アランウェイク2感想乱文
(注意:ネタバレ過多!)
話がとてもややこしい。
サーガの推理ボードによって、話が整理されるので助かる。
サーガだけプレーヤーの立場に立って話してくれるので助かる(他のキャラは曖昧な話し方しかしないので感情移入できない)
サーガの推理ボードを持ってしても現状がよくわからないままプレイを進めるわけだが、その感じが手探りの悪夢の世界そのもので良かった。
あまりにも重厚な作りなので、一般人受けしないだろうなぁ。
随所に笑えるポイントを入れていてメリハリはあるがそれでもエンタメとしてのポップさは無い。
製作者はエンタメとかクソ喰らえと思っているのかもしれない。
演出や絵作り等、センスが光りまくってるのでとてもクオリティが高い印象。
特に推理ボードによってサーガの葛藤を描くフェイズはお気に入り。罪悪感に打ちのめされる時の感情の動きを既存の推理ボードというゲームシステムでよく表現できている。
ウェイクに関してはなんとも頼りない感じの男(あの状況なら仕方ない。逆にあそこまで精神を保てててすごい)でサーガをプレイしている時より不安感が倍増したが、それは製作者の狙い通りだろう。最後には決心して再び闇に入っていく姿には感動した。
ウェイクが執筆ボードにて世界を塗り替えることができるゲームシステムには毎度ドキドキさせられた。というのも、塗り替えた後の世界がどんな世界かは塗り替えるまでわからないからである。
わからないので半ば闇雲に話を塗り替えて、なんかよくわからんけどギミック解けちまったわ、な状況になることも多く、それはゲームとして良くないのではとも思った。
が、先の読めない状況が恐怖を掻き立てるので、ホラーゲームとしてはこれは大正解のシステムなのだろう。
他にホラーゲームとして恐ろしいと感じた点は老人ホームの登場である。前作から登場していたおじいちゃんおばあちゃんたちがリアルに老いて、寝たきりだったりボケたりしている。前作では頼みの杖だった存在たちがどんどん時間の流れにより弱くなっている状況、リアルに怖!と思った。
普通に敵として出てくる闇の存在たちも怖いが、その怖さとはまた別の怖さである…。
でも最後には元気になってまた助けてくれるんだけどね。次作でも元気な姿を観れるといいな。
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