憧れのヒーロー
今のあなたにはいますか?
すぐに思い浮かばなかったら、小さい頃にいた憧れのヒーローは誰ですか?
少年時代の僕には、ヒーローなんていなかった。
(良くも悪くも)真面目で頭が良かったから、小さい頃から現実的なことばっかり考えていて、
ヒーローなんてものはいたところで自分には関係がない存在だった。
戦隊ヒーローのアニメがフィクションだったことも知っていたし、
枕元にプレゼントを置いてくれるのは親だということも気づいていたし、
プロにはなれないとずっと思いながら野球をやっていたし、
思いっきり感情移入することもなくアニメの主人公を眺め、
自分の思い通りになることだけを考えてゲームの主人公を操作し
偏差値の良い学校に行けば良い会社に入れて、良い会社に入れば良い大人になれると思って、それでいいと思いながら勉強していた。
気づけば夢を語る人に対して斜めな目を向けるようにもなっていた。
自分で変えたいとも思わなかった未来、
聞こうともしてこなかった自分の本心、
とても無責任な日々を長いこと過ごしてしまったと思っている。
次第に自分を表現出来ないつまらん人間になっていって、居場所もなくなっていった。
人と関わることを避け、内へ内へと逃げた先で、ようやく自分がヒーローを必要としていることを知った。
暗闇に一筋の光を当ててくれる、弱って自信をなくした自分に手を差し伸べてくれる。
そして、明るい未来を見せてくれて、一緒に歩んでいきたいと思わせてくれる存在。
今になってようやく気づけた。
僕の周りには純粋に「カッコ良い生き方してるな」と思える人が沢山いる。
想いと感情を言葉と音に込めて発するロックバンド
批判を恐れず自分の意見を世の中に投げかけるブロガー
自分の性格を理解してくれてリスペクトし合える先輩後輩
毎日忙しそうだけど、色んな人と上手に関わりながら社会のために働いている会社員の友人
「自分が何をやりたいのかをよく考えて」と、これからを心配しながらも前向きに捉えてくれる両親
人の生き方を肯定出来る全ての人々
憧れの人が待っている人生は、とても楽しいはず。
いつまでも憧れていたいし、追いつけても追い越せない気がする。
でも、自分も誰かにとっての憧れの対象にはなれるかもしれない。
20代になってから、僕はヒーローの存在を信じることが出来ました。
今はカッコ良い生き方探しの真っ只中。自分を信じてただ先へ進むだけ。
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