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JICA×【すごい会社】で踏み出す最初の一歩

国内市場の先行きが不透明なことから、海外市場に目を向けようとする中小企業(の経営者)が少なからず見受けられます。しかし、海外進出と一言で言っても「海外」は広いし、何からどう手をつけていいかわからない、という声もよく聞きます。海外進出に向けて一歩を踏み出した企業の事例から、国際化への「最初の一歩」をどう踏み出すかを考えましょう。


事例1: (株)キンセイ産業(群馬県高崎市)

2024/01/12(金)の【すごい会社】では、産業廃棄物焼却プラントを手掛ける(株)キンセイ産業(群馬県高崎市)を紹介しました。

キンセイ産業は産業廃棄物焼却プラントを手掛け、独自の乾留ガス化燃焼技術を強みとしています。JICAやUNIDOの支援事業にも採択され、アジアやアフリカの新興国市場で独自の燃焼技術を提供し、廃棄物処理の効率化に貢献しています。キンセイ産業は海外展開において積極的であり、特に医療廃棄物処理の分野でのニーズに応え、アジアやアフリカの6カ国・地域に提供しています。これにより、海外売上高は約3億円と全体の1割近くを占めています。

事例2: (株)北研(栃木県壬生町)

(株)キンセイ産業と同様、JICA(国際協力機構)の支援を受けて国際化の模索をする企業はたくさんあります。

北研は国内シイタケ市場におけるリーダーであり、ネパールのシイタケ市場への進出にJICAの支援を受けながら取り組んでいます。現地の需要とニーズを調査し、菌床栽培技術を導入することで新たな市場を開拓しています。これは中小企業が地域社会と連携し、新たな可能性を追求する手本となります。

事例3: 東和工業(株)(愛媛県新居浜市)

また、東和工業はフィリピンに工場を進出し、現地の廃棄物を再生利用して生産コストを抑える取り組みを行っています。SDGsの観点からも注目されるこのプロジェクトは、国際的な協力機構や地域金融機関と連携し、地域社会に貢献しつつ成長を目指しています。


まとめ:「きっかけ」としてのJICA支援事業

中小企業が成長し、国際市場で成功するためには、自らの強みを発揮することはもちろん、地域社会との連携、持続可能な取り組みをも絡めて活かすことが重要です。また、上記の事例企業が活用していたようなJICAの支援事業を活用することができるかどうか、を国際化できるかどうかの「きっかけ」として検討してみてはいかがでしょう。

他にもいろいろな機関が中小企業の国際化に向けての支援事業を行っています。「自分の会社には無理」だと考えずにまず支援事業の概要を調べてみたり問い合わせをしてみたりすることが事業再構築への第一歩となるでしょう。

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