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【EDH】原作しらないけどイエスマンはきっと黒幕:Falloutコラボカード感想【テイサ・カルロフ】

おはようございます。
「FALLOUT」コラボの統率者デッキとコレクター・ブースターが2024年3月8日に発売されますので、今回もEDHテイサ・カルロフ視点で注目カードを語りたいと思います。
《テイサ・カルロフ/Teysa Karlov》をよく知らないという方は「死亡誘発が追加でもう1回誘発するようになる白黒カラーの統率者」ということのみ押さえておいていただければ問題ありません。

※★1~★5で注目度を付けていますが、完全なる私見ですので悪しからず。
★1が「使えなくもないが他に優先すべきカードがある」
★3が「採用圏内。または有用な汎用カード」
★5が「採用必須級。デッキやコンボの中核となるカード」
くらいのイメージです。


★★★★☆:ソフィア・ダゲール司令官

ソフィア・ダゲール司令官は瞬速を持っている人間で、伝説のパーマネントをなんでも1つ破壊できるという強力な能力を持っています。対戦相手の統率者はもちろん除去対象ですし、最近だと指輪所持者も捌けますし、伝説の置物や伝説の土地さえも対象に取れるため、想像以上に広範囲に刺さるカードです。
それに、クリーチャーであるおかげで《夕暮れヒバリ/Vesperlark》や《おかわり/Back for Seconds》などのリアニメイトカードで使い回せるのがこれまでにない強みです!(ブリンクももちろん相性抜群ですね)
なお、ソフィア・ダゲール司令官自身も対象に取れるため、たっぷりマナが出る状況であれば、サクリ台なしでも《屍賊の死のマント/Nim Deathmantle》や《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master》で無限リアニメイトして、そこから生まれたジャンク・トークンでフィニッシャーを探すこともできそうです。
非常に良いカードなので、ぜひ押さえておきたいカードの1枚ですね。

★★★☆☆:個人用セキュリトロン、イエスマン

《謙虚な離反者/Humble Defector》を想起させるドロー能力と、戦場を離れたときに上の能力が起動された回数分のクリーチャー・トークンを生成してくれるロボットです。
謙虚な離反者と違い、起動にスタックして生け贄に捧げてしまうとドローができなくなっている(っぽい)ためズルができなくなっていますが、ならば素直に対戦相手と同盟を組むための材料として使えばいいでしょう。上手く立ち回って2回目を起動できれば3マナ4枚ドロー+トークンという強烈なアドバンテージを獲得できますからね。
ちなみに、これが死亡によって戦場を離れたなら、テイサ・カルロフによって能力が追加で誘発します。しかし、これが対戦相手のコントロール下にある場合はその限りではありません。テイサ・カルロフの能力は自分がコントロールしているパーマネントにのみ適用され、オーナーは関係ないためです。

★★★★☆:V.A.T.S.

刹那を持ったクリーチャー除去というだけで非常に強力ですが、しかもタフネスが同じクリーチャーを好きなだけ破壊できるということで、こんなに強くて大丈夫か心配になるレベルです。
同じ種類のクリーチャー・トークンを吹っ飛ばしてもいいでしょうし、そもそもタフネスなんてだいたいは1~4なので(これは言い過ぎています)、盤面が煮詰まってきたら各対戦相手のクリーチャーを数体ずつ巻き込んで除去することもできるかもしれません。
これからの黒が入るデッキには標準搭載されてもおかしくない、そのくらいのパワーを感じております。

★★★★★:フェラル・グール

個人的な最注目カードです!
フェラル・グールが死亡したとき、パワーに等しい数のRADカウンターを各対戦相手に押し付けることができるのですが、パワーは自分のクリーチャーが死亡するたびに上がっていくため自己完結型のクリーチャーとなっており、《薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Rose》の系譜と言えるかもしれません。
RADカウンターの強さは正直使ってみないと分かりませんが、即効性はないもののダメージは確実に入る仕様なので結構強いと考えています。

さてこのカード、極論《憎悪/Hatred》をX=30くらいで唱えた上で死亡させ、テイサ・カルロフの能力で追加誘発させて各対戦相手に60個ずつRADカウンターを与えることで、それぞれアップキープに60枚ずつ切削してそのうち40枚が土地でないカードならライフが無くなってGG!みたいな使い方をしたいところです。ただ憎悪はちょっとお高めですし、これ以外に使いどころが無いため、私としては代わりに《堕ちたる理想/Fallen Ideal》をおすすめしたいです。エンチャントしたクリーチャーがサクリ台になるカードですが、サクるたびに+2/+1の修整を得ることができるため、テイサ・カルロフが出ている状況下ならこれをフェラル・グールにつけてクリーチャー1体をサクるたび、+1/+1カウンターと修整でパワーが4ずつ上がることになります。最後は自分自身をサクることでRADカウンターをバラまく能力を誘発させられるため、フェラル・グールと綺麗に噛み合う1枚です。

★★★☆☆:Vault 11:投票者のジレンマ

かの有名な「囚人のジレンマ」を再現したようなカード。(囚人のジレンマというカードが既に存在しているのでややこしいですが、ここではゲーム理論における囚人のジレンマのことを言っています)
しかし、よほどとんでもないクリーチャーが着地している状況でない限り、クリーチャー除去より1ドローしたほうが割が良いので皆で2ドローできるカードと見て良いのではないでしょうか?(フラグ)
裏切ったヤツは皆でボコボコにしましょう。

★★★★★:エルダー、アーサー・マクソン

自分のクリーチャー・トークンすべてに訓練を持たせるという強力な能力を持っており、さらにサクリ台でもあるということでテイサ・カルロフデッキにぴったりな1枚です。
もともとテイサ・カルロフの能力でクリーチャー・トークンに警戒と絆魂を持たせられるため、訓練によってサイズを上げられるようになれば、ダメージそして絆魂によるライフゲインが一気に加速します。
サクリ台としても破壊不能を持つため場持ちが良く、追加コストも掛からず回数制限もないということで、欲しい能力をすべて持っていると言っても良いでしょう。
似たカードとしては《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan》があり、あちらも破壊不能を持つサクリ台です。私はクリーチャー・トークンを多用する構築なのでアーサー・マクソンのほうが好みですが、ヤヘンニの速攻持ちアタッカーという特徴は白黒カラーでは稀有ですのでデッキによって使い分けると良いでしょう。

★★☆☆☆:オータム大佐

伝説のクリーチャーに濫用を持たせるカードということで、何かに使えそう~!と感じていますが具体案はまだ思いついていません。
出してすぐに死亡誘発能力を使いたい伝説のクリーチャーあたりとは噛み合いそうですし、繰り返し使える《忍耐強く企む者、ゴラム/Gollum, Patient Plotter》や《ドラコリッチ、エボンデス/Ebondeath, Dracolich》などでも面白いコンボができるかもしれません。
また、もともと濫用を持っている《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》は濫用を2つ持つことになるため、戦場に出たときにきちんとクリーチャーを2体濫用すればサーチ能力を2回使えます。これは少し面白い動きですね。

★☆☆☆☆:Mr.ガッツィー

死亡したとき、これが持っていた+1/+1カウンターの数だけジャンク・トークンを生成できるのですが、何とかして+1/+1カウンターを乗せてやらないと仕事をしてくれません。オーラや装備品を唱えるたびに+1/+1カウンターを獲得できるので、1個か2個乗せられればいいかな~という感じで使ってみてもいいですし、《タリアンの魂断ち/Tarrian's Soulcleaver》や接合を使って頑張って育ててみても面白いかもしれません。

★★★★☆:僻地のぬかるみ

白黒2色土地が追加されました。23年前に登場したフィルターランドと呼ばれるサイクルの対抗色バージョンであり、能力としてはめちゃくちゃ強いわけではありませんが、確定でアンタップインしてくれるため《秘密の中庭/Concealed Courtyard》や《光影の交錯/Shineshadow Snarl》よりは優先して採用しても良いでしょう。
通常フレームでの再録が早いことを願っています。(コラボフレームが嫌いというわけではなく、土地のフレームを綺麗に揃えたい派なので)

おわりに

普段はスタンダードセット以外の商品レビューは書かないのですが、ネタが無い面白いカードが多いセットでしたので書いてみました。
それにしても、コラボセットの統率者デッキは強い傾向にある気がします。ウォーハンマー40,000然り、ドクター・フー然り。
そのくせ、シングルカードは品薄になりがちなので、使いたいと思っていたカードが高騰していたり売り切れていたりして使えないということがこれまで何度もありました。
失敗を活かし、今回こそはしっかりと初動で確保しておこうと思いますよ。

それでは、お疲れ様でした。

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