初心者向けゲームコーチングのポイント6選


はじめに

スト6や対戦ゲームのイベントが最近多くて楽しいです
あわせてコーチングを通してプレイヤーの成長ドラマが見れたりで
気持ちを乗せて応援するのも良い

そんな中で、教え方が上手いなと思う時と
これはちょっと危ういなと思う時があったので
初心者向けゲームコーチングをする上で気をつけたい事
そのポイントを紹介していきます

当たり前に感じるような事もあるかもしれないけど
そういえばそういうシーン見たことあるかも と思い出してみたり
今後誰かに教える人の参考になれば幸いです

この記事はどういう人向けか

主に教える側向けの内容です
・教えてるけど何か上手くいってない気がする
・ある程度出来る人に教える事は多いけど
 初心者向けにはどういう事に気をつけたら良いんだろう

請われてか自発的にかは分からないですが
前提として
「教えたい、成長させたい」気持ちからゲームを教えていて
教える相手は初心者(厳密な定義付けは無し)を想定した内容になっています

もし教わる側の人が読む時は
自分が得意としてる分野に置き換えて読むと良いかもしれません

まず気をつけたい事:相手は自分じゃない

分かりやすく伝えてるつもりでも伝わり切らなかったり
簡単な操作にしているつもりでも間違ったり上手く操作出来ない時はよくあります
それを普通の事として捉えてください
自分の中にある完成形のイメージが相手に正しく伝えられて無い
伝えていたとしても相手が噛み砕けない事は仕方の無い事です
相手が消化してくれるのを一緒に待つか、
少しずつ内容を刻んで消化しやすくするか、
教える内容自体に問題が無いかを振り返るのも良いかもしれません

▼6個のポイント

1.相手に伝わる言葉を意識する

普段使いの言葉は本当に抜けない事が多くて
必殺技はテンキーで言わないようにすれば良いんでしょ?レベルの意識だと
間違いなくどこかで相手はわかんないまま返事する事になるので

相手の応答を気にかけて、伝わってなさそうならそっと修正しましょう
※相手の興味が用語にある時は敢えて使うのも有り コミュニケーション

Bad:ぱなしを釣ったら確反なんでしっかり咎めましょう
Good:相手のOD昇竜をガードした後はダメージチャンスなので、次同じの見えたら攻撃狙ってみましょう

2.教える内容を絞り、選択を広く持たせない

ゲームに慣れてる人にとって悪くない選択肢が複数ある時も
初心者向けにまず最初に教えたいという時は
極力1個まで絞ってください

選択肢があるからこそ有効なんだよねとか
そういう深みのある話は教える相手がそこで詰まった時に小出ししましょう

今は飛び込みジャンプ中攻撃からアシストコンボ練習、実戦する時
と決めたら
こういう時はジャンプ強攻撃にすると~
とか余計な事は教えない
選択肢の広さは無用な混乱を与えるだけ
対戦中なら選択肢が1個でも混乱する時はします

Bad:この時は大アシストコンボ、この時は小か中のアシストコンボを使いましょう
Good:一旦、使うのは全部中アシストコンボで大丈夫です

3.可能なら教えた内容と次の内容の関連を持たせる

自分の持ってる知識と紐づけられる時、理解はより深まります
なので
直前に中アシストコンボを教えていたとして
十分使えてそうだなと感じたら
その後のコンボから使える行動を次に教えると良いというわけです

有用な行動でも、全く別ケースの話になると教わる側が
既に知ってる情報と紐付けられない場合
上手く連想できなくて消化が難しくなってしまいがち

もし別ケースになる場合は、一度区切りを持たせると良いかもしれませんね
※「ここまで◯◯を教えてきましたが、おすすめの良い動きが1個あって、次はそれを教えたいと思います」等

Bad:これは☓☓の時に使うんですけど~*n
Good:今教えた事の後に繋がる事なんですが~

4.結果がダメでも教えた通りの操作ができていれば褒める

ジャンプから攻め込む事を教えていざ実戦となった時
飛び込みを対空されて落とされる事はよくある話なんですが
その時に
「今のは良くなかったね」
みたいなフィードバックを与えるのは危ないという話で
「ちゃんと前ジャンプから攻める動きができてるね」
と伝えてあげてくれという話です

結果としての失敗(対空された)があったとしても
ジャンプから攻め込んだ(教えた事の実行)事の成功を伝えましょう
「今のは~」とかの軌道修正は必要無いです
それを聞いてその場で納得しながら修正できるのは素養のある人でしょう

Bad:今のジャンプはまずかったなー
Good:良いよ!教えた通りにジャンプから攻めこめてるよ!

5.対戦中、対処行動を新しく教えようとしない

4からの関連
言われてみれば当然の事ですが
教えてない事を実戦中に教えようとすると混乱しやすいです
特に攻め込まれてテンパってる時に
◯◯出せると良いよ!(まだ教えてない)とか
いや無理だろって話です

プレイ内容に余裕があって
今教えても大丈夫そうだなと感じられる時に
すぐにできそうな簡単な内容を教えるのは有り

※ケース:バーンアウト中の柔道で苦戦
Bad:教えていないが「SA1で切り返せるよ!」と伝えた
Good:その場は応援に留め、対戦終了後に新しい事として対処方法を教えた

6.詳細は大きく省いて説明は簡潔にする

なにかを教える時に物事の成り立ちや
前提となる知識、教える内容の詳細を細やかに教えたくなる時もあると思いますが
基本、初心者向けには不要です

いつか役に立つ情報で初心者の脳を埋める事が無いように気をつけましょう

子供から野菜を食べるのはなんで?と聞かれた時に
栄養や食のバランス云々を細かく答えるより
身体に良いから食べるんだよ!
という内容で納得をしてもらう事も大事という事です

初心者がフレームを覚える必要が無い論はこういうところに繋がります
何F有利をひとつずつ覚える事に使う時間より
同じ時間でもっと勝ちに繋がるポイントは多いので
より強く覚えて欲しいものがあれば、詳細な説明を入れるよりも
インパクト重視の教え方を用いる方が良いでしょう

Bad:◯◯が強いのは☓☓が▼▼だからで、それは■■にも繋がっていて~
Good:◯◯が最強なので覚えていきましょう

参考動画

ふ~どさん、板ザンさん、じゅにあさん辺りは特に教え方の絞り方が上手い印象

おわりに

スト6コーチング企画が割りとよく見られるようになってきたので
初心者向けゲームコーチングという題材にして書いてみました
開くと何割かの確率で見てて不安になる教え方をしている人がいるので
コーチングが苦手な人もいるんだろうなと思い
それならいっちょ書いてみっかという流れです

激アツなスト6と格ゲーシーン、一体どうなってしまうのか
まずは直近のKZH CUPを楽しく観戦したい

なんて楽しそう

あと、ポイント部分には書かなかったけど
教わる側の頑張りや嬉しさが伝わってきた時は
教える側も一緒に喜べると良いなーと思ってます
教える側の嬉しさも教わる側に伝わる事でしょう

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