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生活保護申請のロードマップ

生活保護を受けたいけど、どうすれば良いかわからない人向けです。

自分なりにまとめてみましたが、生活保護に詳しい方が見て、もし不備がある場合は、TwitterのDMなどで教えていただけると幸いです。

本当に今すぐに生活保護を受け取りたい人は、下の文章は読まずに、「生活保護 NPO」と調べて出てきたNPOに、どこでも良いので、すぐに電話をかけて、相談するのがオススメです。


❶下の通りに行うだけで、生活保護が受け取れます。

⒈ 「 ヤスモウ」という名前のアプリをGoogle playから入れる
*iOS版はまだない
「ヤスモウ」には今後様々な便利な割引の機能や支援サービスを教えてくれる機能などを追加するので、お楽しみに!

⒉  緑色の「申請」のボタンを押す

⒊  「フミダン」というサイトが立ち上がるから、その質問に答えていく
「フダミン」は東京つくろいファンドが運営する申請書を簡単に作れるサービスです。

⒋  フミダンのウェブサイトの下にいき、申請書の印刷、という文章を押す

⒌ その文章通りに印刷する

⒍ 印刷するときに、アプリに戻ってきて、〇〇のボタンを押して、そこから福祉事務所の場所を確認して、その地図通りに、福祉事務所に行く

⒎ 現在位置の近い場所or居住地に対応する福祉事務所に行き、福祉事務所の生活保護担当に印刷した書類を提出する

生活保護の申請をした後に、資産や預貯金の調査が行われ、世帯の収入・資産等の状況がわかる資料 (通帳の写しや給与明細等)を提出しないといけない場合もある

⒏ 面談/訪問(申請日~数日後)
相談員もしくは担当のケースワーカーによる健康状態や生活歴などについての聞き取り、住まいの状態の確認が行われます。

⒐ 調査・決定(申請日から14日以内)
聞き取りや資産状況等についての調査が行われ、保護を開始するかどうかの決定がなされます。

もし保護申請が却下された場合には、その理由が書かれた「保護開始却下通知書」が送られます。

内容に不服があれば「審査請求」をすることが可能です。却下された場合には、生活保護関係の支援団体、NPOに相談してみてください

⒑ 調査の結果、生活保護受給してもいいと判断されると「保護開始決定通知書」が郵送されます

受給が決定すると申請日までさかのぼった金額が口座に振り込まれます。
生活保護費は銀行口座への振込が一般的です。口座を持っていない人は、振込用の口座を作るよう指示される場合があります


⭐️生活保護を申請した後、決定するまでの生活費が足りない時は「臨時特例つなぎ資金貸付」と呼ばれる融資制度に申し込めます

臨時なため限度額は10万円と少なめとなっており、生活保護費が支給された後に一括もしくは分割で返済する制度です


⭐️もしも、それでも断られてた場合は、下に移動して、「⑥の⑶」の中から、団体を選んで、電話をするだけで、助けてくれるので大丈夫です。
一度断られても、再度提出することは可能です。


⭐️福祉事務所を設置していない町村に住んでいる方は、お住まいの町村役場でも申請の手続きができる


⭐️ちょっと複雑だけど、生活保護申請の手順を簡単にする方法は、生活保護申請書類のFAX申請!
「フミダン」のウェブサイトの一番下に移動したら、FAX申請の方法が書いてある


❷生活保護を受ける条件を満たす人

生活保護制度は、生活に困っている人であれば誰でも申請できます

具体的には、収入が厚生労働省の定める最低生活費に満たない場合は、誰でも利用可能
※2020年度、東京都で暮らす単身世帯の最低生活費
20~40歳
76420円+家賃の実費分(上限53700円)
75歳以上
71900円+家賃の実費分(上限53700円)
千葉県浦安市で一人暮らしをしている40代の最低生活費は120,790円

さらに、
車、持ち家、申請者や親族が居住していない土地、貯金、相続によって得たお金、年金、保険金、生命保険や医療保険や学資保険など返戻金の発生する保険、失業保険や退職金などの手当、仕送りまたはお小遣い、物品の売却によって得たお金、公的融資制度または民間金融機関で借りたお金、融資を受けられるローンカード、などがないことが必要

つまり、一定収入以下なら、働いていても生活保護は受け取れる


生活保護を受けられるとしたら、 毎月何円受け取れるかを知りたい場合は、下のサイトで生活保護費で簡単に計算できる

https://seikatsu-hogo.net


❸生活保護を受けやすくするポイント

①申請する時も録音ができるなら、録音をした方が良い
Appleのスマホ、Androidのスマホ、のどちらでも録音アプリがあるので、申請書を出すときは、「録音しています」と言うか、言わないでも録音しておくと良い


②申請の時に一緒に持っていくと、受けやすくなるもの
持っていかなくてもイイ

⑴実際に生活保護の申請をする場合には以下の書類を持っていくと受けやすくなる。
なお、特別の事情がある時には、口頭でも申請はできます

・精神疾患、持病、その他の何かの診断書、
・離職票、
・雇用保険受給資格者証、
・預金通帳、
・障害者手帳、
・通院記録のどれかを申請書
・賃貸借契約書(賃貸アパート等にお住まいの場合)
・通帳(できれば記帳済のもの)
・印鑑(スタンプではない、朱肉を使うもの)
・本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
・収入がわかるもの(給与明細や年金証書など)
・公共料金の領収書

③福祉事務所へは、申請書を作った上で行くのがポイント

生活保護の相談に行くと、ハロワークを勧められたり、本当は受け取れるのに断られることがあるので、申請書を書いた上で、「申請書を提出しにきました」と言い録音すると良い。


❹豆知識

①住所なくても、生活保護は受けれる。
住んでいる家がないホームレス状態の人は、申請先の福祉事務所を現在地として申請可能です

ネットカフェや路上で生活していても、最寄りの福祉事務所で申請を行えば同じように調査を行ってもらえます。


②生活保護法上では、生活保護を受ける条件として、無料低額宿泊所に住むことは、強制ではない。

交渉次第で、住所や住む場所がない場合は、ホテルも可

無料低額宿泊所を紹介されたとしても、強制的にいく必要はなく、現在は劣悪な住宅環境の無料低額宿泊所があるから、注意した方が良い


③扶養照会(親族で養える人がいるかどうかの確認をすること)は断ることができる

扶養照会をされることは誰もが嫌だと感じることですが、生活保護を受ける方は、親族の方に知られる心配をする必要がなく、ちゃんと断ればされることはありません

もし扶養照会が行われそうになれば、NPOに相談するか、録音してSNSに投稿することを伝えたり、その他の何かしらの対処法をすれば良い

相談できるNPOや団体は、下の「❺の⑶」の中から選んでみてください

扶養照会で、扶養する人が見つかり、親族がお金を出してくれる割合は、 全体の0.4%で、低いことは福祉事務所もわかった上で、水際作戦のためにしているから、もし法律で決まっていることを伝えられたとしても、断っても良い


④年金と生活保護を同時に受けることは可能


⑤現在借金を抱えている人は生活保護を受けられますが借金の返済には充てられません。

借金がある人でも条件を満たしていれば生活保護を受けられます。
ただし借金を返済するために生活保護を受給するのは認められません。

生活保護は生活に困っている人をサポートする制度なので、カードローンや住宅ローンといったいかなる借金の返済にも充ててはいけません。

生活保護費を借金返済に充てているとバレたら、生活保護が打ち切られる上に借金が残る最悪の状態になってしまいます。
返しきれない借金があるならば事前に債務整理を行い、自己破産も視野に入れておくべきでしょう。
生活保護を受けていると自己破産の費用を支援してもらえます。
自己破産した後に生活保護の申請を行うことも可能ですが、負担をなくしたいなら生活保護を申請した後に自己破産についてケースワーカーへ相談してみる


⑦生活保護受給者は原則お金を借りてはいけない。
生活保護受給者は、クレジットカードやローンも返済能力がないとみなされ審査に通らなくなります。

生活保護費だけではお金が足りなくても、原則お金を借りてはいけません。

生活保護受給者がお金を借りたい時は「知人にお金を借りる」かやむを得ない事情に限り「市役所でお金を借りる」方法のみ。
なお親や知人からお金を借りたら収入とみなされるため、ケースワーカーに申告しないと不正受給となります。
生活保護受給者がお金を借りることができる機関は、違法の可能性が高いです。
あくまでも生活保護は、受給によって自立支援を促す制度です。

❺生活保護の詳しい情報

⑴厚生労働省の生活保護のページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatuhogo/index.html


⑵生活保護をいくら受け取れるか計算でき、生活保護全般の情報をまとめている

https://www.aichidaikyo.or.jp/media/welfare/

⑶漫画でわかりやすい

https://www.npomoyai.or.jp/wp-content/uploads/2015/04/seiho-guide_3.pdf


⑶生活保護申請の相談に関して、信頼出来る支援団体のリストはこちら

http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-154.html


⑷無料生活相談窓口
NPO法人POSSE(NPO法人POSSE)
電話:03-6693-6313
メール:seikatsusoudan@npoposse.jp
受付日時:水曜18時~21時、土日13時~17時、メールはいつでも可
*社会福祉士や行政書士の有資格者を中心に、研修を受けたスタッフが福祉制度の利用をサポートします


⑸「生活保護 NPO」と調べて出てきたNPOに、なんでも良いから電話をかけると、生活保護について教えてくれる


⑹急がないけど、知っておくと良い情報

https://www.npomoyai.or.jp/seikatsuhogo


❻生活保護は、誰でも受け取れる権利がある

さらに、生活保護を受けずに、困窮状態で苦しむより、生活保護を受けて、様々な商品やサービスを利用して経済を回した方が良いから

貧困で何も消費をしないより、生活保護を受けて商品やサービスを利用する方が、国全体にメリットがある

条件を満たしたあなたが取れば、他の人もさらに取りやすくなり、みんなで暮らしやすい社会にできる

まずはあなたが受け取り、次の人が受け取りやすい社会にするためにも、ご協力ください




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