【オンラインアシスタント】時給は破格だが、クライアント・担当者にクセあり(C社の場合)
今回は、クラウドソーシング経由で契約させていただいたクライアントのお話です。
「報酬が高額なのは、何か理由がある」ということを学んだケースです。
*このお話は私が実際に体験した実話ですが、特定を防ぐため、若干ぼかして書いています。
1.C社 募集条件
一般的にクラウドソーシングサイトの事務仕事の場合、手数料あり・無しにしても時給は1,000円前後程度。
今回の案件は、手数料別にしても時給1,200円。かなり優良条件と言えます。
しかも、ちゃんとこなしていれば時給1,500円にまで上げていただける!
さらに「昇給あり」と記載も。
「是非採用いただきたい!」と思い、必死にアピール文を作成し、提案しました。
当時の応募総数は、私以外に15名もいましたが、私の経歴についての詳細をやり取りし、応募から数日のうちにあっさりと採用OK!
そりゃもう大喜びです。
2.ご一緒する方が、デキる方
今回は「既に業務を進めている方と一緒に対応する」ため、マニュアルもほぼできていると聞き、かなり安心感がありました。
何より、今回仕事をご一緒する女性(Nさん)は、私と同じ在宅勤務。
年齢が近いこともあってプライベートな話も色々とすることができ、なかなか雰囲気良く引き継ぎが進んでいきました。
さらにNさんはITリテラシーも高いので、マニュアルを読んでわからない箇所は「Gyazo」などで動画を撮って送ってくださるのがありがたかったです。
そんな楽しい毎日を過ごして1ヶ月。
Nさんから「お客様に送る請求書を印刷・発送する業務を、担当してくれない?」とご相談がありました。
書類印刷・発送は対応経験があるし、全く問題なしと返そうとしたら、「印刷は会社から支給されているレーザープリンタなんだけど」
てっきり家庭用のインクジェットプリンタで出力かと思いきや、まさかのレーザープリンタ。
理由は印字のキレイさ重視のため、とのこと。
しかも、用紙も上質なものを使用し、発送用封筒も一式送ると言われました。
レーザープリンタの置き場所確保もあるので、念のため大きさを聞いたら、90センチ四方とバカでかい やや大き目。
しかし、部屋の置き場所は何とか確保できそうだったので、対応OKの返事をしました。
Nさん「じゃ、私の家から送るね!」
3.届いたモンスターと心の闇
「本体90センチ四方」…それはつまり、梱包した箱はそれ以上の大きさということを、確実に忘れていました。
大きい!、そして重い!!!
そして替えのカラーカートリッジまで届いた!(当然)
万が一返却することも考え、梱包材も保管する必要があることに気づく。
盲点が多すぎです。
白目気味に開梱してプリンタをよく見ると、全く掃除されていないのか、ホコリが大量に積もっている。
そして、何かの毛がプリンタの上にびっしりついている。
ふと、以前聞いたNさんの話がよみがえりました。
「私、猫が好きでたくさん飼っているんだよね!」
ちなみに、我が家には犬猫アレルギーの子供がいます。
慌てて子供にはプリンタ設置部屋に入らないように伝え、速攻でホコリと毛を取り除くことに。
いやー、本当にヒドイ。
次の人に渡す時には、多少キレイにするのは常識だよ...?
私もズボラだけど、そこはちゃんとできる人間です。
ホコリは100歩譲って許しても、動物の毛はいただけない。
プリンタから毛が生えているモンスターのようなレベル。
Nさんには
「今日プリンタ届きました!ありがとうございます!いやー結構大きいですね!」
波風立てたくなかったので、ホコリや動物の毛には触れませんでした。
Nさんからは「掃除してなくてゴメンね」などの返事もナシ。
その他にも上質なコピー用紙(500枚)の束が3つ、封筒が100枚。
プリンタの清掃と、場所を取る細々した雑貨群。
対応OKしたものの、なんとなく心に闇が広がってきた瞬間でした。
4.自分大好きC社長
業務についてあまり質問せず、スムーズに対応できるようになって数ヶ月。
Nさんからも「もう大丈夫そうだね!」とお墨付きをいただいた頃、今度はこの会社のC社長にモヤモヤし始めました。
私やNさんが業務時間中、時間に追われて必死に仕事をしている時、業務で使っているChatWorkに、どーでもいい内容のチャットをしてくるのです。
C社長はお出かけや旅行が好きらしく、いつも外出先から写真を撮ってChatWorkへアップ&メッセージしてきます。
そのChatWorkのスレッドは私とNさんしかいないので、反応しないわけにもいかず。
「今、○○にいます!」
「道端でネコを見つけました!」
「僕の自転車です!」
C社長のメッセージにリアクションをつけ、「おでかけ、いいですね〜」とメッセージ。
するとすかさずNさんから個人チャットで「適当に相槌打っていればいいからね」と。
なるほど。
その言葉に心が軽くなったので、「私はロボット」と思いながらイイ感じのリアクションメッセージを送るようになったのでした。
5.Nさんの様子がおかしい
それから数週間後、Nさんが何かと怒りっぽくなりはじめました。
業務依頼のメッセージ、質問への回答内容など、私には思い当たることはなく、突然人が変わったような対応に正直びっくり。
最初は、「虫の居所が悪いのかな?」、「私がなにかやらかしたな?」など思いましたが、そうでもなさそう。
さすがに業務に支障をきたすので、C社長にも相談したところ、Nさんが懐妊され、少し精神状態が不安定とのこと。
私も母になった一人なので、理解はできます。
妊娠後は人によって状況が違うとは思いますが、今回は一緒に仕事をするにはあまりに辛いレベル。
また、以前のプリンタのネコ毛事件も伝え、「このままでは業務契約は続けられない」とお伝えすることに。
それから1ヶ月間、Nさんには極力ソフトタッチでやり取りする日々が続き…ようやく私の後任が決定したことで、無事に契約終了できました。
業務最終日、Nさんに最後のご挨拶をするためChatWorkで個人メッセージを送ったところ、一切反応はなく、速攻で個人チャットページを削除されてしまいました。コワい。
例のプリンタはキレイに乾拭き掃除して、コピー用紙や封筒とともに着払いでC社へ返送しました。
6.今回学んだこと
C社長も、Nさんも、今までにないかなりクセ強めの方々でした。
報酬は良かったものの、やはり「仕事はお金ではなく、人とするものだ」と痛感した今回の案件。
報酬に目がくらむと、ロクなことがないですね。
しかし、中の人がどのような方々か、実際に仕事をしてみないとわからないのも事実。
なかなか難しいものです。
大好きなピュアラルグミを子供に取られてしまうので、大人買いして爆食したいです。 サポートいただければ嬉しいです!