疾患持ちの家族を守る=自分のことは守れない

※この話は現在罹られてる方を非難するものではなく、理解ある妻さんになれなかった家族の話です。

何度も夢に見る。
夫と別れてから、家に来る元夫に警察を呼ぶ私。
逮捕に至らなかった為にまた来る、という夢。

思えば未遂をされて警察のお世話になってからも
通報した私と元夫を同じ家に返し、元夫が彼の実家に引き取られるまで二人で生活したのはとても危険だったと思う。

家中の刃物や武器になりそうなものをこっそり集めてそれの上に布団を敷いて寝ていた。
自分も異常だと思うかもしれないけど、今は穏やかかもしれない元夫はカッとなったら何をするかわからなかったし、警察は通報しても一瞬では来てくれない。

気が動転して怯えているとうまくタップが出来ないし、緊急番号って緊急時にはわからなくなる。

それでも通報して私が離婚をやっと決意する前の、「夫の病気を治して二人で生きていこう」と思っていた時の方が怖かった。
その頃は元夫が好きだったから、どんな目にあっても警察を呼べなくて、明日仕事に行ってもバレないよう平気でなくてはいけなかった。 結婚した時に皆が優しく祝ってくれたからこんな状況で元夫の機嫌次第で暴れたり未遂を止めようと揉み合いになってますなんて絶対に知られたくなかった。
仕事の送迎を強行する当時の夫。
わざと蛇行運転をしたり時速数キロで遅く走行したり、スピード違反をしたりして、いつか誰かを轢いてしまうと思った。それでも警察が怖かった。数千円の罰金で済んでもその後夫と二人暮らしだからどうなるかわからない。今この狂行を乗り切れば病気は治った時に過去の話になってるかもしれないのに、私が怖かったという理由だけで今生活を粉々にして一生治らなかったら。
自分を守る=警察を呼ぶ=夫の人生が壊れてしまうだった。
今見過ごすことでいつか誰かが夫に轢かれてしまうかもしれないより、現状の自分達の生活のほうがずっと大切に思えた。(物損事故は起こした。元夫の実家が弁償してくれて元夫越しに「そのまま生活を続けろ」と言われた。息子とはいえ病気の人の面倒みたくない一心だと思う)

今考えればよく生きてこれたなと思うと同時に事故を起こしたら人生おしまいなんだからとっとと逃げろだった。本当に1日中家にいる元夫の目を盗んで逃げられると思えなかった。

別れる直前まで夫がSNSで私を嘲笑っていたことに気が付かなかった。別れたあとも散々な言われようだった。

元夫の思う通り馬鹿な女だから治る気もない人の社会復帰したいという演技を信じて何年も闘病に付き合ってしまったし、その頃の足りなかった生活費の借金を現在も返済中だ。
リボって本当怖い。月6000円と返済手数料3000円だって。お金を貯めたらまとめて返すつもり。


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