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こういう時なんて返せばいいんだろう

マフラーを新調しようとショッピングモールへ出かけた。

お気に入りのお店に入って物色する。
マフラーを買うつもりだったけれど、可愛いトップスがあり目移りしてしまう。

その服をじっと眺めていると後ろから店員さんが「試着してみます?」と話しかけてくれた。
その日は服を買うつもりではなかったけれど、その服に一目惚れしてしまったため、試着してみる事にした。試着してみると着心地も良く、サイズ感もぴったりだった。

すると、試着室の向こうから店員さんが「どうですか?」と話しかけてくださった。
試着室のカーテンを開けると、「今日着ているスカートと合っていていいですね!」と言ってくれた。
試着した後店員さんによく言われる言葉だと思うけれど、この時私はなんて返せばいいのかいつも迷ってしまう。

「ありがとうございます!」と返すとする。
店員さんは私が着ている服と試着した商品の組み合わせを褒めているのであって、私自身を褒めている訳ではない。ただの自意識過剰な奴になってしまう。
「ほんとですか?!」と返すとする。
謙遜の意味も込めて返しているけれど、間接的にお店の商品を否定する事になっていないか不安になってしまう。
「そうですよね!」と言ってみても、これも自意識過剰な奴になってしまう。

生憎、対応してくれたのが常田大希と仲野太賀を混ぜたようなドチャクソイケメン店員さんだったこともあり、私は「ぐへへ…」と気持ち悪く笑うことしかできなかった。

結局、その後「この服、お手入れもしやすいんですよ!」などと常田太賀さんからのセールストークに押され、目的のマフラーを買わずにその服だけ買って店を出た。

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