マガジンのカバー画像

Sugomori 2022年3月号

7
「暮らし」をテーマにさまざまなジャンルで活躍する書き手たちによる小説やエッセイをお届けします。 毎週月曜・木曜に新作を公開!
¥300
運営しているクリエイター

#文芸誌Sugomori

第三十四回文学フリマ東京に出ます!

昨年の春と秋に出た文学フリマ東京ですが、今年の春も「Sugomori」として出ます! 申し込みは…

100

【小説】誠樹ナオ「第一王女は婚活で真実の愛を見つけたい」第3話(後編)

前編はこちらから 「いいですか、レティシア様。20代前半で美人のあなたには、まだ市場価値が…

200

【小説】誠樹ナオ「第一王女は婚活で真実の愛を見つけたい」第3話(前編)

第一話はこちらから 私の朝は、政務官たちとの面会から始まる。 「やはり都市部では順調だけ…

200

【質問箱】行き詰ったとき、どうしてる?

2月から文芸誌SugomoriのTwitterアカウントに質問箱を設置しました。 届いた質問にSugomoriメ…

100

【掌編小説】ふくだりょうこ『春よ恋』

「まあ、つまりこういうことだ」 目の前にいる男が、わざとらしくグラスをテーブルの上に置い…

200

【小説】藤宮ニア『one by one』

今月はゲスト作家として藤宮ニアさんが登場です。 --天井と、支給品のベッド。それから煙草…

200

【全文無料】掌編小説『春の迷想』柳田知雪

 三寒四温を繰り返し、少しずつ春は芽吹く。花が咲き、一気に色づき始める世界は活気に満ちているけれど、それは同時に別れの季節でもある。  それは、俺たちも例外ではない。 「そろそろ、だな」 「なんだよ、寂しいのか?」 「う、うるせぇ!」  揶揄う俺に、彼はむっと唇を尖らせた。分かりやすい反応に、堪えきれない笑みが零れてしまう。こんな顔を見るのもしばらくは……いや、もしかすると最後かもしれない。 「俺たちの関係は春までだって分かってただろ? 湿っぽいのは、お互いらしくない」 「そ

¥200