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獲物の分け前~伊藤銀次『Nature Boy』編。

 伊藤銀次さんのポリスター時代の作品が紙ジャケで再発された時ほど、東芝EMI時代の作品が紙ジャケ再発されたのは話題にならなかったのは結構不思議でしたし、中古盤でもそれほど見かけなかったという記憶があるんですよね。。
それは再発されたのが2011年の秋でしたから、派手なプロモーションなどなどは難しかったのかもしれません。
個人的には体調がちょっと不良な時期でライヴ会場にもほぼ行ってなかったし、SNSも週1程度ネット・カフェに行ってガーッとアップして終了という時期でした。。

・伊藤銀次『Nature Boy』(VSCD -1726/FLY HIGH RECORDS)

 伊藤銀次さんの東芝EMI移籍第2弾のアルバムで、オリジナルは1987年発売でした。
銀次さんの東芝時代のアルバムは何度もCD化されていたのですが、(監修の土橋一夫さんのライナーによると)実はこの紙ジャケ盤が初めてリマスタリングされたものなんだそうです。
伊藤銀次さん、杉真理さん、村田和人さんの再発シリーズにおける土橋一夫さんのライナーはもっと評価されるべきだと思います。
電子書籍という形で読めるようになれば面白い展開があるかもしれませんね。

このアルバム、淡いブルーのジャケットと1曲目の「Destination」がとにかく大好きだったことをヘッドフォンをしながら聴いていて思い出しました。
確かバブルガム・ブラザーズに銀次さんが書いた曲をセルフカヴァーした曲なんですよね。
これはバブルガム・ブラザーズのBros. KORNさんと佐野元春さんが同級生だった関係で、佐野さんの「VISTORS TOUR PART Ⅱ」で共演したのがきっかけだったような。。
あと、このアルバム・タイトルは銀次さんのプロレス好きが反映されてますね。バディ・ロジャース(調べてみたら、バディ・ロジャースの引用元がナット・キング・コールだったことを知って愕然としてしまいました)だったかな?。
デッドリィ・ドライブやスウィート・ダディ・シキにしろある程度プロレスに知識ないと出てこないですね。
さすが銀次さん。

 1987年にはこのアルバムを買ってなくて、翌年発売された銀次さんのベスト・アルバム『CHAGES』に入っていたこの曲を好きになって、ベスト盤に3曲収録されていたからまずは『Nature Boy』から買ったのでした。
銀次さんのインタビューは「Chart」にほぼ掲載されていたので、気にはなっていたんですよ。
それがベスト盤があまりに素晴らしくて、また聴かなければモードに入ったのでした。
銀次さんはライヴを日清パワーステーションでやるようになっていたから、それにも時々行ったりしてましたね。

 日清パワーステーションという場所について触れると、日清食品が新宿に作ったライヴ会場でB2は主にスタンディング・スペースで、B1はスタンディング・スペースもあったのですが、コース料理を出すレストランもありましたね。実はB1で食事したこと、私はないんですが。。

 そこにザ・コレクターズがよく出ていて、銀次さんも何度かゲストで出ていたのを拝見したわけなんです。
ザ・コレクターズやヒッピーヒッピーシェイクス、オリジナル・ラヴは元はちみつぱいの和田博巳さんがプロデュースしていたこともあって、割とライヴを観に行っていた私でした。

 この辺は土橋一夫さんのライナーや銀次さんのネット番組「POP FILE RETURNS」でチェックしてくださいね。
今年はベルウッド創立50周年なんですが、1987年前後にはベルウッドのカタログが徐々にCD化されたり、翌1988年にははちみつぱい解散コンサートがあったりと刺激的な出来事が多発し始めたように思います。

 明日も購入したばかりの銀次さんのアルバム『Hyper/Hyper』の紙ジャケ盤について書く予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 


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