見出し画像

アラカンの私 日本語教師養成講座の門を叩く

「日本語教師はおすすめですよ。」・・・養成講座の担当者さんはにこやかに勧めてきた。「これまで国語の先生してきたのなら、バックボーンはあるわけだし、でも日本語教師と国語教師では違うこともたくさんあるんですよ。」勉強してみようかな、という気持ちを上手にくすぐられる。「日本語パートナーズという事業も行われていて・・・ただ、コロナで今はね。(2020年の2月)」アジアを中心に日本語教師のニーズは高いこと、海外で働いてみたいなら日本語教師はお勧めです・・・という最後の一押しに負けて、気がついたら入会申込書にサインしていた。

三日後、どーんと講座に必要な教科書が送られてきた。その量とタイトルの難しそうなことに気持ちがくじけそうになっていた。大学で勉強したような音声学の本や文法書、分厚いテキストが何冊か・・・よーし、やってやろうじゃないの!!遅ればせながら火がついた。

スケジュールは担当者さんが作ってくれた。授業は対面の授業とeラーニングがバランスよくスケジューリングされ、無理なく進められそうだった。「チアキさん、焦らずいきましょうね。スケジュール変更についてはいつでも相談に乗ります。」・・・結局何度もスケジュールの変更をお願いしたのだが。

eラーニングは、まるで修行であった。仕事から帰って夜中にパソコンに向かったのだが、なんせ言葉は難しいし、これが何の勉強になっているのか見えないので頭の中になかなか入ってこない。1.6倍速で見るとちょうどいい、といわれたのでパソコンを操り設定する。ふと気づくと講義は終わっている。覚えているところまで戻して、また1.6倍速で再生、また眠気に負けてしまう。1.6倍速を5回くらい再生しているのだからばかばかしい限りである。

eラーニングはテストを受けて受講完了となる。はじめはどんなテストなのか、何が出るのかわからなかったので70点くらいしかとれなかったのだが、少しずつコツをつかんでいった。

日本語教師、意外と簡単になれるんじゃないのかな・・・私はまだ何もわかっていなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?