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軍需企業不買運動の自己矛盾

 またぞろ、

 「三菱重工業と三菱電機は、軍需産業だからケシカラン!
  三菱重工業と三菱電機の製品の不買運動をしよう」

などと騒いでいる人たちがいるようだ。
 消費者団体(自称)とか主婦連合会(自称)とかいった 「市民団体」(自称) とか、頭狂新聞のIS子とかの類のマスゴミ人とか。

 そういうことを、パソコン・スマホを使って "資料" やらプラカードやらを創ったり SNSに書き込んでいることの矛盾に気が付いていないようなので、そんな馬鹿にでも判るように丁寧に書いてあげよう。

 パソコンの Mouse、GUI(:Graphical User Interface)、Internet、どれも DARPA(アメリカ国防高等研究計画局) の下、Palo Alto Research Center(パロアルト研究所)で、米国の国防予算を使って開発されたもの。
 CPU という半導体製品は、高機能なわりに安価なので、多くの機器で使われているが、その割安さの訳は、CPU は先ず兵器に使われるから。CPU の黎明期に典型的なのがミサイルだった。半導体メーカーは CPU を開発したら 先ず 兵器産業に割高に売る。それで開発コストを回収する。結局、開発コストは米国の防衛予算から出ている。だから、CPU は民生用に安く売ることができるようになり、民生用機器に多く使われるようになった。CPU に限らず、画像処理 Chip など 高機能の半導体は大体同じパターン。
 「軍需産業はケシカラン」、という人は、パソコンもスマホもタブレットもインターネットも使うべきではない。全ての電子機器も同様。クラシックカー以外の車も電子機器を詰んでいるから使うな。電車バス飛行機も使うな。車両・機体自体も、運行を支えるシステムも電子機器に支えられているから。電気ガス水道も使うな。安定供給を支える設備に電子機器が使われているから。

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