見出し画像

鬼滅の刃の修行を紐解く。

まずはじめに

そう、これは大正時代のお話。

もはや最近の少年ジャンプの中では今最も勢いがあるといっても過言ではないでしょう。

鬼滅の刃って?(Wikipediaより抜粋)

「時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子も鬼と化してしまう。禰󠄀豆子に襲われかけた炭治郎を救ったのは冨岡義勇と名乗る剣士だった。義勇は禰󠄀豆子を「退治」しようとするが、兄妹の絆が確かに残っていることに気付き剣を収める。
義勇の導きで「育手」鱗滝左近次の元を訪れた炭治郎は、禰󠄀豆子を人間に戻す方法を求め、鬼を追うため剣術の修行に身を費やす。2年後、炭治郎は命を賭けた最終関門である選別試験を経て、「鬼殺隊」に入隊する」


今回取り上げるのはアニメで言うと3〜4話のところです。
僕はAmazonプライムビデオでみています😊

さて早速本題。

・主人公は竈門炭治郎。13歳 男子 165cm 

・入隊試験のため、2年にわたる山岳トレーニング

・鱗滝(うろこだき)左近次(コーチみたいなかんじ?)から修行をつけてもらう。

2年間山で修行。なにをしたんだ?


ある部隊に入隊のための試験「最終選別」に向けて、様々な罠が張り巡らされた山での修行を行い、山下りや刀の素振りや滝修行や呼吸法を二年にわたる鍛錬


刀の素振り1000回終わったあとに500回追加される。
お、オーバーワークではないだろうか...まさに鬼


少し話はそれますが、刀の扱いは難しく、折れやすい(縦方向には強い、横には弱い)ので体の使い方が非常に重要になります。古武術に代表されるようにこういった道具(武器)を扱うためには緻密で繊細な身体操作が必要であったと言われています。


どんな体制になっても受け身をとって起き上がるTRも行います。
この動作ってすごく大事で、僕は結構育成年代の子たちに行う練習です。


たとえば、ボールを蹴る、投げる、打つなどの教義的な技術があってもそれ以外の動作が下手な「身体動作」ができない子は本当に多いです。

パフォーマンスピラミッドって知ってますか?


パフォーマンスピラミッドってご存知でしょうか?
代表的なやつはこれですね。


土台のMOVEMENTは本当に大事。

画像1


しかし今時の子たちが陥りがちなのが、これ。


画像2


技術習得に目が行きすぎてしまい、基本動作ができておらず怪我が多かったり一定レベル以上ではなかなか活躍ができない選手です。


土台が悪いと本当になにやっても伸びません。建築と一緒。


時代は変わってきている。

 

SNSなどの発達により情報を得ようと思えば容易に得られる時代です。


僕らの頃はスマホでYOUTUBEをみることもできず、一流のプレーやトレーニングを見るためにはビデオや DVDを取得しなければいけませんでした。

何が大事だろう?


ただ、そのデメリットとして「HOW」の部分は分かっているのに、「WHAT」や「 WHY」の部分の理解が薄く、上部だけのトレーニングになってしまい技術に重きを置いてしまうことになります。(意識性の法則が抜けていることになります)


画像3


つまりピラミッドの土台となる「MOVEMENT」の部分をこの山の中のトレーニングでは獲得しやすいと思います。


斜面を走ったり、気に登ったり、不安定な場所で動いたりする自然の地形を利用した俗に言うファルクトレーニングみたいなもんですね!!


僕が推奨したいトレーニングの一つです。
ともかく技術に走らず、身体操作などの動作をきっちりしてもらいたい!!


呼吸法って大事〜!


そして呼吸法と型のトレーニングもあります。(10の水の型。全集中の呼吸。)


本編によると、全集中の呼吸は
「体の隅々の細胞まで酸素を行き渡らせるように長い呼吸を意識。


自然治癒力を向上。精神の安定と活性化。」だそうです。


僕は体幹トレーニングの指導もしますが、まず大事なのは体幹部の安定なのでドローイン(腹式呼吸)を徹底的に行います。


通常は胸式呼吸なんですがお腹に空気をいれるようにする感覚がわかんない人は多い印象です。


体幹部は「固める」意識ではなく「安定」させるイメージです!


そして身体操作に関しては
上半身はゆったり、下半身はどっしり。  とか

水と一つになる。  こういう感覚大事ですよね〜。


力みやすい競技中に、脱力する感覚ってみなさんありますか?

トレーニングの法則に当てはめてみよう


また、「慣れてきたら山下りは空気の薄い場所で行う」っていうのはトレーニングの法則的にいくと


・過負荷(オーバーロード)の法則
・漸進性の法則


あたりにも理にかなってますね。

ちなみに
過負荷(オーバーロード)の法則とは、ある一定以上の負荷でトレーニングをしなければ効果が現れないってこと。まあ人間は適応能力による「慣れ」が敵ってことです。


また
漸進性(ぜんしんせい)の法則とは同じトレーニングばかりさせず、質と量を少しづつ増加させていくことです。

山籠り1年後


1年後、教えることはないと言われる。あとはそれを知識で終わらせず、自分のものに消化してできるかどうか。(これは反復性の法則ですね)


大きな岩を斬ると最終選別に行くことができるとの事。岩って刀できれる?


この時からコーチを失い、自分自身でトレーニングをマネージメントしていくことになります。

きちんと身についている?


息留めや柔軟など教えてもらったことはひたすらやっていた。


努力や鍛錬が足りないと考えていた。自分がダメだと自虐し、くじけそうになっていた。


半年経っても斬れなかったんですね。

半年後、新たなコーチの出現


2人の新たなコーチが現れる。
錆兎(さびと)と真菰(まこも)である。


この時に愚直に努力を続ける炭治郎に対し、
「身に付けていない、自分のものにしていない。」というコメントを残します。


知識で分かっていても体で覚えていない。
ただただ、反復していてもダメなんですね。上記に挙げたようなトレーニングの法則も重要になってきます。


無駄な努力なんてものはないですが、方向性がまちがっている努力では目的には近付き難いのかもしれません。


奥村さんがツイートしていたこの言葉。納得です。


画像4



あとは無駄な動きや癖を治してくれる。コーチの存在。これは本当に大事です。


コーチとティーチャー。コーチングとティーチングの違いって?


簡単に言うと


・コーチ:目的に寄り添い、導く人(馬車からの語源)
・ティーチャー:知識を教えてくれる人    です。

画像5


教えてもらったことを自分の血肉とし、応用できなければいかんということですね。


ちなみに全集中の呼吸の仕組みとは?


全集中の呼吸は体中の血液と心臓の鼓動を早くする→体温上がる→活動性向上。

肺を大きくする→血の中にたくさん酸素を取り込む。骨と筋肉が熱くなって大きくなる(これはルフィのギアセカンドと一緒のイメージです!)


更に半年。トータル2年の山籠り!!


ついに大岩を斬ることを達成します。


晴れて山での修行は終了になるのですが、ここで食事のシーン。

焼き魚と肉やネギ、きのこ系の鍋料理を食べていました。

タンパク質を補給できていますね!


これはご馳走!といっていたので普段はこういった食事ではないんでしょうね。

ここは栄養士さんのご意見を頂きましょう笑

成長期の食事の重要性


「食べ盛りは食べたら食べた分だけ力がつき、体が大きくなる。」と鱗滝さんもおっしゃっています。


食べる習慣がなく食が細い子に限ってプロテインやサプリメントに走りがち。


いろいろな要素が漫画には詰まっていますね!

まとめ


やはり漫画から得られるもの、情報はたくさんあるということ。


そして漫画だからこそ、頭にスーーーーーーーーっと入ってくると言うこと。


鬼滅の刃の人気と、深さを実感した気がします!!


皆さんも是非みてみてくださいね!!

(アニメ第3話 錆兎と真菰と第4話 最終選別を参考)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?