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難しさに共感できること

先日、『やりたいことが、わからないときは』という記事を書かせていただきました。
その中で「色々やってみたらいい」ということを生徒に伝えていると書きました。

いつだって、人をバカにしちゃう人は自分でやらない人で、実際にやっている本人は自分がしていることをバカにしたりしません。
だって、それが難しくて、大変なことを知っているから。

同じようにそれをやったことがある人はその難しさを知っているので、基本的には相手をバカにしたりはしないものです。


冒頭の通り、生徒には「色々やってみたらいいよ」と伝えています。実際にそれができるよう、登校から下校まで自分の興味のあることをたっぷりできる教育システムにしてあります。
人は、実際にやってみて、難しさや大変さが分かるものです。そして、同時に面白さもわかったらみっけもの。


もちろん、この広い世界の、なにもかもを体験することはできないでしょう。それは人生が何度あったとしても。

だが、全く違う分野の経験だったとしても、「何かを始めることって大変だよね」とか、「続けることって並大抵じゃないよね」と、共感することはできます。


私は友人の結婚に際してバイオリンを演奏して楽しませてあげたく、バイオリン教室に通ったり、河原で必死に練習したことがあります。楽器演奏が苦手な私にはこれは本当に難しかった。でも、今思えばそのぶん楽器を演奏する難しさを、ほんのちょっとでも知ることができましたし、今も音楽を聴くことは大好きです。
これは自分から「こうしよう」と思って行動したから、気づけたことです。

私はドラムを上手に叩くことはできませんが、そのバイオリンの経験があるから、生徒がドラムを上手に叩く難しさを経験していることに共感します。そして少しずつできるようになっていく喜びも。


ですから、何か興味や関心、好奇心を持てることをしてみることは、たとえそれが将来の仕事や、好きなことにならなくても、人生を豊かにしてくれます。

そういう豊かな人生を送れたら、それはもう十分ではないでしょうか。
豊かにできるだけの心でいたいですね。

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