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【EDH】《我々の刃》はテイサ・カルロフの定番装備品になれるのか?【雑談】

おはようございます。
うん、「また」なんだ。済まない。
テイサ・カルロフの記事ばっかり書いているけれど、また"それ"です。
お暇でしたら、ぜひ最後までお付き合いください。

本記事では、ほぼEDH専用カードでありながらどうにもうだつが上がらない感じのとある装備品にフォーカスしていきます。私は結構好きなカードです。皆さんはいかがでしょうか?
それでは本編をどうぞ。


《頭蓋骨絞め》と《テイサ・カルロフ》

まずは、比較対象となる一般的な装備品の紹介から。
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》は無色1マナの装備品で、装備しているクリーチャーに+1/-1の修整を与え、装備しているクリーチャーが死亡するとカードを2枚引けます。
そして、我らが《テイサ・カルロフ/Teysa Karlov》は固有色が白と黒の統率者で、クリーチャーの死亡による誘発型能力を追加でもう1回誘発させる能力を持っていますから、1マナで1/1のクリーチャーに装備させるだけでカードを4枚も引けてしまいます。

EDHにおいて、頭蓋骨絞めはクリーチャーが主体のデッキであれば高頻度で採用される定番カードではありますが、テイサ・カルロフのデッキではその相性の良さから採用率が8割近くなっており(EDHREC調べ)、定番中の定番……もはや必須級のカードと言えるでしょう。

《我々の刃》と《テイサ・カルロフ》

さて、本記事の主役である《我々の刃/Blade of Selves》は無色2マナの装備品で、装備しているクリーチャーに無尽/Myriadを与えます。無尽の説明は……長くなるので画像で補完させてください。

無尽はEDHにおいてはかなり強力な部類のキーワード能力であり、戦闘がメインの統率者デッキでは無尽を持つクリーチャーが採用されていることも多いです。
では、そんな無尽を与える我々の刃をテイサ・カルロフでどのように使えば良いのでしょうか?

■ 適当なクリーチャーに装備させてみる
とりあえず、適当なクリーチャーに装備させて攻撃してみます。まあまあ普通の使い方です。
例えば《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》に装備させて無尽を誘発させた場合、そのコピーが2体生成されて追加で2枚の装備品をサーチできます。
《太陽のタイタン/Sun Titan》に装備させて無尽を誘発させた場合、本体の攻撃時の誘発と、コピー2体の出たときの誘発で墓地からパーマネントを3枚リアニメイトできます。
この時点で相当強いです。

■ 死亡誘発型能力持ちに装備させてみる
死亡誘発型能力を持つクリーチャーは無尽との相性が悪いです。(戦闘終了時に追放されてしまうため)
しかし、インスタントタイミングでクリーチャーを生け贄に捧げる手段があれば一転して、強力な能力の誘発回数を一気に3倍に増やすことができます。
《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》に装備させて攻撃すれば、戦闘中限定で「クリーチャーが1体死亡するたびに3点ドレイン、テイサ・カルロフが出ていれば6点ドレイン」という状況を作れます。これはかなりのフィニッシュ性能ですよ!

■ 伝説のクリーチャーに装備させてみる
無尽とレジェンド・ルールの相性は最悪と言っていいのですが、テイサ・カルロフにおいては話が変わってきます。
例えば、テイサ・カルロフが我々の刃を装備して攻撃した場合、コピーが2体生成され、そしてレジェンド・ルールによって2体とも墓地に置かれます。このとき、きちんと死亡誘発型能力がポイントで、しかも"テイサ・カルロフが3名もいらっしゃる状態でクリーチャーが2体死亡した"ことになります。
《無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer》が出ていれば、1体につき4つ、合計8つの宝物・トークンが生成され、《完成化したウェザーライト/Weatherlight Compleated》が出ていれば、合計8回の誘発で一気に完成してドローモードまで解放できます。

もちろん、テイサ・カルロフ以外の伝説のクリーチャーに装備させてもOKです。レジェンド・ルールを逆手に取り、サクリ台不要で伝説のクリーチャーの死亡誘発型能力を使える(しかも2体ぶん!)ところが、我々の刃の強力なところです。

■ デカいクリーチャーに装備させてみる
ここまでは、出たときや死亡したときの誘発型能力にフォーカスしていましたが、忘れてはいけないのがコピートークンを生成しているという点です。
そう!テイサ・カルロフの能力によりクリーチャー・トークンには警戒と絆魂が与えられるため、適当なクリーチャーに装備させて攻撃するだけでも、元のクリーチャーのパワー×2体ぶんのライフゲインを絆魂によって得られます!
ライフゲインはいくらあっても困らないですし、最近は《闇市の人脈/Black Market Connections》や《不死のさざ波/Ripples of Undeath》のようなライフの支払いが必要なカードも多いため、ここまで紹介した使い方のおまけとしてガンガン絆魂できるのはめちゃくちゃ強いポイントです。

■ まとめ
このように、EDHのテイサ・カルロフにおいて我々の刃は強力なシナジーを持つ装備品であり、爆発力という観点では頭蓋骨絞めに次ぐポテンシャルを秘めていると思いませんか?
私自身、我々の刃を採用してみるようになってからそこまで長くはありませんが、このカードで勝てたと言える対戦も何度かあり、無尽というメカニズムも対戦相手にウケが良い(個人の感想です)ため、一般的には縁遠いと思われがちなテイサ・カルロフデッキにこそ、ぜひおすすめしたいカードなんです!

なぜ使われていない?

そうは言いつつも、実際のところはほとんど使われていないカードです。
きちんとマイナス面の紹介もしておかなければフェアではないですね。

まず、装備コストに4マナもかかります。ゲームの後半ならそれほど気になりませんが、中盤まではとても払えないです。
それに、テイサ・カルロフを唱えるのにも4マナかかるため、我々の刃でコンボをしようとすると4マナ+4マナみたいな動きになってしまい、もっさりしがちで隙も大きくなります。

さらに、攻撃できるクリーチャーがいないと使えないという問題を抱えています。これは最大の欠点で、無尽を持たせたいクリーチャーを引けていたとしても、戦場に出してから1周回ってくるまで待たなければなりません。その間に戦況も変わるでしょうし、除去も飛び交うでしょう。それなら、そのターン中にすぐアドバンテージを得られるカードやスタートできるコンボパーツのほうが嬉しい瞬間は断然多いです。

このように性能の面でも実は問題を抱えているわけですが、使われない一番の理由は単純に知名度が低いことだと思います。
我々の刃は『統率者2015』が初出で『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』で再録されていますが、統率者向けのセットのみの収録(無尽がEDH専用キーワードなので当然といえば当然)となっており、このカードの存在すら知らないプレイヤーも多いことでしょう。

かっこいいカード名と唯一無二の能力を有しており、テイサ・カルロフだけでなく様々な統率者で使えそうであるにも関わらず、
滅多に見かけないのはこういった理由があるからなのですね。

おわりに

ということで、我々の刃は"面白い使い方ができてテイサ・カルロフと相性がいいところもあるが、弱点も多くいつでも強いわけではない"装備品です。
あえて記事タイトルに回答するならば、「なれません。定番と呼ぶには性能が尖りすぎ」です。
そもそも、比較対象があの頭蓋骨絞めとかいう化け物の時点でハードルが上がりすぎて、勝ち目が無いですね。

しかし、我々の刃が面白いカードであることは間違いないですし、デッキに採用する理由はそれで十分です。
もし本記事を読んで我々の刃に興味を持っていただけたのなら、ぜひ実際に使ってみてその強さ(あるいは弱さ?)を確かめてみてください。
特に、頭蓋骨絞めをサーチするために、装備品サーチカードを採用している方におすすめです。

それでは、お疲れ様でした。

「面白いカード」と心の中で思ったならッ!
その時スデにデッキリストの更新は終わっているんだッ!

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