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◇今月の隊員さん◇ 第92回:変おじさん

【プロフィール】-----------------------
男性、40代、職業:公務員、沖縄県在住
ツイッター●https://twitter.com/hennaojisandesu
隊員歴:2021年4月から
主なアイドル遍歴:ももいろクローバー、Rev.from DVL、9nine
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 変おじさんは、沖縄県在住、48歳の男性隊員。柳美舞さんが小学生の頃在籍していた、前事務所時代から応援を続けている、”柳美舞最古参” の一人だ。
 さらに、路上時代のももいろクローバーを知る、”最古参ノフ” でもあり、古参マウント取り放題な経歴の持ち主なのに、とても謙虚な人柄で「特ダネになるような話はありません」と笑う彼に、柳美舞さんとの思い出や、いつも現場で着ている「変なおじさん」のTシャツの話など、様々に語ってもらった。


■「可愛い」というより「美人」

 柳美舞ちゃんを推すようになったのは2017年、SNSで流れてきた画像を観たことがきっかけです。
 6年前ですから、美舞ちゃんは小学四年生の頃ですね。APC (正式名称:アクティブパフォーマンスクラス) というグループに所属していることも知り、すごい美少女がいるんだなぁと思って福岡へ遠征したのが、5月の単独ライブ (2017年 5.6@博多リバレインホール) です。
 もともと自分は、事務所の先輩グループであり、橋本環奈さんがいたRev.from DVLを推していたのですが、グループは2017年3月に解散。タイミングとしては入れ替わりくらいの時期でした。
 初めて実物を観て感じた、美舞ちゃんの第一印象は「可愛い」というより「美人」。
 まだ小学生でしたけど、端正な顔立ちで、パフォーマンスもグループの中で1番躍動感がありましたし、良い意味で「幼さ」を感じさせないところがあったように思います。

 上に貼ったのは、APCが出演したイベント (2018年 10.28@雁の巣レクリエーションセンター) で、自分が撮影した写真です。
 素人が撮った写真なのでお恥ずかしい限りですが、このときまだ11歳だった美舞ちゃんが当時から大人びているというか、際立った美しさの持ち主であることがお分かりいただけるかと思います。
 コメントにある「手裏剣は5回中0回」というのは、イベントでは様々な屋台が出ていて、その中に手裏剣ゲームがありました。ライブ前にAPCメンバーが遊んだらしく、美舞ちゃんは「5回投げたけど、的中は0回だった」と話していた、という文脈です。
 つまり、イベント会場で一般のお客さんに混じって、メンバーも屋台で遊んでいる。そんな感じで地域のお祭りに参加したり、定期的に行う単独ライブのタイトルにも「発表会」という名前が付いているなど、美舞ちゃんがいたAPCとは、そういう、”レッスン生グループ” でした。

左:APCライブvol.6のパンフレット表紙
右:開くとメンバー紹介の中に柳美舞 (10)


■APC時代と現在の類似点

 APCというグループが具体的にどんな活動をしていたかは、過去に「今月の隊員さん」に登場された、ほしさん (※1) 、しんのすけさん (※2) という、自分よりもっと昔からAPCを推されていた方々が、柳美舞ちゃんのデビューステージから振り返ってお話しされているので、詳細は以下を参照いただくとして。。。

(※1◇今月の隊員さん◇ 第70回:ほ🍅し(ばりかた新規さん )
(※2◇今月の隊員さん◇ 第71回:しんのすけ@春日部人(かすかべんちゅ) さん )

 現在、ばってん少女隊には、蒼井りるあさんという、美舞ちゃんにとって “年齢はひとつ上だけどデビューは同期” のメンバーがいますが、実はAPC時代にも同じ関係性にあたる  “年齢はひとつ上の同期” のメンバーがいました。
 香村奈保ちゃんといって、現在も芸能活動をされています。
 社会人の皆さんは特に共感いただけると思いますが、様々な年齢層の人たちと同じ組織でやっていく上で「同期」って、すごく大切な存在ですよね。
 現在と同じく、グループの最年少メンバーとして加入した美舞ちゃんは、お姉さんたち中高生メンバーに混じって、いつも奈保ちゃんと一緒に一生懸命パフォーマンスしていました。

左:香村奈保ちゃん柳美舞ちゃんのツーショット
右:柳美舞ちゃんソロショット

 先ほども話しましたが、APCは ”レッスン生グループ” 。すなわち、みんなが “成長中” というか、ステージという一つの目標に向かって励ましあい、いたわりあいながら活動している、麗しい団結力を感じるグループでした。
 印象に残っているところだと、お姉さんメンバー3人が卒業することとなった単独ライブ (2018年6.3@博多リバレインホール) で、ステージが終盤に向かうにつれて、美舞ちゃんに限らず、メンバーみんなが涙でいっぱいだったことがありました。
 お客さんも少しでも場を盛り上げようと、数は100人もいなかったですけど、その分結束して応援していたと思います。最後までステージをやり切ったメンバーを観ながら、涙を流すお客さんもたくさんいました。

 そして、2018年12月、柳美舞ちゃんAPC卒業が発表されます (そのときの公式ツイートはこちら) 。卒業イベントはなく、「大切なお知らせ」で知って、後から「あのイベントが最後だったのか。。。」と分かる感じでした。
 そりゃずっとあの状態が続いてほしかったです。奈保ちゃんとのコンビをもっと観たかったですし、満開の桜が一気に散ってしまったようなショックでした。
 けれど、時間が経つにつれて、あんなに華のある子だから、何年後になるかは分からないけど、いずれまたどこかで会えるだろう、と。一旦はお別れだけど、この旅立ちを応援しようという気持ちになりました。
 ありきたりな言葉ですが、美舞ちゃんの人生に幸あれ、と。
 単独ライブとしては、美舞ちゃんが最後に出演したライブ (2018年 10.14@博多リバレインホール) の物販にて、ランダムでもらえるメッセージカードで美舞ちゃんのカードを3枚も引き当てられたことが良い思い出です。


■君に届くように

 その後、2019年の9月にスターダストプロモーション所属発表から、2021年4月のばってん少女隊新メンバーとしての加入発表と、ずっと美舞ちゃんの情報を追いかけていました。
 ばってん少女隊のライブへ行く機会を何度もうかがっていたのですが、当時、自分は関西に住んでおりまして、コロナ禍のご時世で、九州への遠征は、なかなか叶いませんでした。
 そして、やっと自分の目で柳美舞ちゃんを観ることができたのが、温故知新ツアーの大阪公演 (2021年 9.12@Umeda TRAD) です。最後に行ったAPCの現場から数えて、1,050日ぶりでした。東京五輪も閉幕し、少しずつ世の中が「かつての日常」を取り戻しつつあった頃です。
 久しぶりに美舞ちゃんを観た印象は、やはり美人だなぁ、ということでした。身長が伸びたとか、もちろん昔と比べて成長しているんですけど、ステージの立ち姿は昔のように躍動感があって、良い意味で変わっていませんでした。

 翌月には「わたし、恋始めたってよ!」の特典会 (2021年10.31@サンライズビル東京) で、約3年ぶりに美舞ちゃんとチェキを撮りました。
 上の写真をご覧いただければ分かるように、自分はいつも現場で、志村けんさん扮する「変なおじさん」のTシャツを着ております。分かりやすい目印になるので、APCの頃からこのTシャツで覚えてもらっていました (笑) 。
 約3年ぶりに美舞ちゃんと対面できた日、あえて「変なおじさん」のプリント部分を隠した状態で美舞ちゃんの前に行くと、最初は「初めての方かな?」という表情でしたが。。。「変なおじさん」のプリントをぱっと見せると、美舞ちゃんは「あー!」みたいな表情で、すぐに思い出してくれました (笑) 。
 当初は第3部まででしたが、第4部が追加販売されて1枚、さらに当日美舞ちゃんを目の当たりにしてもう1枚特典券を購入しちゃいました (笑) 。

 それから、印象に残っているのが、去年の「九祭」の特典会 (2022年 9.18@サンライズビル東京) です。
 同じように「変なおじさん」のプリント部分を隠して、美舞ちゃんの前に行き、プリントをぱっと見せて「お久しぶりです、変おじです。覚えていらっしゃいますか?」と聞いたところ、美舞ちゃんから「覚えています。顔、覚えてますから!」と言われて「えええ?!」と。
 実は、その「顔、覚えてますから!」が。。。美舞ちゃんの方から発してくれた、初めての言葉だったんです。

 APC時代、チェキ撮影時に自分が「プレゼントBOXに美舞ちゃん宛で猫グッズを入れておいたので、後で受け取ってください」と話すと、美舞ちゃんからは「ありがとうございます」。お見送りハイタッチで「今日、楽しかったです」と言うと「ありがとうございます」など、”お返事” というか、”受け止めた言葉” をもらった経験しかなかったんです。
 大人びているとはいえ、美舞ちゃんはまだ小学生でしたから、無理もないことかと思います。自分も会話が上手なタイプではないですし (苦笑) 。
 でも、あの日美舞ちゃんの方から「顔、覚えてますから!」と言ってもらえたのが、自分にとって初めての、美舞ちゃんから “投げ返してくれた言葉” だったんですね。
 もう。。。言葉のキャッチボールが成立するまで、2017年から何年かかったんだ、という話なんですけど (笑) 、あの美舞ちゃんが “投げ返してくれた” という嬉しさ。とても幸せでした。


■路上時代のももいろクローバーとの出会い

 アイドルファンとしての原点は、ももいろクローバーです。
 2008年8月2日、グループ結成からまだ3ヶ月も経っていない頃、路上ライブに偶然居合わせたのがきっかけです。
 休日に行った東京観光で、渋谷のNHKホールの近くを歩いていると、結成時のメンバーで伊倉愛美さんという方がいたんですけど、彼女が「ももいろクローバーで~す」と言ってチラシを渡してくれたんですね。
 川上マネージャーもラジカセ片手にやって来て「今から路上ライブやるんで、観ていってください!」とお声がけいただきました。帰りの新幹線までまだ時間があるなぁということで、伊倉愛美さんと少しお話をして「じゃあ観ていきます」「よろしくお願いします♪」こんなやりとりで路上ライブを観たのが全ての始まりです。
 その日の様子の一部は「20080802あの空へ向かって」で検索していただくと、個人で撮影された方の映像がYouTubeに出て来ます。ちなみに、自分も観客の一人として映り込んでおります。「変なおじさん」のTシャツはまだ持ってなかったので着ておりませんが (笑) 。

 その日路上ライブをしていたのは、伊倉愛美さん百田夏菜子さん和川未優さんの3人でした。路上ライブが一通り終わって、「写真撮っても良いですか?」と聞いたら、川上マネージャーから「ああ~良いですよ!」と言ってもらえて、伊倉愛美さんとツーショット撮影をしてもらいました。
 百田夏菜子さん和川未優さんとも、ちょこっとは話しましたけど、もう15年前ですから、何を話したかは正直覚えていないですね。。。

 もし、少しでも時間がズレて、チラシを直接受け取っていなかったら、足を止めなかったかもしれません。
 そんなふうに路上ライブをやっていた女の子たちが、数年後には日本人なら誰でも名前を知っているようなアイドルグループになるなんて、天文学的な確率で居合わせた自分に「ようやった!」と、言いたいですね (笑) 。
 職場で、こういう話をしたり、映像を観せたりすると、みんなめちゃくちゃ笑うんですよ。「変おじさん! なんでこんな現場にいるんですか」と (笑) 。
 いただいたチラシは持ち帰って、パウチフィルム加工したので、今でも新品同様です。

ももいろクローバー路上イベント時代のチラシ

 当時、自分は関西に住んでおりましたので、東京へ遠征できる回数は限られましたが、その日を境に継続的にももいろクローバーの現場を観に行くようになり、佐々木彩夏さん早見あかりさんが加入したライブ (2008年11.23@飯田橋ラムラ)  や、2009年のヤマダ電機ツアー、有安杏果さんが加入したイベント (スタ☆フェス Vol.006/2009年7.26@石丸ソフト本店 7Fホール) も現場で観ています。
 ヤマダ電機ツアーは、インディーズデビューシングル「ももいろパンチ」のリリースイベントツアーにあたり、路上ライブのときよりは人が集まってましたけど、それでも行けば、常に最前列センターで観ることができる感覚でした。
 イベント告知の店内放送があったり、ポスターを貼ってPRしていたりと、ヤマダ電機側のバックアップはあるんですけど、やはり “手作りのイベント” で、本人たちがその場でお客さんを集めてライブをやるような感じでした。

ももいろクローバー「ヤマダ電機ツアー」チラシ

 当時のチラシを確認すると、京都公演 (2009年 7.11@ヤマダ電機テックランド京都醍醐店) のスタンプ一個しか押されてないですけど、これ以外にも追加公演がいくつかあって、たしか八王子 (2009年 8.1@ヤマダ電機テックランドNew八王子別所店) でやったのは観に行った記憶があります。
 。。。このヤマダ電機ツアーの福岡公演 (2009年 7.19@ヤマダ電機テックランド博多本店) を、当時小学四年生だった希山愛さんが観て、アイドルを目指すようになったんですか。そして、現在ばってん少女隊として、美舞ちゃんと一緒に活動している、と。
 ほぉ〜、色々な縁でつながっているものですねぇ。

毎年書いとるんやけど、
9年前の今日は私の運命の日…!
ももクロちゃんを初めて見て、
私も"アイドルになりたい!"って思った
特別な日なんです(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡

ばってん少女隊オフィシャルブログ:希山愛/2018年7月19日


■永遠の推しとの握手〜君の手〜

 自分は1974年生まれで、小学生になる前から「8時だョ!全員集合」などで、ずっと志村けんさんを観て育った世代です。
 志村けんさんは、半世紀近くテレビの第一線で活躍されていましたが、一方で「志村魂」という舞台を、2006年から2019年まで毎年続けていらっしゃいました。
 舞台では、バカ殿様の姿で志村けんさんが登場して「どれ、城下町の様子でも、ちょっと見に行ってみるかのぅ」と、ステージから客席へ降りてお客さんたちと握手をする、そんなファンサービスがあるんです。舞台中なので1分くらいでステージに戻られるんですけど。
 自分は何度も「志村魂」を観に行っていて、いつの年だったか、最前列センターのチケットが当たった年があったんです。そのとき、バカ殿様に扮する志村けんさんと、母親と一緒に握手をしてもらいました。
 本当に、忘れられない思い出です。いつもアイドル現場で着ている「変なおじさん」のTシャツは、その舞台「志村魂」の公式Tシャツです。お笑いのジャンルの、永遠の推しです。

 そういえば、自分が初めて観たばってん少女隊の単独ライブでは、アンコールで美舞ちゃん蒼井りるあさんが、二人で「君の手」という曲を披露していました。
 自分は初めて聴きましたが、まるで “アイドルとの握手会” のことを歌っているかのような曲でした。

手をつないでいよう 伝わるぬくもりで
手をつないでいよう 温かくなれるよ
(中略)
うまくおしゃべりできんでも 思い出いっぱい ちゃんとあるから
いつもみたいに 笑顔でこのうた いまうたうね

 コロナ禍になってからばってん少女隊に加入した二人は、隊員さんと直接手を触れる形式の握手会などは、まだ経験されていないかと思います。
 APC時代は、単独ライブの最後にメンバーがお見送りハイタッチを行ったことがありましたから、小学生だった美舞ちゃんとハイタッチしたことなどを思い出しながら、美舞ちゃん蒼井りるあさんの二人が、手をつないで歌っている姿を観ていました。

 美舞ちゃんが小学校を卒業する春、コロナ禍によって全国の小中学校が一斉に休校になったタイミングなので、たぶん、普通の卒業式はできてないはずです。
 中学校も、ずっとマスクをした3年間だったでしょうけど、最近はライブにも声出しが帰ってきましたし、美舞ちゃんも高校生になり、これから、本格的に色んな物事が動き出していくんだと思います。
 もうすぐ16歳になる柳美舞ちゃんに期待することといたしましては。。。うーん、言葉にしてしまうとありきたりですが、やはり、美舞ちゃんの人生に幸あれ。
 APC時代から魅力的だったパフォーマンスを、ますます多くの人に観られることが、今後の可能性を広げることにつながると思います。
 ももいろクローバーや、APCのときも、メンバーとファンが一体となって、現場を盛り上げてのし上がっていこう、みたいな団結した感覚がありました。そういう雰囲気を、今のばってん少女隊からも感じます。
 この子たちの笑顔を守るため、縁の下から応援していこう。そんな気持ちですね。





【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


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