少女隊を取り入れているか等を聞いていく「今月の隊員さん」、2018年4月に始めて、5年続けることができました。
 ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
 どうもありがとうございました。


■なぜ「今月の隊員さん」をやっているか

 ”ばってん少女隊に興味を持っているけど、まだ現場に来たことのない方” に向けて、現場にいる隊員さんのお話を発信することで「楽しそうだな、自分も現場行ってみても良いかな」と思ってもらえたら最高。
 そんな目的でやっています。

 要するに「新規獲得」の草の根運動です。

 毎回節目で書いてることですが、大事なことなので、今回も書きました。

■我が町で起きた「寺田事件」とは?

 ばってん少女隊がタイに行っていた、今年の2月4日と5日、私は実家の広島県へ帰っていました。
 コロナ禍もあり、だ〜いぶ久しぶりの帰郷です。

 地元をふらふらと、母校の小学校〜中学校と廻ってるうちに、私の人生初のアイドル:広末涼子さんにまつわる、ある思い出がよみがえってきました。

寺田事件」です。

 日本史では幕末の「寺田屋事件」が有名ですが、我が町 (というか、私の中) では、広末涼子さんが「MajiでKoiする5秒前」で歌手デビューした1997年に起こった「寺田事件」が、試験に絶対出るレベルの大事件なのです。

寺田事件」とは。。。

 中学校の同級生に、寺田君向島君という、"ちょっとさえない男子2人組" がいました (「ちびまる子ちゃん」の、永沢君藤木君みたいな感じだと思ってください) 。

 当時、日本中の中高生男子がトップアイドル:広末涼子さんのファンでしたが、やはり思春期、好きなアイドルを公言するのは恥ずかしいことでした。
 私もそうでした。

 そんな思春期真っ只中の私たちの間で、「寺田の部屋には広末涼子のポスターが貼りまくってある」という噂が広まりました。多分、噂を流したのは相方の向島君

 そして、この噂に、同級生のよっちゃんが食いつきます。
 よっちゃんは、寺田君向島君とは全然違うタイプの男子で、運動神経抜群、後に、野球で大学へ進み、ノンプロ (社会人野球) でもプレーして、プロ野球のドラフト候補にも名前が挙がるほどの実力者になる、我が中学校の、バリバリの「一軍」でした。
 普段から鍛えているので、筋肉ムキムキ。不良ではなかったけど、ケンカすれば間違いなく学校のトップに君臨するだろう、そんな人物でした。

 ある日よっちゃんが、寺田君にこう言ったそうです。

(以下、ゴリゴリの広島弁です)
よっちゃん寺田ぁ! お前、部屋に広末のポスター貼りまくっとるらしいのぉ! お前、そんなに広末好きなんか?!」
 腕っぷしの強いよっちゃんから煽られ、寺田君も最初はおとなしくしていたそうですが。。。
よっちゃん「 おい、どのくらい好きなんや?!」
寺田君「 どのくらいって言われても 。。。」
よっちゃん「ワシが東京行ってからのぅ、広末殴っちゃろうか?! 」
寺田君「 。。。え?」
よっちゃん「ワシが広末殴っちゃろうかぁゆーとるんよぉ! 」

 なぜこんな意地悪をするのか。
 今思えば、多分、よっちゃん広末涼子さんのことが好きだったんだと思います。
 今で言う「同担拒否」。「広末涼子さんを好きなのは、自分だけで良いのだ」みたいな感情で、寺田君を煽っていたのだと思います。

よっちゃん「おい寺田ぁ 広末殴っちゃろうか?! ワシが東京行って殴って来ちゃろうか?!」
 そんな風に、よっちゃんに詰め寄られ続け、とうとう寺田君は大声でキレたそうです。

寺田君「行けるもんなら行ってみーや! 東京行って来てみーや! お前なんかが広末に会えるわけないじゃろうが!」

 大切な「推し」を傷つける言動をとられた寺田君は、たった1人でよっちゃんに立ち向かっていったのです。

 そして。。。

 数秒後、ボコボコにされた寺田君が床に転がっていたそうです。
 寺田君がキレた直後、よっちゃんの拳がさく裂。
 それはもう見事なワンツーパンチだったそうです。


 私は、この現場を直接見たわけではないのですが、一部始終を伝え聞いたとき、広末涼子ファンとして込み上げるものがあり、
寺田君。。。お前。。。がんばったなぁ。。。!」
 そう思わずにはいられなかったのでありました。

 以上、我が町で起きた「寺田事件」でした。


■「今月の隊員さん」の原体験

 現在、私は九州・福岡を拠点とするローカルアイドル:ばってん少女隊を応援していて、隊員さんにお話を聞いていく「今月の隊員さん」をやってるわけですが。。。
 同じものが好きな人の話を聞きたい。その原体験というかルーツを掘り下げていくと、それは「寺田事件」にあったように思います。

 中学卒業後、私は寺田君 (ついでに向島君) と、同じ高校に進んだのですが、3年間別のクラスだったこともあり、ほとんど会話することもなく、広末涼子さんについて話すことも最後までありませんでした。
 でも、あの「寺田事件」について、「お前、がんばったよ! 同じファンとして、寺田君のことを誇らしく思うよ!」と、一言伝えたかったなぁ、と思います。

 寺田君、今でも広末涼子さんを好きでいるかな?


 ところで。。。

 ばってん少女隊春乃きいなさん、ソロコン (2023年 2.12@福岡・DRUM LOGOS) で「MajiでKoiする5秒前」をカバーしたそうですね。
 春乃きいなさん広末涼子さんについては、わたくし過去に2人を重ねる記事を何度か書きましたよ。ええ。

 (どれも、ざっくり言えば「春乃きいな広末涼子は似とるんじゃ」という内容なんだけど、未読の方は、よかったら読んでみてね)


 春乃きいなさんのソロコンのサブタイトルが「アイドル謳歌の日!」と聞いたとき、私には「広末涼子の曲を歌うぞ」という「前フリ」にしか思えませんでした。

春乃きいな x アイドル謳歌 = 広末涼子のカバー
(ここ試験に出ますよー)

 でも、行かんかった。。。
 なぜなら、実家へ帰って、部屋を片付けた結果、毎週水曜日23:25からやっていたラジオ番組「広末涼子のがんばらナイト」を録音したカセットテープが多数見つかったからです。
 この2月、わたくし、東京に帰ってから、そのカセットテープを、ず~~~っと聴き返していて、「今」を生きていなかったんです。
 毎日が90年代。
 だから、行かんかった。
 行かんかったんです、テニス。

 そういうわけで、
 広末涼子さんのラジオの話とか、26年越しに「MajiでKoiする5秒前」を開封した話とか、もっとしたいけど、それは一旦別の機会にするとして。。。

■特別なエピソードは必要ありません

寺田事件」について、ステレオタイプを恐れずに言うと、私はよっちゃんの気持ちも少しだけ分かります。
 暴言・暴力はダメだけど、あの頃はまだ視野が狭かったというか「広末涼子さんを好きなのは、自分だけで良い」という気持ちを、私も少なからず持っていたように記憶しています。
 若かった。まだまだ心がピンチケ (※) でした。

(※)「ピンチケ」
若いアイドルファンを揶揄して呼ぶ言葉。AKB劇場の高校生以下割引入場券がピンク色だったことから。

出典:「アイドルのいる暮らし」01 童貞ゾンビ編(電子書籍位置No.3526)


 もし、あの頃の私たちが、お互いに相手の行動や考え方を尊重しあうことができていたら、あんな暴力沙汰は起きなかっただろうと思います。

「今月の隊員さん」で、私が重視しているのは、実はこの点です。

 すごく変わった人の話を聞きたいわけでもなければ、強ヲタ自慢が聞きたいわけでもありません。普通で良いんです。
 普通の人たちが、気持ち良く現場を楽しむため、お互いを尊重し、マナーを守って行動する隊員さんの姿を、真っ当に伝えたいと思っています。


 10人の隊員さんがいれば、10通りの推し方•人生があります。
 その一部を「今月の隊員さん」として、記事にさせていただいているわけですが、その楽しさが、まだ現場に来たことのない方に届き、現場に足を運ぶきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。

 古参隊員さんや、新規隊員さん、そしてばってん少女隊を支えるスタッフさん、そしてそして、何よりばってん少女隊への最大限のリスペクトをもって、これからも「今月の隊員さん」を続けていきたいと思います。

 そんなわけで、当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方はhttps://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


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