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獲物の分け前~NOBODY『POP GEAR』編。

 このアルバムは1983年発売でしたね。
確か当時はCMに(彼らによる)「FOR ONLY YOU」、アン・ルイスさんによる「LUV-YA」、山本達彦さんによる「MY MARINE MARILYN」(彼らのセルフカヴァー・ヴァージョンは「MARILYN」)が使用されていることが広告に出ていた記憶があります。
ただ、まだこのアルバムの発売時点ではソングライティング・チームとしてのNOBODYはそれほど知られてなかったはずです。
ただ、アン・ルイスさんの「ラ・セゾン」(この曲はNOBODY作品ではなく、作詞三浦百恵さん/作曲沢田研二さん)以降の歌謡ロック路線はかなり人気がありましたが。
ちなみに「ラ・セゾン」の編曲は伊藤銀次さんで、ギターを担当していたのはムーンライダーズの白井良明さんですね。

・NOBODY『POP GEAR(2011 Remix)+14』(WQCQ-870/ワーナーミュージック・タワーレコード)

 このアルバムとファースト・アルバムの間に発売されたシングル「リバプールから愛をこめて」(カップリング曲はファースト・アルバム収録の「MAD DREAMMER」のニュー・ヴァージョン~一部日本語詞に変更された)が、このCDにはボーナス・トラックとして収録されています。
当然、リアルタイムでシングルを購入したのですが、正直ファースト・アルバムの方が好きでしたねー。
アルバムの疾走感が日本語詞を織り混ぜたことによって薄まった印象が強かったので。

 ただ、この曲が当時愛読していた音楽雑誌「ミュージック・ステディ」の特集「ポップス宣言」で取り上げられていたこともあって、その後多少は印象がよくなったような感じもありますけど。。

 「リバプールから愛をこめて」の少し前に発売された山本達彦さんのアルバム『太陽がいっぱい』にもNOBODYの曲がまた入っていて、これまたよく聴きましたねー。

 で、年が明けた1983年4月にアルバム『POP GEAR』が発売されたのです。
シングルとして発売された「Back to '64」がとにかく好きでした。
日本語詞なんだけど、甘すぎない感じがするけど、ちゃんと胸キュンする部分もあるのがよかったんですよね。
後にフジテレビ「北野ファンクラブ」のop.に使われていて、「これNOBODYじゃん!」とメチャクチャ感動した私です。。

 1曲目の「FOR ONLY YOU」もメチャクチャ好きでしたね。
「LUV-YA」や「MARILYN」はそれほどではなくて、B面の「SHAKE SHAKE SHAKE」が印象に残りました。

 アルバム全体としては前作とは違ってキーボードがフィーチャーされていて、よりカラフルになっているなと思ったことを思い出しました。
ま、ファースト・アルバムのマージー・ビートをニュー・ウェイヴ・タッチで再現するという意味が薄まったのはちょっと残念に思いましたね。

 まだこの時点で私はビートルズは有名曲を知っている程度で(青盤のカセットを持っていたぐらい?)、オリジナル・アルバムの知識はほぼなかったのです。
ビーチ・ボーイズはキャピトル時代とブラザー時代のベスト盤を持っていたから、ビートルズよりは知ってましたが、これまたオリジナル・アルバムについての知識はなかったのでした。

 1980年前後からラジオ番組の「サウンド・ストリート」などを聴くようにはなってましたが、知っている曲で音楽を色々と考えるまでは至ってなかったわけですね。
知識と感覚が連動するようになるのはもう少し後だったと思います。

 確か1984年になると、ラジオ番組や音楽雑誌(特に「ミュージック・ステディ」)などで得た知識が少しずつつながっていったと実感することが増えていったのかな?
noteに音楽の記事を書いていて、そう思いました。これはいつかもっと整理して書きたいですね。

 明日もまたNOBODY再発盤について書く予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

  

 

 


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