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東京都コロナ患者数の推移を年代別に分析する(その3)

NHKニュースによると、東京都の新型コロナ感染者について、
「家庭内や職場内、それに保育園や幼稚園など子どもが通う施設内での感染が増え始めていて、(中略)夜の繁華街で感染する人の割合が高かった2週間前とは傾向が変わりつつあると思う」
との事です。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200715/1000051413.html

では、保育園や幼稚園での感染がどれくらい増えているのでしょうか。
10代未満の方々の感染の推移を見たいと思います。

covid19推移_U10_20200715

確かに、10代未満の感染者も増加傾向ではありますが、全体に及ぼす傾向はそれ程大きいとは言えず、「どこでPCR検査を行った方が良いと判断されたのか?」のデータが無い限り、何とも言えない状況だと思います。

兼ねてより、
・陽性者について:国籍、どこの区か、職業、検査時の熱・症状、PCR検査の実施判断理由
・被検査者について:国籍、年齢、性別、どこの区か、職業、検査時の熱・症状、PCR検査の実施判断理由
のデータが公開されていない限り何とも言えないと思っていますが、依然と「何とも言えない」状況であると思います。

さて、せっかくですので前回・前々回に引き続き、年代別・男女別に集計しましたのでご覧ください。

covid19推移_20200715

年代別の推移を見ますと、依然と30代以下の陽性が跳ね上がっています。前回と同様の評価になりますが、何故30代以下のみが跳ね上がるのか?は早期に解明されるべきでしょう。
単に「夜の街」と糾弾するのは好ましくないと思います。
40代-60代の陽性者も増加傾向です。70代以上の陽性者の推移は安定的です。

以下は性別のデータです。

covid19推移_M_20200715

男性のみのデータを見ると、40代-60代の増加傾向について、殆ど男性の陽性者によるものだという事が判ります。
また、30代以下の男性の増加について、基軸となる増加曲線上にオーバーシュートしているような推移が印象的です。

covid19推移_F_20200715

女性のみのデータについて、前回のグラフと違って、縦軸を男性のデータと合わせてみました。30代以下の陽性者のオーバーシュート具合が低いのが特徴体だと思います。また、40代-60代についての増加傾向も男性よりもかなり低く安定的な様子が見れます。
このあたりも、やはり被検査者の属性データが無い限り、何とも言えない感じに思います。

Excelデータについても以下の通り公開致します。


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