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続・先の見えない人たちへ

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約3年間、連載していた「先の見えない販売員たちへ/商業界オンライン」の続編です。そのとき思ったことをタイムリーに、毎週水曜日に更新します。
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雄弁は金、沈黙も金

世論も、インターネット上も、大きな声の人が目立つ。 奇抜なルックスで、叫ぶような音を出し、目を引く言葉遣いをして、何度も発言を繰り返した方が注目を集める。 炎上が本来なら届けられなかったであろう対象まで届いていくことは事実だし、そこまでいかなくても過激な表現で流れが変わることは確かに多い。 だけど、私はそのたびに「そうできない人のこと」が頭によぎる。 敢えて黙っている人。 発言しようとして止めた人。 発信や検索なんて、思いも浮かばない世界で生きている人。 保証があると

私なら、こんなテイクアウトやデリバリーをやっている飲食店を応援したい

以下、思ったことを。 <家族構成と状況説明> 夫/テレワーク在宅勤務。週1~2出社。 妻/フリーランス。仕事は大幅にセーブして家事育児対応。 娘/4歳。保育園登園自粛中。 * 前提は「みんな疲れている」突然、他人との接触や外出が物理的にも気持ち的にも制限されるようになってから、私たちは日常に疲れている。自炊がそこそこ苦でない私も、ほぼ毎日3食、買い出し回数も限られた中、手持ち食材で作り続けて疲弊している。 飲食店が厳しいのはみんな知っているから、できる範囲で応援消費し

コロナの終わった202X年の未来が、良くなる予感しかしない。

「先の見えない販売員たちへ」という名のコラムを書き始めてから3年後、まさか世界中の誰もが先の見えない時代がくるなんて思いもしなかった。 * 今、世界中でライフラインに関わらない業界が危機にさらされている。 手土産として取引先に持って行く見栄えのするお菓子、移動途中に食べるオフィス街でのランチ、次のアポに間に合わないと飛び乗るタクシー、週末に仲間と集うライブハウス。 全世界が鎖国化していく中で、次に「切られる」のは私たちの仕事かも知れない。 とは言え、私はいつか訪れる