アイカ工業化粧板カタログに記載はありますが入手不可能なメラミン化粧板。カウンター専用柄・受注生産品についてご説明いたします。お気をつけてください。広報用記事。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所。
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
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今回の記事は「注意喚起」です。
先日、洗面化粧台を製作して欲しいと
杉田木工所にお問い合わせがお客様よりありました。
まずは、杉田木工所をお選び頂いたことに
お礼申し上げます。
ありがとうございます。
それで、化粧板で製作して欲しい
との事だったのですが
お客様が選択された品番が
アイカ工業メラミン化粧板 Ai-927KMです。
結論から申し上げますとこのメラミン化粧板は
杉田木工所をはじめとして、
末端の木工施工事業所では入手することが出来ません。
カタログをよく見て頂きたいのですが
品番の上にメラミン化粧板と大きく表記がございまして
その上に
カウンター専用柄。受注生産品。と
四角い枠で囲まれまして表記されているのが
確認できるかと思います。
【カウンター専用柄とは】
アイカ工業さんがメーカーとして
製作して家具のカウンター部分専用商材として
製作・販売している商材で
アイカポストファームカウンター。
という商材がございます。
【アイカ メラスクープ J型】
もうひとつのカタログ写真は
アイカ メラスクープ J型という
アイカ工業さんが製作している扉です。
このような商材に
Ai-927KMというメラミン化粧板を纏わせて
販売するのには、アイカ工業さんは
販売してくれます。
ところが、
Ai-927KMというメラミン化粧板を
長さ3,000㍉×巾1,230㍉×0.6㍉の単体で
販売はしてもらえません。
お気づきの方も
おられるとは思いますが、このAi-927KMという
メラミン化粧板は規格サイズが
4×10という規格です。
通常3×6サイズや4×8サイズが
常備品として販売されているメラミン化粧板が
ほとんどなので、この4×10というサイズだけでも
イレギュラーなのがおわかり頂けると思います。
ましてや、メラミン化粧板の厚みが0.6㍉。
通常、我々オーダーメイド家具屋が入手している
メラミン化粧板の厚みが0.95㍉。
この厚み0.6㍉がポストファームカウンターの表面仕様に
とても合っていましてポストファームカウンター専用に
作られたメラミン化粧板なのであります。
【受注生産品とは】
はっきりした理由は
未だにアイカ工業さんからお聞きした事が
ございませんので、推察で書きますが
常備品として販売してもあまり受注が無い。
時代の流行りにそぐわない色彩と柄目。
艶有りメラミン化粧板なので大量生産すると在庫としての保管がちょっと厄介。
おそらく、こんな理由ではないかと推察いたします。
代理店や商社の担当者から
聞いている納期が発注から約1ヶ月。
掛かります。
急ぎの現場だとこのAi-927KMを
お選び頂くのはお止めになった方が良いと
推奨いたします。
まとめと杉田からのアドバイス。
この品番をご選択された
お客様には、他の品番に変更してくださいと
お伝えいたしました。
とても気に入られてお選びになられたとは
思いますが、メーカーの諸事情や流通コスト
末端施工事業所に入手不可能という事情を
ご理解頂きたいと存じます。
アイカさんがAi-927KMを化粧板カタログ上に
掲載しているのは杉田木工所 家具屋 杉田、個人の感想
としましては如何なものかと思いますが
アイカさんなりのご事情でカタログに掲載しているのだと
思います。
インターネットが世の中に登場しまして
20年以上が経過しているわけですが
インターネットが無い時代は
一般のお客様がご自身でこれほどまでに
化粧板の品番にお詳しくなったり
ご自身で品番を選んだりすることは
ほぼ不可能でした。
インターネットも熟成が進み
社会インフラとなった今、
一般のお客様ご自身でこれほどまで
洗面化粧台の各部材・商材のリクエストが
出来るようになったわけですが
でも、限界がございました。
実際の商材取扱い事情や納期・販売方法など
我々業者にお聞きくださらないと
このような案件もお客様ご自身である程度までは
進められても、また「ふりだし」に逆戻りしてしまいます。
今は各メーカーWebカタログを各社Webサイトで
閲覧出来るようになっております。
そこからお客様ご自身で商品・商材を
お選びになるのは構いませんが
段取りを進めながら、杉田木工所のような業者に
聞きながらお話を進めることを推奨いたします。
ネットではわからない事もまだ多いのです。
アイカ工業さんがAi-927KMを
末端施工事業所に卸さないおとなの理由は
杉田木工所までお問い合わせ下さい。
個別にお答えさせていただきます。
次回予告。
アイカ工業さんの
タイル・TIELシリーズ第4弾
「もうすぐ幻になるかも」
というタイトルでご紹介させて
頂こうと思います。
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