日々に花(まひる野 2024年8月掲載分 6首)
ヒスイカズラは午後の光をはじきつつ睡眠薬の色して垂るる
地に落ちしヒスイカズラなお鮮やかに光れり猫の爪のかたちで
断ちし髪ケープへ落ちて丸まるを見つつ恋う昨日のヒスイカズラ
水面に十字無数の十字白き十字落とし揺れおりヒトツバタゴは
祈っても無駄と知りなお咲く躑躅わたし神様だって殺すわ
花びらのこぼれるような花柄のシャツを五月の風は揺らして
掲載されなかったものも含め、実質3ヶ月前につくった歌を稚拙に感じた月だった。素直に反省し次に活かしたいと思う。結社での活動自体は、身近にいる先輩にアドバイス(歌そのものというよりはスタンスや誌面の読み方などについて)をもらえることもあって、かなり楽しめている。今月末には全国大会もある。水戸へ行くのも初めてだし、今からわくわくどきどきしている。なかなか短歌に時間を割けずもどかしい日々だが、投げずに続けていきたい。その先に何かあればいいと思うが、何もなくてもべつに構わない、とも思う。
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