同人誌制作日記(仮) 6/19

六月十九日(金)、追加無し。『キングオブコント2020』開催の一報を受けて久しぶりにブログを更新。「視聴率」という絶対的な壁のことを敢えて無視した、一方的に願望をぶちまけた記事になってしまった。もっとも、そういう無責任な意見の投げかけもまた、イチ視聴者に許された権利の一つである。ご理解いただきたい。夜、ストロングゼロを三本ほど空け、radikoで『シソンヌの「ばばあの罠」』をリアルタイムで聴いていたのだが、いつの間にやら眠りについてしまう。目覚めるとちょうど午前三時を過ぎていたので、慌てて『霜降り明星のオールナイトニッポン0』を聴くためにラジオの電源を入れる。言うまでもなく、せいやのスキャンダルを受けての野次馬根性によるものである。電源が入ると同時にラジオから流れてきたのは、聞き覚えのある「プップップップーン~♪」なる軽妙なメロディ。1974年にリリースされたアグネス・チャンのシングル『ポケットいっぱいの秘密』のイントロである。番組リスナーにとっては、せいや主導のコーナー『「ポケットいっぱいの秘密♪」のコーナー』のBGMとして認識されている。このコーナーでは、リスナーから募集した「小さな秘密」をせいやが紹介する……という名目の元、せいやの別人格であるクレイジーマンが延々と無秩序な内容のメールを読み続けるという不条理極まりないことが行われていた。そのあまりのアヴァンギャルドさのため、昨年十二月にコーナーの終了宣言が出されたのだが、リスナー内でもカルト的な人気を集めていたため、定期的に復活を遂げるという異例の事態に発展。まさに『霜降り明星のオールナイトニッポン0』を代表するコーナーである。なるほど。ひとまず『「ポケットいっぱいの秘密♪」のコーナー』で空気を整えて、落ち着いてからトークを始めるという魂胆か。そう思いながら聴き始めたのだが、コーナーが終わらないまま十五分が経過し、三十分が経過し、一時間を過ぎたあたりでようやく気が付いた。このまま二時間やり続けるつもりなのか? 二時間ぶっ通しで狂い続けるつもりなのか? 反論も言い訳もしないで、延々とクレイジーで有り続けるつもりなのか? 出来ないことではないだろう。だが、「出来る」と「実行する」の間には、深くて暗い谷がある。その谷を飛び越えることは容易ではない。それをやるのだ。やってしまうのだ。この若き漫才師たちは。ひょっとしたら、とんでもないものを聴いているのかもしれない、と思い、姿勢を正す。延々と繰り広げられる『「ポケットいっぱいの秘密♪」のコーナー』の中で主に引き出されていたのは、せいやのモノマネレパートリー。デューク・エイセスの『いい湯だな』、トニー谷、四か国語麻雀、電線音頭、ツーレロ節、ザ・スパイダース、M-1グランプリ、鎮座DOPENESS、マネーの虎、カイジ、いいとも最終回……その様は、まるでDJせいやがこれまでディグってきたエンタメを詰め込んだミックスCDにMC粗品がツッコミという名のライムをぶち込むかのよう……ヒップホップ界隈に詳しくないので、この例えが正しいのかどうかは分からないが、そんな風に感じたのである。深く詮索しないで宜しい。午前五時、番組終了と同時に就寝。

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