#2 消えゆくものに想いを馳せて

まだ夜も明けきらぬ明朝4時45分。5両編成の特急列車に乗り込んだ。今回使用するきっぷは「四国満喫きっぷスペシャル」。四国内特急3日間8000円というなかなかチートなきっぷだ。

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特急列車と普通列車を乗り継ぎ、海岸寺駅に着く。そこから10分ほど歩き、撮り鉄に出向く。本日は2156号が高知へと転属するということで、撮影を行う次第だ。

LEDライトとなった2156が予讃線電化区間を上るのはこれが最初で最後かもしれない。ということで、海沿いの有名撮影地へと足を運んだ。

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特急車が1両で走る姿はシュールで可愛げがあるものだ。

回送列車は多度津に到着後転車台にて方向転換、高知ら向け出発準備を行なっていた。

その後私は三本松に移動。2700系と2000系との邂逅が見られるのもこの日が最後だ。

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ここからはうずしお6号にて岡山に向かう。この日はN2000系うずしお運用(実質)最終日。同業者も多数観測した。

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瀬戸大橋を駆ける「うずしお」。海上を駆ける2000系の姿もあとわずかとなってしまった。

その後児島に到着、岡山行き115系の車内でグレーゾーン休憩をキめ折り返し5013Dに乗り込む。

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予讃出発進行、3番入線…なにもかもが最後の日。

列車は終点、徳島に到着。2000系うずしお高徳線内最後の乗車となった。ありがとう、Nうず。

さて、徳島といえばラーメン。ラーメンといえば麺王。四国のオタク御用達のラーメン屋「麺王」へと向かう。高松の麺王には何回か行ったが徳島麺王は初来訪。変わらないうまさ。飯テロ失礼はい、エドテン。🐍

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腹ごしらえを終え、今度は撮影に向かう。うずしおと海を絡めようと向かったのはGoogle マップで見つけた鶴羽駅付近の踏切。特急と普通列車を乗り継ぎおかしいくらいに晴れた空の下駅から7分。

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海辺の街を駆ける。

しかしこの踏切、びっくりするくらい絵になる。この写真の100倍くらい美しい。高徳線沿線で一番好きな場所となった。

その後は普通列車に揺られ多度津へと向かった。

多度津からは2000系南風・うずしおラストランに乗車するため52Dに乗るのだが、まさかのかぶりつきが空いていた。嬉しい悲鳴を上げ、最後の連結を最前列より見届けた。

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無事連結作業が終了。「うずしお」としての最後の本州へと颯爽と走り抜けていった。

ところ変わって坂出駅。2000系定期最後の坂出通過をばっちりと抑えるべくこの地に出向いた。しかし、時刻は夜の19:50頃、鬱陶しいくらいの夏の太陽ももう眠りについており、そうするとシャッタースピードを落とす必要がある。失敗する可能性が上がるのだ。ラストランでこのような賭けをするのは良くないので皆さんは現実に撮影しましょう。

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夜の坂出を力強く照らし、最後の力走。いやはやそれにしても形になってよかった。私は安堵感に包まれた。しかしまぁかっこいいね、ハイビ。大抵の撮り鉄からは避けられていますが、四国の民は特殊な民族なのです。

さて、その後はコンビニで牛丼とじゃがりこを買い、1025Mに乗り込み本日の行程は終わり。


7/17 リュックの中で忘れられたじゃがりこと共に。

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