論文:NEM を用いたオンライン手続きのユーザビリティ評価 およびモニタリング手法の提案
本日はこちら。どこに投稿されたとかが書いていないので、信ぴょう性のほどは微妙ですかね。
まぁ、
こちらの会社が出しているペーパーなので全く信用できない、というレベルではないでしょう。
まとめると、
・内閣官房から電子政府ユーザビリティ・ガイドラインというものが出ていて、そこにNEMが載っている
・開発段階の評価だけでなく、運用中のユーザビリティ評価にもNEMが使われると書かれている
・ログを用いての分析になるので、適用方法を提案する
という内容です。
>このガイドラインは,電子政府にかかわる各府庁が提供するオンライン申請システム等のユーザビリティの向上を図るためのもの
そんなの出てるんですね。しかもユーザビリティに着目して出ているってすごいなと思います。
>NE 比は,ガイドラインの4つの段階のすべてと関係する
4つの段階とは、企画、設計・開発、運用、評価です。設計開発だけじゃなくて、すべてのフェーズでNEMを使え、と言っているということです。まぁいろんな手法をたくさん出すのではなく、一つに集中できると実際にやる側も見る側もいいですよね。
>NE 比を算出するためには,利用者が初心者であるのか否か,特定できることが必要
そして、運用段階でのNE比の活用が新しいポイントであり、そのためにはちょっと工夫が必要ですよ、と。ログを分析するのですが、ここに記載の通り初心者か熟練者かを見分けないといけなくて、そこが一番の障壁であるように思います。開発段階であればもちろん被験者がだれかわかっているので問題にはなりませんしね。
>操作時間と対応するユーザ ID 等が特定できるのであれば,ID と紐付けされた情報から当該利用者が初心者であるかどうかを特定することもできる
これが初心者の特定に対する答え、だそうです。うーん、正直あんまり納得性がないですね。IDに対して初心者かどうかをタグ付けしておくこと自体がシステムの特性から考えても難しそうです。
どちらかというと、
こちらに書いてある分散を使った評価の方が、初心者と熟練者の区別をしなくてよいからいいのでは、と思いました。
>NEM は Norman[5]が提唱した
個人的にはこれが一番衝撃的でした。あれ、鱗原さんが元論文ではなかったのかなぁ。[5]を読んでみます。
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