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飛行機に乗るときの私のルーチン:1月2日の事故を踏まえておさらい

 2024年の1月2日、羽田空港で、海上保安庁の機体と日本航空の旅客機が衝突する衝撃的な事故が起こりました。前日の能登半島地震に続き、波乱の年明けとなってしまいました。

 この事故では、旅客機が炎上して胴体部分が焼失してしまいましたが、同時に、乗客の脱出に成功し、死亡者は出ませんでした。この要因として、日本航空の徹底した訓練と、乗客の協力が指摘されています。特に、荷物棚に置いた荷物をすべての乗客があきらめたことが、全員の脱出成功につながりました。


 12月には国内線を含めて合計で3往復してますし、ほぼ毎月海外出張に行っている私にとって、飛行機の事故は他人事ではありません。この機会に、自分なりにルーチンとして取っている安全対策を復習しておこうと思いました。

 元々の考え方として、「事故のほとんどは離着陸中に起きる」という知識がありました。それに、飛行中に何らかの事故が起こったとしても、乗客側の措置でできることはほとんどありません。なので乗客として何か備えるとすれば、離着陸の時、というのは自然なことでもあります。

離着陸中は靴を履く

 何よりも気をつけていたことは、「離着陸中は靴を履く」と言うことです。私の出張は欧米行きの長距離線を利用することが多く、飛行中はリラックスした格好をします。搭乗してすぐトイレに入り、スウェットのような楽な格好に着替えてしまいます。
 靴も、ずっと履いているわけではなく、スリッパに履き替えます。ビジネスクラスやプレミアムエコノミーのように、スリッパが用意されていればもちろん、エコノミークラスの時も自分のスリッパを持ち込んでいます。
 ただ、着陸の時はもちろん、離陸の時もベルトサインが消えるまでは少し我慢して靴を履いています。それは何より、離陸中に何らかのトラブルがあり、緊急脱出しなければならなくなったときには、絶対に靴を履いていなければならないからです。

財布とパスポートは身につけて離さない

 もう1つは、「財布とパスポートは身につけて離さない」ことです。これには2つの理由があります。実は第1は盗難防止です。棚に入れておいたりすると、寝静まったときに盗難に遭うリスクがありますから、それを避けるためには身につけておくしかありません。
 もう1つの理由が、緊急脱出への備えです。万一脱出しなければならなくなったときに、手荷物の携行はできませんから、脱出後に絶対に必要になるものは身につけておかなければならない、ということです。先ほど書いたように、機内では着替えますが、このことも考えてしっかりとしたポケットがあるパンツを持って行くようにしています。

 ただ、うっかりと寝ている間にポケットから落としてしまうことがあります。実際、あるフライトでパスポートを落としてしまい、到着後にCAさんの協力を得ながら座席の周りを大捜索、ということもありました。
 そこで、最近では川崎フロンターレファンクラブ特典でもらったサコッシュに入れた上で身から離さないようにしています。

 ただし、サコッシュを身にまとっての脱出はできませんから、万一の際には素早くポケットに移し替える必要があります。

 なお、今回、自宅のカギが手元になくて困った方がいらっしゃるようです。私はカギは財布と一緒に身につけているのですが、そういう習慣がない方は注意が必要ですね。

「ヒマ潰しグッズ」を入れる紙袋

 長距離線だと、機内の「ヒマ潰しグッズ」が必要になります。私の場合は、ウォークマン、イヤホン、Kindle、本といったところです。カバンは荷物棚に入れた上で、小さい袋に入れた「ヒマ潰しグッズ」を手元に置きます。
 ただ問題はこの「ヒマ潰しグッズ」の置き場。これは離着陸時には手元に置けません。なのでウォークマンだけ手元に置いて音楽を聴けるようにして、他のグッズは、スリッパとともに小さい紙袋に入れておきます。
 簡単に立ち上がって荷物棚を開けられるレッグスペースの広い席や通路側であれば、この紙袋ごと荷物棚に入れておきます。一方、通路側の席が取れなかったときは、この袋にスリッパも入れて前の座席の下に入れます。離着陸時に使える荷物入れ場がないことも多いビジネスクラスの場合も、荷物棚に入れてしまいます。そしてベルトサインが消えたら手元に下ろすわけです。これについては緊急脱出時はあきらめるしかありませんね。

ポケットの多い上着を着る

 もう1つ、私のルーチンですが、特に海外出張の場合、たとえ真夏であっても、必ずジャケットを着ていきます。それは、空港でのもろもろの手続きをする際に、ポケットが多い方が便利だからです。緊急脱出の時のことを考えるとこれも大切かも、と思いましたが、そうとは限りませんね。なぜなら、離陸時には手元にないことが多いからです。前述の通り、私は搭乗後すぐに着替えます。そしてビジネスクラスであればコート、ジャケットを預けますし、プレミアムエコノミー・エコノミーの場合でも、コート、ジャケットを搭乗中に使うことはあり得ないので、荷物棚に入れてしまいます。

 そう考えると、コートやジャケットは、いずれにしても離陸時には手元にないことになります。だから離陸時に緊急脱出がかかった場合には、着ていくことはできないということです。1つの考え方としては、離陸時はベルトサインが消えるまでジャケットを手元に置いておいて、消えてから預けるというやり方もあるように思われますが、そのタイミングはCAさんも食事の準備でお忙しいでしょうから、そこでお願いするのは憚られます。
 一方、着陸時には、もうそのまま出て行ける格好でしょうから、コートはともかくジャケットは既に羽織っているでしょう。だとすれば、ジャケットにポケットがあるということは意味を持つかもしれません。
 ただ、米系の航空会社のビジネスクラスでは、着陸後にジャケットを返すことがあることは記しておきます(日系の航空会社のビジネスクラスでは着陸前に返してくれます)。

安全対策、おさらい

 以上のように、飛行機を使うときの自分のルーチンを振り返ってみました。まとめると
・離着陸時は靴を履く習慣はマスト。
・財布とパスポートを身につける習慣も継続。ただし、サコッシュから素早く移し替えられるようにしておく必要あり。
・機内ヒマ潰しグッズは、ポケットに入れられないものはあきらめるしかない。
・ジャケットはあった方がいいが、離陸時には関係ない。着陸時はあらかじめ着ておくべき。

 というところでしょうか。大筋では今のままでいいかと思いました。

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